銀行員は担当先の「ヒト・モノ・カネ」については、よく見ているものだといえます。
決算書が重要資料であることは間違いないけど
「この社長はどこを目指しているんだろう。。。」と感じている銀行員に対して、
「事業の未来を語る。」といったことも銀行融資対応においては必要なものだといえます。
その未来を語ることによって、銀行員もイメージが共有でき事業性を評価した融資を受けられる可能性も増えるものでしょう。
とはいっても、銀行融資においては「決算書」というこれまでの実績が記載された資料が重視されるといえます。
それこそ、売上規模が数億円までの企業であれば、
「決算書という実績をベースに未来を読み取る。」というのが、銀行員が融資案件を取り扱う際の基本の型だといえるものです。
たとえば、決算書が連続黒字であることによって、融資の返済可能性が担保されるというように。
なので「銀行が重視する決算内容は黒字であるべき。」といったことが銀行融資対応には必要だといえます。
だからといっても「黒字の決算書さえ渡しておけば、何とかなる。」といえないのも銀行融資対応だといえるかもしれません。
銀行融資ではヒト・モノ・カネを銀行員は見ている
「決算書を見ているだけではわからないものがある。。。」
といったことを銀行員が融資稟議書を作成している際に感じたりもするものです。
そして、銀行融資というのは「借りる側の実態をどれだけ把握できているのか。」ということが銀行員にとって重要なことだといえます。
そんな実態調査として、社長は銀行員から「ヒト・モノ・カネを見られている。」と考えた対応をしていくべきだといえるでしょう。
銀行員はヒトを見ている
銀行員が決算書とともに気にかけていることのひとつが、ヒトだといえるでしょう。
なかでも社長の人柄というのは、かなり注意深く見ているものだといえます。
たとえば「常時キレ気味」といった印象で話をする社長などは、
「決算書の内容が良くてもそれほど深くは関わりたくないよなぁ。」と銀行員も考えてしまうといえるかもしれません。
それこそ「決算書がキレイで融資余力あり。」と判断をされた会社でも、
社長や役員に反社会的勢力のヒトがいることが判明した場合には、融資の実行とはならないといえます。
銀行員などをやっていると「反社会的勢力に合致するヒトは一定数いるものだ。」といったことを経験したりするものです。
なので、安易に役員の数を増やすと社長以外のヒトの影響で融資が受けられない場合もあるものだといえるでしょう。
また「反社会的勢力と思われるヒト。」からの借り入れがある会社に対しても、銀行は融資を避けるものだといえます。
そして、銀行員との約束を守らない社長も人柄に問題ありだとされるものです。
銀行員と対応していると「複数の資料を要求される。」ということは少なくなかったりするものかもしれません。
そのような銀行員に要求された資料を指定された期限までに渡さなければ、社長の人柄が疑われるものだといえます。
会社だといっても「中小企業=社長。」といったことを銀行員も考えているものです。
だからこそ「銀行員には社長の人柄は常に細かいところまで見られている。」と考えた行動を取ることが銀行融資対応では必要になるといえます。
銀行員はモノを見ている
「銀行員が知っていそうで意外に知っていないこと。」
といえば「担当先がどのようなモノ(またはサービス)を取り扱う会社なのか。」ということだったりするといえます。
それこそ、銀行員が「御社の強みは。。。」などという質問をする際に、
「うちは孫受けだから強みなんてないよ。」と言われてしまうと融資案件を進めていくやる気が削がれていくものです。
ましてや「そもそもどのような事業を営んでいるかも掴めていない。」と感じている銀行員としては、
そのようなことを言われてしまうと、積極的なプロパー融資の実行や経営者保証を外す選択肢にもならないものだといえます。
「どのようなモノを取り扱っている会社なのか。」
ということを銀行員が理解できなければ、運転資金の計算も正しく行なえないのが銀行員だといえるものです。
たとえば「今回は増加運転資金の申し込みを。。。」と伝えたとしても、
その銀行員が事業の実態を掴めていなければ「増加運転資金ではなく、ホントは赤字資金でしょ。。。」などと考えられてしまい、希望金額の融資が受けられない事態にも陥るものだといえます。
なので「銀行員にどのようなモノを取り扱っている会社なのかを伝えないと、正確な資金需要も伝わらない。」
と考えて、自社のモノやそのモノを取り扱う上での強みを積極的に伝えていくべきです。
その際には「HPやパンフレットを会うたびに見せて説明をする。」ということでもいいのです。
銀行員はカネを見ている
そして、決算書を軸としたおカネの動きを銀行員は見ているものだといえます。
たとえば、融資稟議書を書く際には債務償還年数を軸に決算書の分析をしているものです。
だからこそ、社長はそんな銀行員に対して「決算書の内容。」を詳しく伝えて手助けをすべきですし、今期以降の業績も定期的に伝えるべきだといえます。
銀行融資というのは「返済可能性が見込める。」と銀行が考えるから融資の実行となるのです。
その銀行が考える返済可能性は「社長が業績の報告をすることによって銀行員の理解度が深まり上がるもの。」だといえます。
また、銀行員というのは担当先の預金口座の動きというのは、定期的に見ているものです。
その銀行口座の動きが頻繁にあれば事業の実態も掴みやすいものですし、
「融資を実行した後は全額を引き出し、返済日間際に約定弁済に備えた入金があるだけ。」
というおカネの動きの場合では、銀行員のモチベーションも変わってくるといえます。
なので「銀行員にはカネを見られている。」と考えて、定期的な業績報告やその銀行の口座を使うというお金の動きを見せていく必要があるのです。
まとめ
銀行や銀行員の減少が進む中で、決算書以外にもヒト・モノ・カネがより重視して見られていくと考えて対応していきましょう。
【おわりに】
ここだけの話ですけど、YouTubeの数字がそれほど伸びないことに悩んでいたりします(やめるつもりはありませんが)。。。
ただ、わざわざ温かいお言葉を頂く機会が多いのもYouTubeについてだったりするという。。。
【一日一新】
あること