8月といえば税理士試験ですよね。
その税理士試験は、5科目合格にこだわらなくてもいいのではないかなぁと。
税理士試験は時間をかけても結果がついてくるとは限らない
税理士試験は、1回の受験で5科目同時合格するのが難しい試験となっています。
なので、早い人でも2年から3年ほどの時間はかかるもの。
また、手応えがあったからといっても「良い結果になるわけではない」という厳しい試験だといえますよね。
だからこそ「何があっても5科目合格しか考えない。」
というようなところから、視野を広げてみてもいいのではないかなぁと。
わたしも「税理士試験に5科目合格して、税理士として独立をする。」
などと当初意気込んでいましたが、3回(3年)受験したにも関わらず合格は2科目のみでした。
「これはやばいなぁ。30歳も超えたしなぁ。」
と当時はかなり悲壮感がありました(すでに結婚をしていて娘もいるという状態)。
大学院に進むという選択肢もあり
「税理士試験に5科目挑戦し続けても、このまま受からない時間を過ごすほうがやばいかも。」
というようなことを感じたので、税法免除が可能となる大学院に通うことにしました。
大学院に進学をしたのが32歳のとき。
仕事に関しては、大学院進学前も進学後も変わらず、当時勤めていた税理士事務所に正社員待遇のまま通っていました。
そして、大学院の学費は2年間で150万円ほど。
時間の面では、1年生の間は週に3、4日大学院に通う必要があります(2年生のときは週に1コマだけ)。
このように大学院進学には、時間もかかりますしお金の負担も大きなものです。
にもかかわらず、大学院免除というと「ズル」をしているという感覚もありますよね。
たしかに、論文を書いて国税庁に認められれば、
税法2科目が免除されるので「ズル」だと感じる意見も理解できます。
とはいっても、税法関係の講義では、
「試験では触れることのない判例や、それに対する学説の構築といった税法のリアルな部分。」
に触れることができ、いい経験になるといえます(きっと好きな税法学者の方も見つかるとおもいます)。
また、論文を書くというのも「税理士試験では味わえない経験値」を得られることになります。
論文の文章量に関しては、大学院によって異なることがあるようですが、
わたしが通った大学院では10万字以上の執筆となっていました。
これだけの文字数を書くため、
「判例を研究し、対立する学説を学び論理展開をしていく。」ということは、税理士試験では得られない経験だといえるでしょう。
さらに、大学院に通うと同級生との繋がりや先輩・後輩やOBとの繋がりで、税理士の知り合いはかなり増えるということもあります。
独立をすれば少しずつ取り戻せる
税理士を目指して勉強をしていると、諦めざるを得ないものもあったりしますよね。
「ゲームをやる時間や映画を観る時間を削る。」
「飲みに行く(家で飲む回数も)回数を減らす。」
「稼ぐということを一旦諦める。」
というように様々なことを「我慢」しなければ、税理士になるのは難しいといえます。
それでも、税理士になり独立まですると「我慢」していた時間を、少しずつ取り戻せるようになります。
「当時やれなかった、数年前に発売されたゲームをやってみる。」
「アヴェンジャーズをメインにアイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンに絞って観ていたMCU作品を全部観ることができる。」
「勤めていたときよりも短い時間で、より多くのお金を稼ぐことができる。」
などというように「あぁ、税理士を目指していたことは間違いじゃなかったんだ。」
と感じられる場面は、独立することで少しずつ増えていくかもしれません。
まとめ
「もう一度人生をやり直すなら、税理士試験を受ける?」
と聞かれることもありますが「社会人になってから目指すのは、もう嫌だなぁ。」
と感じるほど税理士になるまでは厳しい道のりでした。
とはいっても、税理士になって独立をすると「税理士になってよかったぁ。」
と感じる場面は、様々なところにあります。
【おわりに】
暑い日が続いているので携帯扇風機を買ってみました。
少しでも暑さが和らぐといいなぁと。
【一日一新】
矢場とん