銀行融資を受けている銀行では、定期預金はやめておくべき3つの理由

「当面使わないお金だし、定期預金にでもしておこうかなぁ。」

と定期預金を考えたときには、銀行融資を受けている銀行ではない他の銀行にしたほうがいいです。


@たまプラーザテラス


定期預金の金利はそれほどでもない


定期預金の金利は通常、普通預金の金利よりは高いため「資産運用」の面からは有利な金融商品といえます。

たとえば、いま(2021年5月)の三菱UFJ銀行の普通預金金利は0.001%で、定期預金金利は0.002%となっています。

定期預金のほうが、2倍の金利が付いていることになっていますね。

そうはいっても、1,000万円を定期預金にして付く利息は、100円なところが200円になるといったくらいなものです。

いまの金利情勢だと定期預金は、資産運用として適していないということになります。

なので、定期預金をするならば、「金利がいいから」というのではなく、「振込手数料や貸し金庫の手数料」を下げてもらう、という目的でやるくらいなものだといえます。

定期預金をすると、その解約には手間がかかってしまうといったことがあります。

その手間になるということを利用して、手許に置いておくと無駄遣いしてしまうから、無駄遣い防止に定期預金にしておくという選択肢はありでしょう。



銀行融資を受けている銀行では定期預金をやめておくべき3つの理由


それでは、銀行融資を受けている銀行で定期預金をしないほうがいい理由を挙げていきます。

借入の実質的な金利が高くなるから

銀行融資の申込みをしようとすると、

「社長、先に定期を組んでもらえないですか。」と定期預金を勧められるということがあります。

融資の実行をしたあとに定期預金を強要すると両建預金といって「優越的地位の濫用」となってしまうために、融資の実行前にお願いするということを理由としています。

なぜ、融資をするのにわざわざ定期預金をしなければならないのかというと、融資における実質的な金利を高く取りたいからといったことになります。

たとえば、融資実行金額が5,000万円で融資金利は3%。

そして、定期預金が2,000万円で金利が1%といった場合の実質的な金利は、

実質金利 = (5,000万円×3%−2,000万円×1%)÷(5,000万円−2,000万円)

という計算式になり、実質金利は4.3%になります。

銀行とすると定期預金を組んでもらうだけで、3%だったはずの融資の金利が、実質的にはもっと高く取れることになります。

この実質金利を取りたいがために、銀行が定期預金を依頼をするというこがあります。

そして、わざわざ自ら実質金利を高くするために定期預金をする必要はないといえます。

定期預金の解約が面倒になるから

銀行融資の担保として定期預金を差し入れていなければ、その定期預金の解約に関しては自由に行うことができます。

にもかかわらず、「ちょっと入用だから、あの定期預金を解約に行くかぁ。」

と銀行の窓口に行ったとしても、簡単に解約をさせてくれないということがあります。

「融資先の定期預金は、たとえ預金担保として取っていなくても、担当者レベルでは行なってはならない。」

といった裏ルールが、預金窓口の銀行員にも徹底されているということがあります。

なので、定期預金を解約をしようとすると融資担当者が窓口までやってきて、

「定期預金の解約をしないように説得をするといったことや、その上司も出てきて解約させないようにする。」

といった攻勢を受けることになります。

そうして、「少なくとも今日の解約はやめてくれないか。」といったように、当日の解約は難しいものとなってしまうことがあります。

このように融資を受けている銀行で定期預金をすると、わざわざ銀行に出向いたのに定期預金の解約ができずに、無駄な時間を過ごすということも起きかねません。

また、担当の銀行員とも険悪な状態になってしまうでしょう。

といったように、融資を受けている銀行に定期預金をしてしまうと、最終的には定期預金を解約できても、無駄な手間がかかってしまうということがあります。

定期預金をしている他の銀行で融資を受けられる可能性があるから

銀行融資をする際には、定期預金など預金残高が多いほうが、銀行としては実質金利を多く取れるという旨味があります。

これを利用して、まだ銀行融資を受けていない他の銀行で定期預金をすることで、その銀行から融資を受けられる可能性を増やしておくということもひとつの手になります。

銀行員というのは、支店の融資履歴や預金履歴というものを毎日回覧しているので、まとまった定期預金があると、

「どこの会社だ。」と確認するということをするようになっています。

そんなときに、いままで融資取引のなかった会社が定期預金をすると、

「この会社には、融資の取引をしていないな。定期預金をできる体力があるなら、融資のアプローチをしてみよう。」

といったことで、新規融資の取引に向けて営業活動を取るようになります。

なので、定期預金を考えているのであれば、新規の銀行から融資を増やすという思惑で、

「いままで融資を受けていない銀行に定期預金をする。」

といったことをして、融資の誘い水とするということをすべきです。


まとめ


いまは、「金利が高いから定期預金にしておこう。」といった時代ではありません。

とはいっても、無駄遣いをしないために定期預金にしておくということは悪くはない選択肢だといえます。

その無駄遣いを避けるためにする定期預金は、銀行融資を受けていない銀行で行なったほうがいいといえます。

ただ、預金残高は融資残高に比例させておくことが銀行融資対応には大切なことです。

なので「融資を受けていない銀行での多額すぎる定期預金。」には注意しましょう。


【おわりに】

左利きでAB型は、やばい奴(恋愛をするという意味で)だと女性芸能人が話していました。

そうなのかと。左利きでAB型は、ピカソやダ・ビンチ。そしてわたし。。。


【一日一新】

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