銀行員は融資における謝絶理由を伝えることはないけど概ねこのような理由3選

銀行が申込みを受けた融資を断ることを「謝絶(しゃぜつ)」といいます。

この謝絶理由を銀行員が伝えることはそれほどありませんが、

「こんな理由だよ。」ということを書いていきます。


道は続いていく。


銀行員は融資案件を欲しがっている


銀行融資をメインに行う銀行員の一番の仕事は「融資を実行する。」ということです。

その融資には、目標金額というのが毎月決められていて、

「目標金額を達成できるかどうか。」が、じぶんの人事評価につながってくることになります。

なので、融資案件が多い月などは、

「今月は数字があるから、それほど営業に力を入れなくてもいいかなぁ。」

というようなことを考えます。

それとは反対に「今月は、実行できそうな融資が少なすぎるからやばいかも。。。」

などというように、

「実行できそうな融資の案件数によって、仕事の楽しさが変わってくる。」というようなことがあります。

そんな融資案件のなかで残念なことのひとつが、

「銀行融資を受けたいんだけど。」という嬉しい申し込みがあり、

資金使途の確認や決算書の数字の確認をしたのちに「この融資は実行できなさそうだ。。。」

ということが起こることです。

「せっかく今月の数字が達成しそうだったのに、無駄な時間になっちゃったよ。」と。

そして銀行員というのは「申し込みを受けた融資は全件実行したい。」にも関わらず、

「融資の申し込みを謝絶しなければならない。」という仕事も行わなければなりません。



謝絶理由とはこのようなもの3選


「なぜ今回の融資が実行できないのか。」

という理由を詳細に伝えるということは、銀行員にとって難しいものです。

なぜなら、その理由を伝えることによって、

「めちゃくちゃ怒られトラブルになるかもしれないから。」になります。。。

なので、銀行融資の申し込みが断られた際には「その謝絶理由」というのは、じぶんで推測するしかありません。

今回は、そんな謝絶理由を挙げてみます。

返済可能性が低いから

銀行が融資を実行できない理由として最も多いものは、

「決算書などの業績が悪く、融資を実行しても返済してもらえる可能性が低い。」ということです。

「返済可能性が低い」というのは、

「この融資を実行したら、かなりの確率で貸倒れるよね。」と銀行が考えているということになります。

「決算が赤字であり返済可能性が低い。」ということや、

「事業の規模に対して、銀行融資枠が一杯になっている。」ということが、

「返済可能性は低い」と考える理由になります。

このような理由があるからといっても銀行員は、

「御社の決算書の内容が悪いから融資できないんだよっ。」

というようなことを直接言うことは少ないでしょう。

なるべくトラブルにならないように「総合的な判断で」というような話をするといえます。

信用情報に引っかかる部分があるから

銀行員が融資の申し込みを受けた際に、まず行う仕事のひとつには、

「信用情報に事故がないかどうか。」ということがあります。

その信用情報というのは、

「社長個人がクレジットなどでブラックリストに載っていないか。」といったことや、

「社長や役員が反社会的勢力に該当していないかどうか。」

というようなことを調べています。 

この際に「社長や役員に金融関係で事故がある場合」や、

「反社会的勢力との繋がりがあることが発覚した場合」には、銀行融資を受けることが難しくなります。

また、事業上での風評被害のようなものがある場合も信用情報に引っかかるといえます。

このようなことも「御社は信用情報に触れているから融資ができない。」

などということはトラブルになるので、銀行員は伝えることはないといえるでしょう。

余談ですが、融資の金消契約まで進んでいるのに、

「突然融資が実行されないことになった。」という場合には、信用情報に不審な点が判明したからだともいえます(意外にあるものでした)。。。

粉飾決算をしていることに気づいてしまったから

銀行融資を申し込む際には、銀行員に対して、

「決算書や試算表、資金繰り表、さらには経営計画書などといった書類。」を提出しなければならないといえます。

このような渡された書類に対して、

「この数字には違和感がある。。。もしかして、これは粉飾決算なのではないか。

というようなことに気づいてしまった場合にも、銀行融資を受けることが難しくなるといえるでしょう。

どの程度のレベルを、銀行員は粉飾決算と呼ぶのかといえば、

「減価償却費が計上されておらず利益になっている。」

というようなレベルであれば、その決算書を粉飾決算だとは銀行員は言い切らないといえます。

しかし、「売上が減少しているのにも関わらず粗利益が増加している(在庫が増えている)。」などといったことや、

「売上に対して売上債権が異常に増えている。」

などというような場合には「粉飾決算かも。」というようなことを考えることになります。

このように粉飾決算の疑いがあるということになれば、

「そんな疑いのある会社に融資をして、その融資が焦げ付いてじぶんの評価が下がるのは、まずい。」

と銀行員は考えるので、粉飾決算をしていることが判明した場合には、

「銀行内部でその情報を共有し、今回の融資は実行をしない。」という判断になるといえます。

銀行員は粉飾決算に気付いてたとしても当然、

「粉飾決算だったから今回の融資は見送りにさせていただきました。」

などということは、トラブルになるので言わないといえるでしょう。


まとめ


銀行員としても「融資の申し込みに対して謝絶しなければならない。」というのは、つらいものだったりします。

そして、謝絶理由というものは明確には言いにくいものです。

なので謝絶されたからといっても、銀行員を詰めるのはやめましょう。


【おわりに】

いま使っているMacBookPro(2020年モデル)のバッテリーは、4時間くらいしか持たない感じになっています。

今回新しく発表されたMacBookPro。

あそこまで盛り盛りでなくてもいいんだよなぁと思ってしまいました。

YouTuberの方々の動向をみて買い替えるか検討しようかなぁと。


【一日一新】

あること

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