数字には説得力があります。
しかし、数字をその数字だけ単体で出されると理解することは難しくなります。
比較するからこそ、現状がつかめる
業績を把握するときに、今月の売上や損益を確認する。
それ自体は重要なことですが、その数字をただ見るよりも、比較してみることでより現状の把握ができるようになります。
ただ、今月の数字が100万円だったとして見るよりも、先月と比較して増えたのか減ったのかを確認する。
前年同月と比べて、その増減を確認する。これで数字の把握がしやすくなります。
また、ただ数字で見るよりもグラフ化してみると、見やすいですし、確認するのに時間を使わなくてもすみます。
単月で比較するには、このように棒グラフを使用して、確認することが有効になります。
Excelでは、数字をグラフ化するのに、数字を入れれば、Altキー+F1キーを押すだけでグラフが出てきます。グラフを作るのにほとんど労力を使わなくてもいいんです。
単月で比較をしたら、累計でも確認する必要があります。
累計して前年よりも増えているのかどうか を確認することも重要です。
その際は、折れ線グラフを使用して、比較をすると確認しやすくなります。
もし、業績の把握を数字だけで見ているのであれば、グラフ化して確認するようにする。
そして、その際は比較をするということを意識して数字を確認しましょう。
比較をしない数字には、効果はない
比較をしない数字は、全体像が分からなく、数字が明示されていることでかえって混乱をすることがあります。
今回の試験は、65点だった。感染者数は100人だった。
数字は、比較をすることで生きてくるのに、これだけだと何を意味するのかを理解する難易度が上がってしまいます。
平均点が55点のなか、65点だった。感染者数は、前年は120人で、100人だった。
このように比較をすることを、常に意識することで、数字のトリックにもひっかかりにくくなります。
借金1億円の事業。
売上100億円の事業。
このような2つの会社があったとして、あの会社は、素晴らしく事業を成功されている。といわれてもピンとこないですよね。
借金に対して、売上はいくらなのか。
売上に対して、借金はいくらなのか。従業員数は何人か。
単体の数字だけだと正確な情報が分からず、不安をあおるだけになってしまいます。
比較をすれば、見るのも楽しくなりますし、楽に現状を把握できます。
数字を見たら比較する癖を身につけていきましょう。
【おわりに】
新型コロナウイルスは、感染者数と死亡者数を、毎日通常のインフルエンザの感染者と死亡数と比較して出してもらえないと、多いのか少ないのかが私には、分かりません。
その単体の数字だけでは、不安をあおるだけになります。
これが世の中に不安をあおって、全世界でデノミなどを行い債務の解消をしてしまおうなんていう陰謀論があるのではと、不安を感じてしまいます。
【一日一新】
ファミリーマート アイスカフェラテ