社長が業績を確認する際には税金の支払額も同時に把握しよう

試算表や月次決算資料を確認する際に「法人税や消費税の支払額を想定していなかった。。。」ということは避けていきましょう。


運の確認(最近、ひさしく大吉を見ていない)。


銀行員は試算表を欲しがるだろうけど


「社長、直近の試算表を貰えますか。」

「何なら、在庫表や売上予定表も貰えますか。」などと銀行員は言ってくるかもしれません。

とはいっても、Excelなどで作成したカラフルな月次資料を銀行員は求めていなかったりもするでしょう。

「試算表よりもこっちの資料のほうが見やすいんじゃない。」と銀行員に伝えても、

「いやっ、会計ソフトから抽出したオーソドックスな試算表で大丈夫です。」というのは銀行員の常套句だといえるかもしれません。

「なぜ、銀行員は見やすい月次決算資料などよりも試算表を求めるのか。」といえば、

「試算表じゃないと粉飾している可能性を考えるから。。。」といった謎な理由だともいえます。

試算表を貰わずにカラフルな月次決算資料だけを貰ってきたものなら、

「ちゃんと会計ソフトから抽出した試算表を貰ってこいよ。。。」と上司などに詰められてしまうのが銀行での仕事風景だともいえるのです。



社長は試算表を見るくらいなら未来の数字を見ておく


銀行員に試算表を求められたとしても、

「じぶんも試算表をベースに業績を確認していったほうがいいのか。。。」などと考えなくてもいいといえます。

試算表は「あくまでも銀行員が欲しがるもの。」と割り切って、

業績の確認はオリジナルのものを作成してじぶんにとっての理解のしやすさを重視していきましょう。

たとえば、損益計算書の数字を月単位で横に並べた資料をつくりながら毎月の損益を確認して、まだ到来していない数字も入れてみるといいといえます。

その際に入れる未来の数字は厳密でなくてもいいものです。

「いまの時点で把握している、売上や売上原価を見込み額で入れていく。」という数字でいいといえます。

すると、いまの時点で累計約300万円の利益が出ていて、

「予測の数字を入れてみると、約1,700万円くらいの税引前当期純利益になるのか。。。」と把握できたりするものでしょう。

ガチガチの数字でなくても構わないので、見込みの数字を入れて「今期の予算。」というものをつくってみましょう。

それによって「今期はあとどの程度がんばればいいのか。」といったことも掴めたりするものかもしれません。


法人税の支払いは銀行融資を受けていい


そして、予測の数字を入れて今期の業績を確認したら見込まれる法人税や消費税の金額も確認してみましょう。

法人税の金額であれば、

見込みの税引前当期純利益 × 30%

として計算してみると大外れしない金額ができあがるものです。

その際に前期以前の赤字金額(繰越欠損金額)がある場合には、

(見込みの税引前当期純利益 − 繰越欠損金額) × 30%

としてみるとより正確な金額にもなるといえます。

「今期の途中でも法人税を支払っているよ。。。」というのであれば、

見込みの税引前当期純利益 × 30% − 途中で支払った法人税額(中間納付)

というように、途中で支払った法人税を差し引くとしてみるといいものです。

また「税金って消費税の支払いが一番きついよね。。。」とも感じているかもしれません。

その場合には、消費税の見込み金額も把握してみると計画を立てて支払えるものでしょう。

見込み金額は会計ソフトを使って消費税の金額を把握してもいいですし、

(見込みの税引前当期純利益 + 減価償却費 + 人件費(役員報酬+給料手当+法定福利費) + 支払利息) × 10/110(※税込経理の場合)

と計算してみると、おおよその消費税の支払金額が確認できたりもするものです。

「消費税はお客様から預かったものを代理して国に支払う。」というものなので、毎月見込み金額を確認しては普段は使わない預金口座にわけておくといいかもしれません。

法人税に関しては「売掛金や受取手形が決済されるまで支払うのが厳しい。」というのであれば、銀行で納税資金としての融資を受けてみるのもありだといえます。

ときおり「うちの銀行は納税資金はなくて、すべて運転資金としての対応になります。」

と言ってくる銀行員もいたりするものですが、多くの銀行には法人税を支払うための納税資金の融資商品はあるものです。

銀行員に尋ねてみると「6ヶ月の短期資金でいいですよね。」などと提案をしてくれるといえます。

そして、納税資金は信用保証協会の支払保証を利用することなく無担保のプロパー融資が受けやすい融資商品だともいえるのです。

なので、銀行員に対して「今期はこれだけの法人税の納税見込みがあるから、プロパー対応で納税資金を融資して欲しい。」と提案してみましょう。

銀行員としても、納税資金は動きやすいものだといえるので協力してもられる可能性は少なくないといえるものです。


まとめ


事業を営むうえでは税金は避けられないといえるので、金額を確認しながら銀行から融資を受けることもひとつの手だといえます。


【おわりに】

「アーセナルの新シーズンのユニフォームはネーム入りのものを買ってみよ。」

「そして、誰にしようかなぁ(ハヴァーツ選手かウーデゴール選手、ライス選手)。。。」

と悩んでいたら、セールになっていたベルギー代表やバイエルン・ミュンヘンのユニフォームを買っていたという。。。

ジ、ジムにはこれを着ていこうかなぁと。。。


【一日一新】

寒川神社

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