銀行融資を銀行の決算月(3月)に受けたいなら2月には動くべき

「銀行の決算月に合わせて銀行融資を受けたい。」

と考えているなら動き出すのが3月では遅いといえるでしょう。


たまプラーザ駅交番前の一風景。


銀行員は3月を意識する


多くの銀行が決算を迎える3月。

その決算月を意識し始める年が明けた1月ごろから銀行内部が「そわそわしてくる。」ということもあるものです。

だからか、多くの業界と同じのように決算セールのようなものが銀行にもあるといえます。

「多少の赤字でも支店長専決権限なら、融資が実行される。」

「信用保証協会さえ通してしまえば、業績が悪くても融資が実行される。」

ということもないとはいえないのが、決算月の3月を迎える銀行の事情だといえるかもしれません。

また、人事異動を意識したりもするので、

「少しでも成績を上げておきたい。」と考えるというのも、銀行員の心情だといえるでしょう。



銀行融資を銀行の決算月(3月)に受けたいなら2月には動くべき


「3月だから絶対に融資が受けられる。」ということはありませんが、

銀行の決算月である3月に融資を受けたいのであれば「2月には動くべき」という理由を挙げていきます。

銀行融資はそれほどスピード対応ではないから

「銀行融資って、融資が実行されるまでそこそこ時間がかかるよね。。。」

などと感じたこともあるかもしれません。

銀行融資のなかにも「カードローンや当座貸越契約を結んでいれば、スピーディに融資を受けられる。」ということもありますが、

「銀行融資の実行はある程度時間がかかるもの。」というのが、銀行融資対応に必要な心構えだといえます。

たとえば、信用保証協会付き融資の場合だと、

  • 銀行員が格付けを行いながら信用保証協会の書類を作成し、信用保証協会に書類を提出するのに一週間程度。
  • そして信用保証協会からの保証が下りるまで一週間程度。
  • さらに銀行内部での融資稟議書が下りるまで一週間程度。

などというように「3週間程度の時間を要する。」ことも、ざらにあるものです。

たしかに「信用保証協会付き融資の場合には格付けをしない。」という銀行も増えてきているようなので、

「融資実行まで3週間もかからなかった。」ということもあるでしょう。

とはいっても「銀行融資というのは、実行までに時間がかかってしまうもの。」

と考えて3月に融資を受けたいのであれば、2月中には融資の申込みをしておくべきです。

「銀行は3月なら融資が通りやすいかも。」

と思っていても、3月の第一週が過ぎたあたりに申し込みをすると、

「この案件は翌年度(4月)にじっくり対応するかなぁ。。。」と銀行員も考えがちだといえますから。

資料の渡し忘れがあるから

「なんで申し込んだ際に伝えた借入希望日に融資が実行されないんだよ。。。」

などと言われても、

「こっちは何度も必要資料を催促していたのに渡してくれなかったのが悪いのでは。。。」

と銀行員は考えてしまう場面というのも少なくないといえます。

このように「銀行融資の際に資料を渡し忘れてしまう。」ということが起きると、融資の実行予定日は過ぎてしまうものです。

「そんなこといっても決算書と試算表は提出しているよ。」という方もいるものでしょう。

ただ、銀行融資というのは「決算書と試算表を提出しただけで融資が受けられた。」ということもありますが、

「あとになって銀行からいくつかの書類の提出を求められる。」ということもあるものなのです。

なので、銀行融資を申し込む際には、

「追加資料を要求されることがあり、それによって融資実行までのスケジュールが伸びることもある。」

と考えて、希望日までに余裕を持って融資の申込みをすべきです。

とはいっても、銀行が欲しがりそうな資料は融資申込みの際に予め提出しておきましょう。

  • 借入申込理由書
  • 資金繰り表
  • 銀行別借入金一覧表
  • 事業の概要がわかるパンフレット

などといったものは必須の資料として提出し、

さらに銀行員に対して「他に必要な資料はありますか。」とコミュニケーションをとっていくべきです。

なぜなら、銀行員とコミュニケーションを取ることで、資料の提出漏れというのも少なくなるといえますから。

銀行員のスケジュールも押してくるから

融資をメイン業務として行なっている銀行員というのは、融資案件がないと、

「ちょっと暇だよなぁ。。。」ということがないとはいえません。

だからか、手が空いているときの融資案件というのは「丁寧にスピーディに進める」ということもあるものです。

しかし、3月というのはどうしても融資案件は多くなりがちだといえます。

すると「案件が多すぎて捌けない。。。」ということが銀行員にも生じてしまいます。

さらに「案件が多いから、取り掛かるまでに時間がかかってしまう。」ということも起こり得るものなのです。

なので「3月の銀行員は通常よりも案件が多い。」と考えて、

3月に融資を受けたいのであれば、2月には融資の申込みをしていきましょう。

銀行員が「融資案件はまだ多くないな。。。」と感じているうちに、

融資の申込みをすると、通常よりも丁寧でスピーディな対応を受けられるということもあるといえます。


まとめ


「3月実行の融資申込みだから、必ず融資が受けられる。」

ということはありませんが、ひとつの意識として銀行の決算月というのを意識してみるものありだといえるでしょう。


【おわりに】

「関東は大雪。」

という予報があり事務所への出社を迷っていましたが、雪は降りませんでしたね。

まあ、そんなもんかぁと。


【一日一新】

ピエール・ルドン

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