ひとが集まれば不正も起こり得るもの。
その不正を防ぐ効果のひとつとして、じぶんで経理を行うことが挙げられます。

社員の横領を見抜けないのはじぶんで経理をしないから
「うちの従業員が、商品をどうやら盗んでいたっぽい。」
「しかも、かなりの年数に渡ってやってたみたいだ。」
というようなことも起こり得るのが、事業の難しさだといえるかもしれません。
「なぜ、気づかなかったんだ。。。」
と考えていても、気づくのが遅くなるほど損害が大きくなってしまうもの。
また「経理社員が会社のお金を横領。」というようなニュースも、なくなることはありません。
お金に変わるものやお金自体がそばにあり、その管理が行き届いていなければ、
「ちょっとくらいなら。。。」
と魔が差してしまうのが人というものでしょう。
「あの人がそんなことをするなんて。」
といっても、悪いのは「あの人」だけではなく、
「その環境をつくってしまった経営者」にも、責任があるといえるかもしれません。
なので、社員の横領などが起きないようにするためにも、経営者であるじぶん自身が経理をやるべきなのです。
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じぶんで経理を行うと不正に気がつく
「経理なんてやってられない。」
「月次決算書なんて見なくても、全部あたまに入っている。」
というスタイルで、事業を行なっている人は多いといえるでしょう。
たしかに、「経理をやっている時間なんてもったいない。」と考える気持ちはわからなくもないです。
「経理なんて、じぶんの本業じゃないから。」と。
とはいっても、何かを始めようとするときには記録をして、
「じぶんの成長過程」を確認してきた経験があるのではないでしょうか。
「去年よりも〇〇センチ身長が伸びた。」
「先月よりも販売金額が伸びた。」
というようなことは、その比較できる記録があるからこそ行えるものです。
そして、経理もじぶんの事業の軌跡を確認するためには最も効果があるものといえます。
たとえば、「売上の推移はどうなっているのか。」
「在庫の金額はいくらなのか。」
「手持ちのお金と預金残高は合っているのか。」
といったことも、経理をしてかなければわからないものです。
じぶんで経理を行うからこそ、実際の在庫やお金の残高も記録するようになり、
「いまの状態を正確に掴もう。」という気持ちがより強くなるといえるでしょう。
また、じぶんで経理を行なっていることで、
「数字と実際の残高を確認する嗅覚。」が身につき、違和感のある状態であればすぐ気付けるようになります。
じぶんで経理を行わないから潰れる
事業が行き詰まる理由の一番は、販売不振だといわれています。
販売不振といっても、販売不振に至るまでには色々な要因が考えられるでしょう。
「売れると見込んだ商品が売れずに、在庫が増えて資金が枯渇した。」
「人を雇えば売上が増えると考えていたら、そうでもなかった。」
というようなことは、事業を営んでいると起こりえるものだといえます。
そして、なぜこのようなことが起きるのかといえば「感覚で事業を行いすぎた。」からといえるかもしれません。
「いままで培ってきた勘ピュータがあるから、きっと今回もうまくいくはず。。。」
というような考えでいると、世の中の環境の変化に気づかず販売不振に陥ってしまうのです。
それとは反対に「いまいち思っていた通りになっていないから、軌道修正をしてみよう。」
とすぐに手を打てるのは、じぶんで経理を行なっているからです。
「在庫が増えてきたけど、まだこの商品は返品可能な時期だから返品をしよう。」
「このままいくと、半年後には資金繰りが重たくなるから、資金繰り表を使って銀行融資の申込みをしてみよう。」
というような対応を取れるのも、じぶんで経理をしている効果になります。
「じぶんの感覚と実際の現実を、数字で日々確認する。」
これによって、販売不振という事業構造の変化に敏感になれるといえるでしょう。
まとめ
感覚で事業をしていると、従業員などにうまくやり込められてしまうこともあるかもしれません。
「じぶんの嗅覚は天下一品。」
と考えている人ほど、経理をじぶんで行うことで、さらに最強になれるといえるでしょう。
「まずは毎日じぶんで経理を行う。」
これを続けていくと、事業がもっと強くなるかもしれませんよ。
【おわりに】
打ち合わせが続くとコーヒーを飲む頻度が増えるので、カフェに炭酸水があればなぁと。
コーラとかよりもヘルシーですし。
【一日一新】
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