「あれっ。。。マイナスになっている。」ということには注意していきましょう。
じぶんで経理を行っていると自信がつく
「毎日会計ソフトを使っているからか、かなり経理に慣れてきたなぁ。」
と思われることもあるでしょう。
そして、会計ソフトへのAPI連携や入力に慣れてくると「経理が楽しくなってくる」ということもあるものですよね。
「預金残高が理想的な水準で推移している。」といったことや、
「投資余力がある。」などということを確認して、事業の方向性に自信を持つこともできるものでしょう。
このように経理というのは「現状を確認し未来への方向性を見通すことができるもの」だといえます。
経理を行なう際にはマイナス残高に注意する
「経理をやることに慣れてきた。」
ということを感じてきた際には、経理のチェックに時間をかけていきましょう。
経理というのは「会計ソフトへの入力やAPI連携の確認をしたら終わり。」というものではなく、
「会計的に正しいかどうか。」ということも確認しなければなりません。
その「会計的に正しいかどうか。」を確認する際には、
「貸借対照表の科目がマイナスになっていないか。」ということも確認すべきことのひとつになります。
現金のマイナス
じぶんで経理を行っている際に陥りがちなことのひとつが、
「現金残高がマイナスになっている。。。」ということです。
経理を行っていると、
「通帳残高と預金残高が合っているかどうか。」ということは、確認しやすいものだといえるかもしれません。
ただ、現金残高というのは通帳のようなものがないので、実際の残高が確認しにくいものだといえます。
とはいっても、
「現金残高がマイナスになっているということは、経理としてはあってはいけないこと。」です。
なので、現金残高がマイナスになっている場合にはあるべき残高に直していきましょう。
個人事業の場合であれば「事業主借」、法人であれば「役員借入金」の科目を使い、
実際の現金残高と会計ソフトの現金残高を合わせるということがひとつの解決策になります。
売掛金や買掛金のマイナス
「会計ソフトの売掛金や買掛金の残高がマイナスになっている。」
ということにも注意しなければなりません。
「売上の未入金を表す売掛金がマイナスになっている。」といったことや、
「仕入れ代金の未払金を表す買掛金がマイナスになっている。」ということは、通常ではありえないことです。
なので、これらの残高が「マイナスになっていないかどうか。」ということも注意して確認すべきだといえます。
売掛金や買掛金というのは、資金繰りや信用問題にも繋がってくるので、
「入金の確認や支払いの確認。」をしながら日々経理を行なうべきです。
だからこそ、常に実際の残高と会計ソフトの残高に注意していきましょう。
もし、「どれだけ確認しても実際の残高と合わない。。。」
というのであれば、事業主借や役員借入金などの科目を使い「一旦残高を合わせてから再スタート」してみてもいいといえます。
借入金のマイナス
「借入金がマイナスになっているのは、なぜだ。。。」ということもあるかもしれません。
もし、その借入金が銀行からの借入金であれば、
「返済しすぎて借入金残高がマイナスになっている。」
ということはありえないので、どこで間違えているのかを確認すべきです。
また「役員借入金がマイナスになっている。。。」ということであれば、
マイナスになっている役員借入金の金額を役員貸付金に変更することで解決できるといえます。
このような「借入金がマイナスになる。」ということは、
「経理上はあってはならないこと。」になるので原因を追求し、科目を変更するということも行っていきましょう。
マイナス残高があると不正を疑われてしまう
「現金残高がマイナスの確定申告書。」といったようなものや、
「役員借入金がマイナスの決算書。」というような、
「本来はマイナスになるはずがない科目がマイナス残高。」になっていると、その確定申告書などの精度が疑われてしまいます。
税務署としては「税務調査のやる気が増してくる。」ということにもなりますし、
銀行としては「粉飾決算だから融資の実行はできない。」という可能性も生じてしまいます。
「ちょっとした手違いでマイナス残高になっただけ。。。」
と説明をしても「なんだか怪しい。」と、不正経理が行われているとみなされてしまうこともあるものです。
経理を行ったあとには「その情報を税務署や銀行などの第三者に提出しなければならない。」ということもあるといえます。
なので「経理を行う際にはマイナス残高に注意する。」ということを意識していきましょう。
まとめ
マイナス残高は、確認すれば見つけることは難しくないといえます。
【おわりに】
長編小説を読みたくなる時期が定期的に訪れるのですが、悩ましいです。
読みたい本がたくさんあるので、その長編小説だけに時間を使っていいものかと。。。
いま迷っているのは、吉川英治さんの宮本武蔵。
先に司馬遼太郎さんのほうを読んでみるかどうか。。。
【一日一新】
からやま 二種盛り定食
