資金繰りがうまい社長とはこういう社長

資金繰りがうまい社長とそうでない社長には「ここに差がある。」といえるでしょう。


自由が丘のこの通りはうまいなぁと(この日は雨でしたが)。


資金繰りがうまい社長とそうでない社長がいる


「あの社長は月末付近になると連日うち(銀行)にやって来るよね。。。」ということが銀行に勤めていた頃にはあったものでした。

そんな社長に対して「かなり資金繰りに窮しているらしいよ。。。」などという声もどこからともなく聞こえてきたといえます。

などというように、支払いが多くなりがちな月末が近づくと、

「預金移動のために銀行を回る。」ということや「ネットバンクの画面に張り付いている。」という事業者の方もいたりするものでしょう。

そのようなひとほど「仕事のメインが資金繰りになっている。。。」ということもあったりするものかもしれません。

ただ、資金繰りに追われていると事業にも身が入らないでしょうし、銀行員からも毛嫌いされてしまうといえるものです。



資金繰りがうまい社長とはこういう社長


常に資金繰りに追われていると「市場を創出する。」といったアイデアも浮かんでこないでしょうし、事業を実行していく力も削がれていくものでしょう。

そして「資金繰りがうまい社長とどんどん差がついていってしまう。」といえるかもしれません。

たしかに、社長の本業のひとつには「資金繰り。」というものもあるものです。

そんな資金繰りは「追われる。」という仕事にするのではなく、

「うまく味方につける。」といった資金繰りのツボを押さえている社長を見習うべきだといえるかもしれません。

借入残高よりも預金残高を重視している

「この借入金を早く返済したい。。。」などといったことも事業を営んでいると考えたりもするものでしょう。

「早く無借金経営者の仲間入りをしたい。」などと考えて。。。

とはいっても、資金繰りがうまい社長というのは「借入金があること。」よりも「手元資金があること。」に拘っているといえます。

なので「借入残高が1億円ある。。。」ということよりも、

「借入残高は1億円あるけど、預金残高が1億1千万円ある。」

という「手元資金がいまいくらあるのか。」という事実に重きをおいて事業を営んでいるのです。

資金繰りが上手ではない社長ほど、

「借入残高を意識しすぎて預金残高が少ない。」という事業を行いがちだといえます。

ただ、資金繰りがうまい社長というのは「預金残高をいくら以上持つべきか。」といった預金ベースで事業を営んでいるのです。

また、銀行というのは「融資(借入)残高が多く預金残高も多い会社。」というのを好んでいるといえます。

それこそ、本来はプロパー融資を行える損益計算書の状態でなかったとしても、

「うちからの融資量はこれだけあるし、手元資金も厚いから次はプロパー融資を一本出しておこう。」

というように、借入をしてまで手元資金を積んでいる会社には銀行もより有利な提案を行いやすいものなのです。

資金調達を行える決算書をつくっている

銀行員時代にも税理士となったいまも苦手なキーワードといえば「節税。」だといえます。

たしかに、節税を行なうことで法人税などの支払いが少なくなるので税金の支払日には、

「今期の法人税と消費税の支払いが少なくなって資金繰りが楽になったぜ。」と感じたりもするものでしょう。

とはいっても「使った金額まるまる税金が節約される。」といったことがないのも節税だといえるものです。

たとえば、1,000万円を使ったとしても節税される税金は法人税の300万円と消費税の90万円くらいだといえます。

「いやいや、約400万円も税金の支払いが減っているじゃないか。。。」と感じたとしても、手元資金は1,000万円を使っているのです。

そして、1,000万円を節税のために使ったことによって利益が1,000万円減ることになると銀行から受けられる融資の金額も変わってくるといえます。

銀行員が決算書を分析して「いくらまでなら融資が実行できそうか。。。」と考える際には、決算書の利益をベースにした債務償還年数を軸に考えていくものです。

債務償還年数 = 借入金の残高 ÷ (税引き後当期純利益 + 減価償却費)

それこそ、決算書の利益額が低いことによって債務償還年数が10年を超えていくと、受けられる融資はせいぜい信用保証協会付き融資となってしまいます。

このようなことを資金繰りがうまい社長はわかっているので、

「法人税などをヘタに節税するよりも、事業を成長させて資金繰りを強くするために利益を出して法人税を払う。」としているものです。

ましてや、銀行員にとっては決算書の利益が「節税の結果なのか、単に事業が傾いている結果なのか。」はわからないもの。

なので、資金繰りに強い社長は「節税よりも資金調達。」と考えて、銀行から融資が受けられる利益体質の決算をつくることに対する理解が深いといえます。

銀行員とのコミュニケーションがうまい

事業を営んでいると、

「いきなり銀行員が訪問してくる。。。」ということもあったりするものでしょう。

そのような不躾な銀行員に対して「怒鳴り散らして追い返す。」といったことを行なっている社長も少なくないといえるかもしれません。

「忙しいときにいきなり来やがって。。。」と。

ただ、資金繰りがうまい社長ほど「いきなりやって来た銀行員。」にも丁寧に対応をするものだといえます。

たとえば、上場企業に飛び込み営業をすると、

「財務担当の役員が丁寧に対応をしてくれるか、都合がつく日程を伝えて再度の訪問を促してくれる。」ということもあったりするものです。

その後日の面談の場でも「どのような時期に資金需要があって、どのような融資条件なら応じられるか。」といった話をじっくりと行えたりもするので銀行員としても動きやすいといえます。

このような組織が構築されている上場企業までの規模でなくても、

資金繰りのうまい社長というのは担当の銀行員に対しての不義理を行わないものです。

銀行融資対応で行なってはいけないことのひとつが、

「担当を飛び越えて役席や支店長とばかり話す。」といったこともあったりするといえます。

いくら決裁権限を持っているのが上司だとしても、担当者を無視するような対応をしてしまうとその担当者も面白くないのです。

ましてや地方銀行レベルの規模感だと、

「支店長になって凱旋する。」といったことも少なくないといえるかもしれません。

そのようなことも資金繰りがうまい社長ほど理解しているので、

月次報告や決算報告などを通じて目の前の銀行員とのやり取りを丁寧に行い、自社のファンとなる銀行員を増やす努力を積み重ねているといえます。


まとめ


資金繰りがうまい社長を目指していきましょう。


【おわりに】

Chromeの拡張機能でchatGPTを使ってじぶんのHPを検索すると、

「何人もの税理士が対応する。」となっていたりするのもかわいいなぁと。


【一日一新】

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