お金がギリギリの状態で事業を営んでいくと、
「せっかくのビジネスチャンス」も逃してしまいますし、何よりも心が落ち着きませんよね。
だからこそ、事業をより安全にするために「銀行融資を受けてお金を持つべきだ」といえます。
とはいっても、銀行融資を受けることによって生じるデメリットもありますよ、ということを書いてみます。
事業には何が起きるかわからないから、借りてでもお金を持っておく
事業には、資産効率を高めるという考えがあります。
その資産効率を高めるためには、「少ない資産をより多く回転させる」ということが必要になります。
そこで、「お金も資産になるので、そのお金を持ちすぎてはいけない。」
という財務上の考え方もあります。
とはいっても、世の中には「いきなり市場環境が変わる」ということが多々あるものです。
特に中小企業を経営されていると、「無理難題が降り掛かってきた。」ということは一度や二度ではないはずです。
そんなときに経営の支えとなるのが、お金だといえるでしょう。
そのお金を効率的に手に入れるには、銀行融資を受けることが一番です。
「銀行融資によってお金を持っていたことによって、事業で取れる判断が増えた。」
「銀行融資によってお金を持っていたことによって、経営判断のスピードが早くなった。」
というようなメリットが銀行融資があります。
とはいっても銀行融資も万能ではないので、銀行融資を受けることによりデメリットがあるにはあります。
銀行融資を受けることによってこんなデメリットもある3選
それでは銀行融資を受けることによるデメリットを挙げていきます。
利息がかかる
銀行融資を受けると、借りたお金の手数料として、利息を付けて返済をしなければなりません。
そして場合によっては、営業利益が黒字だったのに、銀行融資の利息が多くて経常利益が赤字になってしまった。
ということもあるでしょう。
そんなときには、
「利息の支払いって、結構多いよなぁ。」
「銀行融資の利息がなければ、今期は黒字だったのに。。。」といったことを思うかもしれません。
とはいっても、銀行融資の利息は、実際にはそれほど高くはありません。
たとえば、
の銀行融資を受けた際に、総支払利息はいくらになるのかというと、約367,000円となります。
この金額を見て、「人ひとり雇えるじゃなか。」
というようなことを考える事業者の方もいるでしょう。
たしかに、銀行融資を受けることで、「受けない場合と比べて利息という余計な支出は増える」ということになります。
しかし、その利息は1,000万円を手に入れる手数料としては、低いものだといえるのではないでしょうか。
返済をしなければならない
銀行融資で得たお金は、「借りたお金」として借金になるので、返済をしなければなりません。
その返済ができないと倒産することもあります。
そして、銀行融資の元金返済は、支出をしたにも関わらず経費にはならないものです。
支出はしているのに、経費にならないということになると、
「お金はないのに、損益計算書は黒字になっていて、税金を払わなければならない。」
といったことも起きてしまいます。
これが行き着くと、黒字なのに資金繰りに詰まって倒産をするという「黒字倒産」になってしまうこともあります。
また、銀行融資を受けたお金で赤字補てんをしてしまい、返すお金がないということもありえるでしょう。
銀行融資を受けるということは、
「その融資で得たお金で事業に投資をし、さらに利益を得ながら返済を行なっていく。」
というサイクルが望ましいものです。
しかし、このサイクルに失敗をすると返済ができなくなることもあります。
「借りたお金で、事業の投資に失敗をして赤字になり返済に困っている。」
「事業の運転資金で借りたのに、生活費に当ててしまい返済に窮している。」
というようなことが、銀行融資を受けることによって起こり得るかもしれません。
とはいっても、銀行融資によって増えたのは借金だけではなく、お金も増えているということも忘れてはいけません。
その返済も多くの場合には、割賦返済として時間的な余裕があるといえるでしょう。
決算書の内容が悪くなる
銀行融資を受けるということは、借入金として負債になるので、一般的には財務内容は悪化すると捉えられます。
財務内容の悪化として例に挙げられのが、銀行融資によって負債が増えることで、自己資本比率が低下をするということ。
たしかに、銀行融資を受けることによって負債が増えるので、貸借対照表（BS）が膨らんで自己資本比率は低下をします。
また、銀行融資によって総資産が増えたので「求められる売上高も上げなければならない」ということも起こります。
とはいっても、一時的に財務内容が悪くなることはありますが、
「銀行融資を受けて投資をした事業がうまくいけば、より財務内容は良くなる。」
ということがあるので、心配し過ぎはよくないといえるでしょう。
まとめ
銀行融資を受けておいて、「不測の事態に備えておく」ことは、経営者として備えておくべき最低限のスキルです。
そして、「銀行融資を受けて事業展開をより早くする。」ということも必須のスキルになります。
銀行融資には、お金を借りたことになるのでデメリットもあります。
だから、「じぶんは無借金経営を貫く。」
とおもわれる人もいるかもしれませんが、事業をお金の面と心の面から安定させるためには、
「必要に応じて銀行融資を受け、お金を持っておく。」
というスタンスは必要なことです。
【おわりに】
お笑い芸人さんのYouTubeをここ数ヶ月よく観ています。
なかでも、雨上がり決死隊の宮迫さんのYouTubeを観るのが結構好きです。
いろいろ言われているみたいですが、YouTubeがあったことによって、じぶんの意見を伝えられるというのはいいことですよね。
有名人って、「あることないこと」言われて大変そうだなぁと。
【一日一新】
漫画の同じ巻を2冊買ってしまう
