具体的な話であればあるほど、分かりやすく、批判を受けやすい

地球環境を守るために、自然を大切にしよう。

未来の子供たちに誇れる仕事をしよう。

その意見はその通りですよね。 

 

 

抽象的な言葉は、人をひきつけやすい

  

中小企業という枠組みに満足せずに、社会貢献を行おう。

インフラを押さえるのが、企業戦略の最たるものだ。

未来の世の中を創る子供たちのために、恥じない仕事をしよう。

預金利息は雀の涙だから、投資をしよう。

〇〇年後になくなる仕事だから、やる意味がない。もっと新しい価値を創造しよう。

言葉には力がありますよね。

その言葉もどこかで聞いたことがあるような、体裁の良い言葉ほど、人を惹きつける力を持っています。

誰しもが納得できるような、反論できない抽象的なことば。それは要注意です。

地球環境保全のため、森林を守ろう。川の水をきれいにする活動に力を入れよう。

こういったことは、その通りであり反論はなかなかできないとでしょう。

 

具体的な言葉は、具体的であるために、波紋が広がる

 

具体的な言葉とは、たとえば中小企業を大企業にするために、以下のようなやり取りがされるものです。

中小企業が大企業になるためには、経営管理をしっかりとしなければならない。

いやそうではなくて、大企業になるためには、売り上げをどんどんあげなければならない。

いやいや、まずは人材の確保が必要だ。いやいや、立派なオフィスこそ必要だろう。

これらは、どれも会社の業績を上げるために必要なことのひとつではあります。

中小企業を大企業にしようという抽象的な言葉を実現しようとすると、行動を具体化することになり、またそのため、意見が割れることになります。

意見を言うということは、分かりやすい意見であるほど、その他の選択肢を捨てたものであります。

分かりやすい意見というのは、その意見以外の部分を切り捨てているため、分かりやすいものなのです。

偏った意見というものはありますが、意見が明確であるからこそ何かに偏るということでもあります。

また、偏っていない意見というのは、どの意見にも寄っていないので結局は、何が言いたいかわからないものということになります。

分かりやすい意見をいうというのは、具体的な意見です。

具体的な意見であるからこそ、行動に移せるものなのです。

抽象的な意見とは、人当たりが良い意見です。

しかし、人当たりの良い意見というのは、つまるところどこかで聞いたことがあるような体のいい件であり、要注意です。

人を騙すような言葉というのは、往々にして、体のいい抽象的な言葉です。

抽象的であるからこそ、誰にでも当てはまることで、その意見はまた中身がないものとなります。

抽象的で大仰なものであるからこそ、惹きつけられる力がありますが、当然何かの具体的な行動が、起きにくいものになります。

 

抽象的な意見をいう人物や組織には注意しましょう

 

具体的な言葉ほど、批判の対象になりますが、その具体的な言葉を実行に移していければ、結果はついていくものです。

空は青い、だから今日も皆さんが頑張れるんです。こういった言葉は、ノットイコールであり、空の青さと、今日の頑張りには、何の因果関係はありません。

いい仕事をしたからこそ、今日の結果を得ることができた。

明確な意見があり、それに基づいて行動したからこそ、行動が具体化して、スキルアップが図られるものです。

抽象的な意見を聞くことで、頑張ることが出来る。

たしかにそういったこともありますが、抽象的な言葉の後には、いかにそれを具体化していくかを考えて行動に移すべきです。

なるべく具体的な意見を述べ、抽象的な言葉だけに惑わされないでいきましょう。

 

【おわりに】

画像は、コンサドーレ札幌の練習風景。

普段は海外サッカーをよく見ていて、海外サッカーとJリーグとのレベルの差を感じています。

ただ、練習を見ていると、さすがのプロサッカー選手だなというレベルでした。

 

【一日一新】

改装後の横濱家のラーメン

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