「なんだか銀行員が冷たいんだよなぁ。」と感じたら決算書を振り返ってみるのもありだといえます。
決算書で態度が変わる銀行員
「いまはあの上場会社の融資案件を取り扱っている。」
「あの老舗企業の実権者はあのひとだった。」といったように、他の支店の銀行員と集まると始まるのが取引先のちょっとした自慢話だったりもするものです。
そんな「名前の知れ渡っていない会社よりは誰もが知っている上場会社や地場の有力企業と取引をしたい。」と考えているのが、銀行員の心情だといえるかもしれません。
だからか、有名企業であったりすると「決算書の内容で銀行員は一喜一憂しない。」ともいえるものです。
それこそ、ちょっとくらい業績が悪化していても、
「なんたって有名企業だから。。。」と事業性を評価して融資が受けられるといえるものです。
とはいっても、多くの中小企業にとっては「決算書の業績が最重要。」だといえます。
決算書が大幅な黒字であれば銀行員の対応も柔らかくなるものですし、反対に大幅な赤字であれば、
「まだ事業やってるんですか。。。」などと、失礼な態度を示してくる銀行員もなかにはいたりするものかもしれません。
「銀行員が冷たいな。」と感じたら決算書のここを振り返ってみよう
「なんだか最近、銀行員の対応が冷たいなぁ。」といったことを事業を営んでいる際には感じる時期もあるかもしれません。
そんな「担当の銀行員が冷たいなぁ。」となる理由を決算書の話のなかで挙げていきます。
売上高・利益の金額
「途轍もない資産家が道楽で経営している。」という会社でなければ、銀行員は決算書の売上高と利益金額を気にかけているといえます。
そして「売上が大きく利益も多い会社の決算書。」が銀行員は好きだといえるでしょう。
とはいっても「うちは総資産回転率や売上高当期純利益率高いんだ。」ということを言いたくもなるものかもしれません。
「金額ではなく、比率で評価してほしい。」などと。。。
たしかに、銀行員が決算書を分析する際にはあらゆる財務指標を確認しているといえます。
決算書のデータを入れると「めちゃくちゃ財務指標が表示されて目が痛い。。。」などと感じながら、簡単に財務指標が算出されるからです。
ただ、その財務指標を評価するのは「売上高や利益額がある程度大きな会社だから。」といえるものです。
なので「売上高が数百万円、数千万円。。。」といった決算書であれば、比率よりも金額を銀行員は重視するといえます。
だからか、売上高や利益金額がそれほど大きな会社でない場合には、
「こんな小さな会社に時間をかけても。。。」などと、冷たい態度を銀行員は取ってしまうといえるかもしれません。
現金勘定・役員貸付金
「プロパー融資を実行するなら年商で5億円は欲しい。」
「うちの銀行なら1億円の年商があれば、いまはプロパー融資を実行している。」などいうように売上高や利益金額を重視するといえる銀行員。
とはいっても「売上も利益も悪くないはずなのに銀行員の態度が冷たい。」と感じることもあったりするものかもしれません。
そのような際には「現金残高が実際の金額と大幅に乖離している感がある。」
「会社から社長への貸付金が多い。」などといった理由もあったりするものです。
銀行員というのは事業を営んだことがないので、
事業を営んでいる社長と違って「経理のさじ加減を理解していない。」ともいえます。
なので「なぜ現金残高が預金額よりも多いのか。」といったことや、
「なぜ社長が会社からお金を借りているのか。」という実情が理解しにくいといえるものです。
それこそ「現金残高が預金額よりも多い。。。」という決算書の理解ができたのは、銀行員から税理士業界に転職をしてからだったといえます。
「決算書に現金が多い。社長への貸付金がある。」というのは、
「社長が会社のお金を横領している。」ということもあるものかもしれませんが、社長が経費精算をずさんにしていた場合も少なくないでしょう。
そんな「経費精算のずさんさ」を銀行員は理解できないのです。
だからか、役員貸付金などを決算書で見つけてしまうと、
「うちの融資を私的に流用してしまう社長。」と考えて銀行員は冷たい態度を取ってしまうといえます。
役員報酬・接待交際費・高級車
銀行員が社長以上に敏感なものが「赤字決算。」ということだったりもするものかもしれません。
たしかに、事業を営んでいると「今期は政策的に赤字決算にした。」ということもあったりするものでしょう。
とはいっても、その決算書は次の決算書が完成するまでの1年間「会社の最大の重要資料。」となるものです。
なので、決算書が赤字となっていると銀行員はその犯人探しをしたりもするといえます。
そのなかでも「赤字決算なのに役員報酬を変更していない。。。」
「赤字決算なのに接待交際費が業種平均よりも多い。。。」
「赤字決算なのに社長車を高級車に買い替えている。。。」といったことがあると、銀行員は社長が会社を私物化していると感じたりもするものです。
「なんで、この決算内容で高級車に買い替えているの。。。」と。
だからこそ、決算書が赤字になっている場合には「その要因や経費について銀行員は精査している。」と考えていきましょう。
もし、赤字決算が続いているのにも関わらず、
このような経費に変化が見られないのであれば、銀行員も冷たい態度を取らざるを得ないと考えるべきです。
まとめ
銀行員というのは決算書を確認するなかで、社長の性格を分析していたりもするものです。
だからこそ「銀行員が冷たいなぁ。」と感じているのであれば、決算報告の場を設けて決算書の内容や今後の動向を伝えていくべきだといえます。
【おわりに】
「闇動画」という2012年頃から始まっているホラー系の動画をU-NEXTでちょこちょこ観ているのです(25作品あるそう。観たのは6作品)。
そんななかで最新作の2020年のものを観ると、動画の画質が良くなりすぎて怖いというよりもやらせ感に笑ってしまうという。。。
一応、やらせなのかどうかはわからないのですが、画質は荒いほうがホラー向きかもなぁと感じたりです。
【一日一新】
BOUL’ANGE あざみ野ガーデンズ店