「いまの会計事務所は、試算表をつくるのが遅い。」
「だから、試算表を早く確認できるようにコンサルタントを雇おう。」
なんてことを考えるかもしれませんが、それでは何も解決されません。
試算表を早く手に入れたいなら、じぶんで経理をして試算表をつくりましょう。
経理をやらないとガソリン残量はわからない
「経理は会計事務所に任せて、本業に集中する。」
という言葉が世の中にはありますし、会計事務所の収益源のひとつは、
「試算表などを作成する、経理業務の外注請負。」になっているということがあります。
経理に関しては、学ぶ機会もなかったので、やり方がわからないという気持ちはわかります。
とはいっても、「わからないから経理をやらない。」
ということでは、ガソリン残量もわからずに車を運転していることだといえます。
「じぶんは、目的地に向かってまっしぐら。」
だとおもっていても、ガソリンがどのくらい入っているのかわからなければ、目的地にたどり着けないことも多いでしょう。
だからこそ、目的地に向かうという本業に集中するためには、
「ガソリン残量を確認する役割である経理。」は、本業としてじぶん自身で行なうべきなのです。
試算表を早く確認すべきだから、じぶんで経理をやろう
「いま依頼している会計事務所が、なかなか試算表を出してくれない。」
といった相談を受けることが、ときおりあります。
いまの業績を確認するためには、最低でも月単位で試算表などのデータを確認して、
「いままでやって来たことの確認と、次に向かうべき道を探す。」
ということをしたほうがいいでしょう。
では、その「いまを知るため。」のひとつのツールである前月の試算表は、いつ確認すべきなのでしょうか。
それは、「翌月の第一営業日」だといえます。
翌月の第一営業日に、前月の業績を確認することで、経費や預金額などもリアルタイムに把握でき、有効な次の一手を打てるようになります。
情報にはどうしても鮮度があり、「5月の業績は7月にならないと確認できない。」というのでは、遅すぎますし、危険なことです。
会計事務所によっては、精一杯やっても翌々月にならないと試算表が完成しないということも、よくあることだといえるかもしれません。
「じゃあ、もっと早く試算表を仕上げてもらうために、会計事務所を急かすかぁ。」
などという考えでは、根本的には解決されません。
会計事務所にプレッシャーをかけて、「試算表を早くつくってもらえないか。」
といっても会計事務所にも事情があるので、早くなっても多少程度のものです。
なので、会計事務所に経理を外注している限りは、「翌月の第一営業日」に試算表を確認することは無理でしょう。
だからこそ、じぶんで経理を行ない、試算表を翌月の第一営業日に完成させるのです。
じぶんで経理を行なうからこそ、自分事として試算表を早くつくれるようになるといえます。
試算表をグラフにして確認する
「試算表を見たって、よくわからないんだよねぇ。」
「だから、会計事務所に経理を外注して問題ないよ。試算表なんて見ないし。」
というように、なぜ試算表を見てもよくわからないのかというと、経理をじぶんで行っていないからです。
経理をじぶんで行っているからこそ、
「今月の支払手数料が高くなっているのは、貸し金庫の手数料が1年分引き落とされたからだ。」
などというように、ひとつひとつの経費がリアルに感じられるようになります。
とはいっても、「じぶんで経理をやっているのに試算表を見るのが苦痛だぁ。」
ということもあるでしょう。
その気持ち、わたしにもわかります。
じぶんの試算表を毎月第一営業日に確認している税理士ですら、
「試算表という数字の羅列には目が痛くなる。」ものです。
なので、業績の確認に試算表だけを見るという感覚は捨ててみましょう。
なぜなら毎月の業績は、試算表の数字をcsvなどでデータとして抽出し、グラフで確認したほうがわかりやすいからです。
経営数値というのは、比較をすることでよりわかりやすくなるもの。
そして、そのわかりやすさは、グラフで比較をするのが一番です。
じぶんで経理をやるのは、「早くグラフにして前年同月などと比較したいから。」
といったモチベーションでいくと、経理を気楽にやれるのではないかなぁと。
まとめ
「会計事務所に頼んでいるのに、試算表が出来上がるのが遅い。」
という感覚が、間違いだといえます。
業績を確認するということは、本業として重要な仕事です。
その業績をタイムリーに確認するためには、経理は外注せずにじぶんで経理を行ないましょう。
【おわりに】
カフェでモーニングを頼んで、さらにフードを頼む。
そうすると、もう仕事をする気がなくなっちゃったりします。
幸せな気持ちにはなるんですけどね。。。
【一日一新】
果汁グミ いちご