試算表には予測の数字を入れておいたほうがいいワケ

経営成績を確認する試算表には、未来の予測を入れて今期の把握をしてみた方がいいです。



ツラくても経理は毎日したほうがいい


月単位で経営成績を把握するためには、月次(げつじ)ごとに決算を締める感覚で経理をしたほうがいいです。

月単位で経営成績を把握するための基本として、まずは「毎日」経理をすることです。

税理士であるわたしも、じぶんの経理を「毎日」するようにしています(何も動きがないときも多いのですが)。

毎日経理をすることで、

「あぁー、経理やらなきゃだわ。書類が溜まっていってるよ。」

といったストレスを減らすことができます。

そして毎日経理をしていると、経理のやり方にも慣れていきます。

慣れていくと、

「今月の経費はここに重点的に使ってみよう。」

といったことだったり、

「売上は上がっているけど、原価がそれ以上に増えちゃって、あまり儲かっていないなぁ。」

といったように、経理の先にある経営成績の確認していくことが楽しくなってくるとおもいます。


経営成績を確認する試算表には予測の数字を入れていく


経営成績を確認する資料として、もっとも有名なものが試算表だと言えるでしょう。

その試算表を、

「銀行に依頼されたから渡すだけもの。」

と考えている社長は、世の中にはわりと多いものです。

しかし、経営状態の確認に有効な試算表を「銀行に渡すだけの資料」と考えているだけでは、もったいないです。

試算表は、経営の数字を把握したりをする面で役立つものです。

とはいっても、下のような会計ソフトから出てくる試算表だと、見る気がおきないとおもいます(税理士であるわたしもそうです)。

試算表といっても、メインで見るべきものは「推移表」といわれる、月ごとに数字の推移がわかるものにしたほうがテンションが保たれるとおもいます。

たとえば下にある損益計算書の推移表だと、12月まで経理が終わっていて、

「うん、12月までで税引前で約500万円の利益かぁ。そして法人税は150万円くらいの支払いになりそうなんだ。」

といったことだったり、

「いやー、でも12月は570万円も赤字かぁ。来月はどうなりそうかなぁ。」

ということを確認することができます。

これだと先ほどの会計ソフトの試算表よりは、経営成績が確認しやすいはずです。

そして会計ソフトの推移表は見にくいので、EXCELでじぶんが見やすい推移表を作ってみましょう(上のものはEXCELで作成したものです)。

さらに確認しやすいように、もう1段レベルアップをしてみてもいいとおもいます。

せっかく、経営成績を確認したいのであれば、少なくとも「今期の未来の数字も予測で入れて」みるべきです。

たとえば、先ほどの推移表に予測の数字を入れてみます。

未来の数字を入れることによって、

「12月は結構な赤字だったけど、これから決算までの3ヶ月は毎月黒字になりそうだなぁ。」

といったことや、

「決算で、法人税の支払いは1,000万円くらいになるのかぁ。」

といったことが確認できるのです。

予測の数字を入れることで、これから起こりうることが確認できて、

「じゃあ、あれに投資してみてもいいかなぁ。」

といったことや、

「もっと頑張らなきゃ。」

といったことが、パッと確認することができます。


まとめ


経営成績を確認する際に、試算表をうまく活用出来ている会社というのは少ないように感じます。

そして、ほとんどの会社は経過した月までの、実績のみの数字を入れているだけになってしまっています。

これでは時間がもったいないので、実績だけではなく、未来の予定が分かっているのであればその数字も入れてみるほうがいいです。

そんな未来の数字を入れておくことで、

「納税金額の確認ができたり、今期の着地点が見えたりする」ので、

「これからどれくらい数字を上げればいいのか。」ということが確認できます。

試算表を見ながら、今後の予測を電卓を叩いているというのは時間がもったいないです。

電卓を叩かなければならないのは面倒ですし、「忙しい」からこそ「パッと」経営成績が理解できることが試算表には必要なことです。

「試算表には未来の数字を入れておく。」

経営成績を把握する際には、いまの実績と予測を含めて決算がどうなりそうかを確認することが大切です。


【おわりに】

いまの時代は、個人でも世界に十分通用できるようになっている。

その通りだとおもいます。


【一日一新】

丸亀製麺 肉ぶっかけ温

Pocket

タイトルとURLをコピーしました