決算書の科目って多い方がいいの少ない方がいいの

決算書の科目は少ないほうが銀行員からの印象も良くなるものです。


関所はシンプル。


決算書で社長への印象も変わるのが銀行員


「あの社長めちゃくちゃいいひとじゃん。」

「うちの商品(融資)を買ってくれそうだし。」ということが通用しないのが銀行という商売だといえるかもしれません。

たしかに「あいつがあの社長に惚れ込んでいるから稟議を本部に挙げてやったよ。。。」といった優しい支店長もいるとはいえます。

とはいっても「決算書の内容が悪いから当然本部に弾かれたけどね。」

という会話が繰り広げられるのが、人柄だけでは融資の実行に至らない銀行での日常だといえるでしょう。

だからか「この社長は。。。」などと決算書の内容を見ては、

「惚れ込んだり、見下したり。」をしているのも銀行員のマインドだといえるかもしれません。



科目は少なくして勘定科目内訳明細書を詳しくがいい決算書


などという人柄すらも決めてしまう効果があるといえる会社の決算書。

そのような決算書の印象を良くするためには、

「売上がどんどん増えていき、黒字額も比例して増えている。」といった状態が王道だとはいえるかもしれません。

それとともに「科目がそれほど多くなく、むしろ少なめでスッキリしている。」といった決算書が銀行員からの印象もいいものです。

たとえば「未払費用、未払給与、未払社会保険料。。。」などと未払が付く科目があるのであれば、ある程度はまとめていったほうがいいといえます。

まとめて「未払費用。」でいいのです。

「長期借入金」なども「〇〇銀行長期借入金。」などとわけることなく「長期借入金」でひとつにまとめて決算書に記載していきましょう。

「いやいや、科目をまとめちゃうと銀行員がどのような意味合いがある科目なのか気が付かないでしょ。」といったことを思われるかもしれません。

たしかに「この長期借入金はどの銀行から借りているものですか。。。」などと担当の銀行員から来てしまうこともあったりするかもしれません。

とはいっても、多くの銀行員というのは「勘定科目内訳明細書」といった決算書の科目の明細が記載されているページを良く見ているといえます。

「貸借対照表や損益計算書は5分も見ないけど、勘定科目内訳明細書は30分以上も確認している。」といったことは銀行員からするとあるあるだともいえるものです。

むしろ「決算書の中では勘定科目内訳明細書をメインに見ている。」というのが銀行員だといえます。

なので「決算書の科目は少なくスッキリさせて勘定科目内訳明細書を詳細に記入する。」というのがいい決算書だといえます。

だからこそ、決算書を作成することの多い税理士の方には、

勘定科目内訳明細書を詳細に表示できるように持っている限りの情報を渡していきましょう。


科目は毎期同じものを使い続ける


銀行員というのは「決算書を1期分だけ眺める。」のではなく、3期分など複数の会計期間のものを比較しながら見ていくといえます。

その際に「前期まであったあの科目がない。。。」といったことに対して必要以上に猜疑心を持ってしまうものだといえるかもしれません。

「あの科目がないのは粉飾決算をしているからかも。」というように。

なので、決算書に記載する科目は「毎期同じものを使う。」としていくことも必要だといえます。

「未払給与と未払給料の違いってなんですか。」

「前期は接待交際費が多かったのに今期は福利厚生費が多いのはなぜですか。」

「急に出てきた未収入金ってなんですか。」

などといった、それほど重要だとはいえない差異に関しても敏感になるのが銀行員なのです。

だからこそ「科目は継続して同じものを使うことを意識する。」として、税理士の方などとも連携を取ったほうがいいものです。

同じ科目を使い続けることで、

「この会社の決算書は見栄えがいい。」などと複数の決算書を並べている銀行員は感じるものだといえます。


まとめ


「あぁ、決算書がスッキリしていて勘定科目内訳明細書が濃ゆい。」というのが銀行員からいい印象を持たれる決算書だといえます。


【おわりに】

「YouTube毎日更新クラブへ。」と誘われて、まずは平日毎日更新に変えようと力んでいたら早々に挫折してしまったという。。。

家族で出かけて「ちょっと待ってて。」と撮影してくるテクニックがいまいち発揮できないような。

ひとまず、更新頻度だけはもう少し上げていこうかなぁと。


【一日一新】

箱根関所

黒たまごちゃん

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