働いているとなぜ小説を読みたくなるのか

ときおり「もう小説しか読みたくない。」といったマイブームが訪れるので書いていこうかなぁと。


ひさびさの瀬尾まいこさんに心が温まりました。


ビジネス書は役に立つ


記憶の中で初めて読んだ本は、ビジネス書だったといえます。

ビジネス書の細かい定義はわかりませんが、小説以外はすべてビジネス書だと考えて読書をしているといえるかもしれません。

そんな初めて読んだビジネス書は、漫画ナニワ金融道の著者青木雄二さんの「ゼニの人間学。」

それまで読書をしてこなかったのですが、一気に引き込まれていったのです。

「世の中には、これほど役に立つツールがあるのか。。。」と。

だからか、この本は一気読みをしてものですし、翌日からは大学の図書館や市立図書館に通いひたすら読書を進めていったといえます。

「ぼくって本が読める人間なんだ。」と、じぶんを誇らしくなった記憶もあるといえるかもしれません。



ライフハックを気にせずに


青木雄二さんをきっかけにビジネス書を読み漁り、木村剛さんを知り、大前研一さんに出会えたビジネス書。

フロイトに違和感を持ち、ニーチェに妙に納得させられたビジネス書。

そんなビジネス書は「いま役に立つ考え方が身につく。」というような、人生におけるライフハックだといえるかもしれません。

だからか、いまも読書のほとんどはビジネス書がメインだといえます。

「何かハッとさせられる考え方はないのか。。。」

「何か裏側を知る術はないのか。。。」

「仕事に役立つツールを学んでおこう。」という考えからビジネス書がメインになっているといえるのです。

とはいっても。

「いまの人生に役立つもの。。。」だけを追っていても閉塞感があったりもするのです。

「そんなにライフハックを覚えても使わないっしょ。」といったような。

そんなことを感じ始めると「ライフハックなどを気にせずに小説という物語にひたる。」といったことをしているといえます。


小説は心を温かくする


小説を読んでいるなかで心地良いのが不思議な感覚になるということ。

「文字情報だけなのに情景が浮かんでくる。」

「登場人物の姿形や声まで聴こえて見えてくる。」

「言い回しが素敵で、なんどもページを引き返して浸る。」というような感覚に。

たとえば、最近読んだ瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」は、

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「PMS(月経前症候群)を抱える女性とパニック障害を抱える男性。」という暗そうな物語なのに、温かくなるのです。

わたしの心が。。。

もうひとつ瀬尾まいこさんの短編集「優しい音楽」のなかの優しい音楽も、

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「こういうことって起こり得てほしいなぁ。」と、心が温まるのです。

宮島未奈さんの「婚活マエストロ」を読んでは、

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「ホームページの作成はどうなるんだ。。。」と思いながら読み進めては、温かくなるのです。心が。。。

さらには、一穂ミチさんの短編集「ツミデミック」を読んでは、

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「全部怖い話かと身構えたわぁ。。。」と心が温まるのです。

などという「心が温まる。」感がもっとも強いジャンルが小説だといえるのです。

「あるのは文字だけ。」といえるのに、深く深く物語に入り込み現実の時間すらも忘れてしまう感覚。

「何か役に立つことを。。。」と考えることもなく、無心になって小説の中の登場人物になっていくような感覚。

「読みながら涙を流してしまう(家族にバレないように)。」ともなる臨場感。

そんな読後のじぶんの語彙力が崩壊してしまう体験ができる小説を読むという行為じゃないかなぁと。

働いて目線が短期的になっているときほど、小説を読んだほうがいいものですし、小説を読みたくなるといえます。

たとえ、この読書行為が「いま役に立つ。」というものではなかったとしても。。。


まとめ


仕事をしていると「だれかの役に立たなければ。。。」という気持ちが強くなったりもするものかもしれません。

そんなときに「役に立つとか立たないとかを無視して、いまを浸ろう。」とできるのが小説だといえます。

働いているひとほど、小説を読んでみるといいかもしれないなぁと。


【おわりに】

AmazonのKindleで小説を買おうとするとかなりポイントがつくので、小説を買いまくっていた年末年始だったという。

購入のスピードに読書スピードが追いつかず、読み終わるまでたいぶ時間がかかりそうだなぁとも。。。


【一日一新】

イタリア トスカーナ ラ ピウマ キャンティ

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