2023年に読んだ本の中で「この3冊。」というものを挙げていきます。
「文章を読める」で人生は大きく変わる
「ひとの話を聞く。」
「ひとと話をする。」
「文章を書く。」といったことも人生の中で好きなことのひとつだといえます。
とはいっても「ひたすらひとが書いた文章を読んでいる瞬間が好き。」というように「読む」が一番好きな行為だといえるかもしれません。
それこそ、大学生時代に読書の入口となった青木雄二さんの著書を読んだ際に、
「これは読書の習慣を身に着けられるかどうかで人生は大きく変わるかも。。。」と行動した結果、いま望んだかたちの人生を歩めているといえます。
なので「読む」という行為を大切にして生きています。
そして「2023年もいい本に出会えたなぁ。」といえる1年だったものでした。
2023年に読んだ個人的ベストブック3選
それでは、2023年に読んだ本の中から「これは響いた。」という本を3冊ほど挙げていきます。
DIE WITH ZERO ビル・パーキンス (著)
帯に書かれている「ゼロで死ね」というよりは、
「やり残すことなく人生を生きよう。」というメッセージを与えてくれる一冊。
「人生はお金をつくるためにあるのではなく、思い出をつくるために生きよう。」といった言葉にかなりの納得感を得たものでした。
わたしは「生きるためのお金をどう増やそうか。。。」というようにお金に関してのルールを定めて、ある程度の時間をかけていたりします。
だからか、アメリカの金融教育で習うとされている「5・3・2の法則」に則ってお金の使いみちを決めていたりするのです。
(手取り収入の5割で生活をし、3割を貯蓄や株式投資に回し、2割を自己投資に回すとされている法則)
なので「よっしゃ。さくらインターネットがテンバガーになった。。。」などとお金が増える喜びに一喜一憂しているともいえます。。。
とはいっても、お金は手段であって目的ではないですよね。
だからこそ、もっと思い出つくりを大切にして生きようと心がけているものです。
そんな、ひとり事業として生きているなかでの、
「お金も大切だけど、いまを生きることが最も重要だよね。」といった行動規範にしていることに対する再確認になった作品だったといえます。
この国を蝕む「神話」解体 佐々木俊尚 (著)
元毎日新聞記者である佐々木俊尚さんが、日本の神話と称する時代遅れ感に対して冷静な分析をする一冊。
「リベラルを自認するんだったら、もっとオープンな論調じゃなきゃおかしくない?。」
「保守なんだったら、そんなにオープンな論調を展開しているのは変だよね。。。」といったことを新聞などのメディアを読んでいる中でわりと感じていたりするといえます。
それを佐々木さんに言わせれば「昔の保守がリベラル体質になり、昔のリベラルが保守体質になっている。」などというように、
「時代とともに背景とする定義も変わっていくことが少なくない。」と切り込んでいく論調に腹落ちしたものでした。
また、何かに偏ることなく「いま」と「これから起こり得る未来」を見据えた論調で展開していくので、偏狭な違和感を持たなかったともいえます。
メディアやネットによって定義されている言説が必ずしも「いまの社会」を捉えていないといったことに対して言語化された素敵な作品でした。
成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈 (著)
著者である宮島未奈さんのデビュー作となる小説。
複雑怪奇なミステリーやひとを怖がらせようとするホラー作品ほど冷めてしまう性格だといえるわたしに、抜群の爽快感を与えた一冊。
物語は中学2年生から始まり「成瀬」という主人公の女性を、
ときにはクラスメイト目線、ときにはじぶん自身目線で高校生の途中までのストーリーが書かれています。
「地元のデパートが閉店になるから、地元テレビの中継場所となっているそのデパートに行き閉店となるその日まで毎日中継に映りに行く。」
「高校入学と同時に丸坊主にして登校する。」
といった「変わっている。」とされる主人公の成瀬さん。
この成瀬さんの「じぶんがやりたいことを実行していく。」という真っ直ぐな様子を見て心が爽快になるのです。
「学校という小さく、だけどその世代のひとにとっては世界のすべて。」だといえるなかで、
じぶんを持ち行動してくのは簡単ではないと感じるものですが簡単に行動していく(ように見える)成瀬さん。
そのひとつひとつの行動に「そういう意図を持って動いていたなんて、凄いわ。。。」と感じさせられました。
終始ドロドロすることなく、ネチネチすることもなく、甘酸っぱくもないのに引き込まれていく、そんなストーリーに虜になったといえます。
2024年1月24日に続編の発売が決まっており、ひとまず3部作になることも決定しているそうで成瀬さんの動向に目が離せないといった作品です。
まとめ
本って素敵です。
【おわりに】
この何日間かかけて読んでいる本も、なんだかほっこりする一冊だったりです。
動いている姿を見たことがないですし、特に本人が好きだったというわけもないのですが、雑誌で勧められているのを見て読んだら何だか引き込まれる作品だなぁと。
そんなおまけの一冊を。
たゆたう 長濱ねる (著)
【一日一新】
あること