創業から次のステージにいく小規模企業や個人事業者は、信用金庫から融資を受けるべき理由

創業してからしばらく経つと、「どこから銀行融資を受けようかなぁ。」と考えることってありますよね。

そんなときには、まずは信用金庫から融資を受けるということを考えてみましょう。


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中小企業は信用保証協会付きの融資となることが多い


日本の中小企業のうち8割ほどは、年商が1億円未満だといわれています。

そのような8割ほどを占める企業や個人事業者は、プロパー融資での資金調達は難しいといえます。

なので、多くの場合には信用保証協会付きの銀行融資となります。

その信用保証協会付き融資は、どの銀行で受けても条件がさほど変わらないものといえます。

「じゃあ、条件が変わらないんだったら、メガバンクから融資を受けた方が泊が付くかなぁ。」

などということを思ったりしますよね。

たしかに、メガバンクと取引をしている方が、

「じぶんのプライドをくすぐられる。」ということもあるでしょう。

そして、預金取引などは取引相手からメガバンクを指定される、といったこともあるかもしれません。

とはいっても、事業における預金取引と融資取引というのは分けて考えるべきです。

事業を営めば営むほど、資金繰りの大切さというのを噛み締める場面はありえるもの。

その資金繰りが窮しているときに、

「メガバンクが小規模な企業に対して、優しく手を差し伸べるか。」というと、残念ながらほとんどありません。

しかし、そんなときでも信用金庫というのは、

「社長、資金繰り大丈夫ですか。」

といったように、小さな企業にも親身になってくれるということがあります。

だからこそ、小規模企業は信用金庫から融資を受けることをして、事業の味方をつくっていくということをした方がいいのです。

小規模な企業は、どの銀行でも信用保証協会付きの融資となるのであれば、信用金庫から借りることにして、次の取引に繋げるようにしましょう。



信用金庫は訪問頻度が高く相談に乗ってくれる


小規模企業の場合は、事業の相談に乗ってくれるという人が周りにどれだけいるのかというと、あまりいないといえるでしょう。

その事業の相談に乗ってくれるという人としては、税理士などとともに、銀行員というのも当てはまります。

そして、銀行員といわれるものの中でも親身に事業の相談に乗ってくれるのが、信用金庫の信金マンだといえます。

たとえば、地方銀行の銀行員などは、どのようなスタンスで融資取引を探しているかというと、

「年商10億円を超えるような、大きな会社を探している。」

というようなことが言えるかもしれません。

なので、「なるべく売上高が高い会社と取引をしたい。」

と考えているのが、地方銀行の銀行員の特徴ともいえます。

さらに、メガバンクとなるとより大きな売上規模の会社を求めている、ということになるでしょう。

また、地方銀行の場合には、

「年商1億円以下の会社とは付き合うな。」

というような指示を出す、支店長も中にはいます(支店の格によっては、決算書の内容が良くても本当に取引しなかったりします)。。。

では、信用金庫の信金マンも売上規模が大きい会社と取引したいと考えていないかというと、

信金マンも、おそらく年商規模が大きい会社と取引としたいと考えてはいるでしょう。

しかし、信用金庫というのは日本企業の8割を占める小規模な会社においても、その存在を蔑ろにするとはということはありません。

むしろ、「年商1億円未満の会社は、じぶんたちが助ける存在だ。」として、

「毎月訪問し事業の相談に乗る。」ということを使命としているともいえるでしょう。


プロパー融資や補助金の申請にも相談に乗るのが信用金庫


また、融資取引だけではなく、補助金の申請やビジネスマッチングなど事業によって有効な策も、

小規模企業に対して、親身に相談に乗ってくれるというのが信用金庫の特徴だといえます。

さらに、信用保証協会付き融資ではないプロパー融資を実行する可能性も、信用金庫は高いものです。

たとえば、プロパー融資のひとつの目安として地方銀行では、年商が5億円を超えていないと難しいということがあります。

それが信用金庫の場合には年商が1億円ほどでも、プロパー融資を実行することもありえます。

なぜ信用金庫は、年商1億円ほどでもプロパー融資をする可能性があるのかというと、

「どんな銀行よりも経営者から事業の相談に乗っている。」ということがあるからです。

事業者と接する機会が多いほど、

「会社の決算書には表れない数字以外の強みを認識することになり、きちんと事業を評価してくれる。」

ということになるので、プロパー融資を受ける可能性も高くなるものです。


まとめ


銀行融資というのは、事業のステージに応じて付き合う銀行を変えていく必要があります。

創業時であれば、日本政策金融公庫から融資を受けるというのが一番の選択肢になります。

また、上場も視野に入れていて年商が10億円を超えているならば、メガバンクなどから融資を受けるべきでしょう。

しかし、日本の中小企業の大半が年商1億円未満のスモールビジネスを行っています。

そのような小規模な企業が、銀行融資を受けるときには、信用保証協会付き融資となることが圧倒的に多いものです。

すると、「プロパー融資を受けられるハードルも低く、経営相談に乗ってくれる信用金庫から融資を受ける。」

ということが賢い選択だといえます。


【おわりに】

まあ、わたしは地銀の銀行員だったんですけどね。。。

当時もいまも、信金マンの方が機動力があるように感じます。


【一日一新】

季節のかねささ とうもろこし(かまぼこ)

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