いつまで経っても資金繰りがよくならない。
なんでだろう。。。
そうならないために、資金繰りの型を押さえておきましょう。
資金繰りに追われないようにする
年商1億円の壁。年商3億円の壁。年商10億円の壁。
このように、「年間の売上がいくら〜になると資金繰りが楽になる」と言ったような話しが、世の中には存在します。
それでも年商〇〇円の壁を超えても、資金繰りの原則を間違えてしまうといつまで経っても、お金が貯まらず資金繰りが苦しいままになってしまいます。
売上が上がっても黒字倒産ということもあるのです。
そんな資金繰りの罠にハマらないように、基本の型を身に着けていきましょう。
資金繰りを良くするための4つの型
資金繰りを良くしたいなら、資金繰りを良くするための基本の4つの型を、身に着けて行くことが求められます。
利益を出して税金を払う
お金を残したいなら、「赤字にすべき」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
「赤字だと税金を払う必要がないから、お金が残って得なんでしょ。」
このような考え方は間違っています。
資金繰りを良くして、お金を貯めていきたいのであれば、利益を出す必要があります。
そして、その利益に対してかかる税金を支払うこと。
これが原則です。
たしかに利益が出ると税金の支払いがあるので、税金分(約30%)だけのお金は残りません。
たとえば、利益(100万円)ー税金(30万円)なので、残ったお金は70万円になります。
でも、これが赤字100万円だと、
赤字(△100万円)ー税金(0円)なので、残ったお金はなく、赤字分のお金は減っています。
赤字というのは、お金が減っているという意味に近いものです。
赤字でも儲かる場合というような話しは、過去に買った不要な資産を、帳簿より低い価額で売って赤字を作り、お金を残すという考え方。
たしかにこれは不要な資産を売ってお金を手にしていますが、帳簿よりも低い価額で売ったということは、買ったときよりは損をしています。
であれば、そもそも無駄なものを買ったということが間違いな判断だったのです。
資金繰りを改善したいのであれば、過度な節税で無駄使いをしないで、シンプルに利益を出すということが大切です。
売上を追いすぎない
売上を追いすぎるとお金がなくなってしまうものです。
年商〇〇円の壁を超えるために、従業員を雇う。
在庫を多く持つ。
立派なオフィスに移転する。
これらは、売上金が入金されるよりも先に支払払うことが多いものです。
いまよりも売上を上げようとして先行投資をし、その先行投資が回収できないとどうなるのでしょうか。
当然、お金がなくなり資金繰りが悪化してしまいます。
事業というのは売上だけを追い続けるのではなく、どの規模で事業を行うべきかを常に考えた方が資金繰りは安定する。
売上を追いすぎるために多少の犠牲をと考えていても、取り返しのつかない大損害を被ることもあります。
売上を追うなら、利益を追う。
売上規模を追うくらいなら、一人あたりの売上を追う。
売上を無理に追い、赤字すれすれの受注をしたあとに、売上代金が回収できなければ一気に経営が傾いてしまうものです。
売上を追うためには、資金が先に出ていくという考えは資金繰りの鉄則です。
この規模感を見誤ると、先行投資を回収できずにお金が一気になくなってしまいます。
賢い借入をする
こういう仕事をしていると、稀に無借経営を誇る経営者の方にお会いする機会があります。
しかし、経営の優先課題に無借金経営を持ってきてはいけません。
お金がよどみなく流れていくためには、借入もときには検討をすべきです。
無借金の状態で、銀行預金が豊富(最低でも数千万円程度)にある場合はいざと言うときに銀行からも借入はできます。
なので、無借金経営だからといって、いざというときに銀行融資を受けることができないとは言えません。
ただ、そのような会社というのは多いものではありません。
それならば、銀行融資を活用しながら経営をしていくことが資金繰りの安定に繋がります。
またある程度、銀行融資の借入の本数が増えてきたら借入をまとめる交渉をしましょう。
借入をまとめると、元本返済の金額が下がることは多いです。
さらにジッキンを持ち出しながら、金利の交渉をすることも資金繰りには大切なことです。
会社にあるものは全て、お金だと認識する
会社にあるものは、すべてお金です。
もし在庫が積み上がっていて、雑に取り扱っていたら、それはお金を雑に扱っていることと同じことです。
立派な設備を持っていても、使っていなければ、これもお金を無駄に使っているということ。
お金が何か他のものに変わっていて、その他のものはお金として回収しなければならないのが資金繰りです。
売掛金や手形は絶対に回収する。
在庫はお金だと認識する。
お金をどう効率的に使うのかということを、意識しないと資金繰りは楽にはならないものです。
資金がなくならないように、管理しましょう
今日まで業績がよくても、明日の支払いに詰まってしまえば、事業はそこで終わってしまいます。
事業を永く続けて健全に行くためには、日々お金が何に化けていて、いつお金として回収できるのかを考えていくべきです。
資金繰りの基本の型を身に着けて経営をしていけば、資金繰りに悩まされる回数は減っていきます。
【おわりに】
財布にお金が入りすぎていると、いつの間にかお金がなくなっているということも。。。
プライベートでも資金繰りは大切ですよね。
難しいことですけど。
【一日一新】
ある場所