「現金でもらった売上は経理に計上しなくてもばれないよ。うん、ばれない。。。」
そんなことはないですよという話を書いていきます。
現金で貰った分は売上じゃなくて贈与だから
「日々の支払いはキャッシュレスで行い、事業の売上もキャッシュレス。」ということを徹底しているといえます。
その税理士業での売上は「振り込みやクレジットカード払いがすべて。」だともいえるので、
「銀行員時代のように重い札束を抱えてスーパーカブで帰る。」といったことはないものです。
なので「売上関係は銀行口座を見れば把握できる。」ともいえるので、
「売上を抜く。。。」などということを考える機会もなければ、そのような意思もないといえます。
とはいっても「現金を貰う。」ということがまったくないわけではないのです。
「顧問のお客さまのところで予定外に従業員の方の税務相談を受けて予想外に現金での報酬を貰う。」
「顧問のお客さまのところで不意に相続税や資産税の相談を受けてまさかの現金での報酬を貰う。」などというように。。。
このような現金を貰った際には、
「それは売上ではなくて贈与だよ。。。」といったことを税○士の方からアドバイスを受けたこともあったりします。
そして、暦年贈与の非課税枠内(110万円)だから申告の必要もないだろうと。。。
こんな話のように、
「現金で貰った売上は抜いてもばれないっしょ。」ということは、じぶんで経理を行なっていると考えたりもするものかもしれません。
売上原価がない場合の現金売上は抜いてもばれないかもしれない
極論的には税理士業などのサービス業と分類される事業は、
「現金で貰った売上を抜いてもばれる可能性が低い。。。」といえるかもしれません。
なぜなら「売上をつくるための原価。」といったものが会計上は目に見えて存在しないからです。
たとえば、税理士であるわたしが相続税の相談を受けたとしても必要となるのは、
「いままでの知識や経験。」ということになるので、会計で表される原価としてのお金は0円になります。
なので、領収書を発行しない限りは原価がない売上なので抜いてもばれないともいえるものです。
だからか「それは贈与で。。。」という革新的なアドバイスをする専門家の方もいるのかもしれません。
とはいっても「原価があるような事業の場合」には、現金で貰った売上を抜いているとばれてしまうものでしょう。
事業というものには、その業界の平均的な原価率といったものが広く世の中に認知されているものです。
それこそ、飲食業などではFLR(売上における食材費(Food)人件費(Labor)家賃(Rent)が占める割合)などといった指標もあったりするのです。
そのような事業を営んでいる方が「これは現金だから。。。」などと売上を抜いていると、
「原価率が高すぎるから売上を抜いてるよね。。。」などと税理士や銀行員、税務署にばれているともいえます。
結局は大きな買い物などからばれるし、方向性も誤る
「いやー、やっぱり原価がないじぶんのような事業は現金で貰った売上を抜いてもばれないかぁ。」などといったことはないとはいえません。
あれは夢だったのかどうか覚えていませんが、
「セミナー代をあえて当日現金のみで受け取り、その後の懇親会で使い切るから売上には計上しない。」などという話も聞いたことがあったような気もしています。。。
というような「経理を正確に行わなくてもなんとかなるもんだ。。。」などということは、妄想だけに留めて実行に移すのは避けていきましょう。
原価がない事業では「足がつかない現金の売上は抜いてもばれない。」といっても、ばれるときは来てしまうものです。
たとえば「抜いていた売上を原資に家を買おう。車を買おう。」などとしていると案外簡単にばれてしまうものだといえます。
「この資金の出処はどこからだ。。。」ということは、税務署もかなりの精度で確認をすることができるからです。
また「節税。。。」などと考えていたとしても気持ちの悪さは抜けないものでしょうし、
売上規模が足りないことで希望金額の銀行融資が受けられないこともあるものです。
「じぶんの事業形態では経理なんてマイルールでイケる。」
「だから現金で受け取った売上はないこととする。」
などというようなことをしていると味方をしてくれるひとは、どんどん少なくなっていくものでしょうから。
まとめ
結局はばれますし、経理が正しくないと事業の方向性を見誤るといえるものです。
(ホントに稀に現金をもらった際にはきちんと売上にしています。)
【おわりに】
ワールドカップはかなりの試合を観れていますし、やっぱり面白いです。
ただ、クラブチームと比べると試合内容がだいぶ大味になっている感覚も。。。
【一日一新】
LAWSON おいなりさんわさび