税理士事務所に就職を考えているなら知っておいて欲しい5つのこと

税理士事務所に就職したときには、面食らうことが多かったです。


もう少ししたら綺麗な桜が咲きます。


税理士として生きていくことはやりがいがある


わたしの人生のハイライトは、税理士になれたことと税理士として開業をしたことです。

税理士として独立開業をして、初めて人生を「じぶんの手に取り戻せた」感覚がありますし、問題なく食べていけています(いまのところは)。

税理士という職業を見つけることができて幸運だったとおもいますし、税理士業の仕事は楽しく好きな部分が多いです。

とはいっても、税理士事務所に初めて転職したときは面食らうことも多かったです。

開業するまでに4つの税理士事務所や税理士法人に勤めました。

残念ながら、どの税理士事務所に勤めていたときも「じぶんの場所じゃない感。」を感じて働いていることが多かったです。

将来は税理士になり、税理士として独立開業を目指しているなら税理士事務所がどういう職場かは知っておいて損はないことでしょう。



税理士事務所に就職をするなら知っておいてほしいこと


それでは、税理士事務所に就職をするなら知っておいた方がいいことを挙げてみます。

給与は高くはない

税理士事務所に就職をする前までは何となく、

「専門職で、仕事にもスキルを求められているんだから給与は高いほうだろう。」

と考えていました。

たしかに、なかには給与が同年代と比べても高い税理士事務所や税理士法人も世の中には存在をするとはおもいます(ないかもなぁ)。

ただ、給与が高めの税理士事務所だと、仕事が分業制になっていることもあり、

「将来の開業のため、税理士業務の仕事を1から10まですべてじぶん一人で担当する。」

という機会は少なめになります。

どうしても、組織で働く場合には「分業をしたほうが仕事は効率がよくなる」ということはあります。

とはいっても、将来税理士として開業を考えているのであれば分業制では経験値に不安を残すことになりますよね。

そんな不安を払拭するためには、仕事を1から10までじぶんで担当できる税理士事務所に就職をすべきです。

しかし、そのような税理士事務所の給与は決して高いといえません。

じぶんの年齢が30歳も過ぎると、

「周りの友人などには年収が1,000万円を超えていたり、会社の経費で海外出張なども頻繁にしている」

ひともいて、働いているフィールドの広さに圧倒されることもあるでしょう。

では、税理士事務所に勤めている場合には年収はどれくらいなのかというと、

「年収が300万円台」などということも多いものです。

場合によっては「200万円台」などということもざらにあるなといった印象です。

専門職として、税法や会計の知識ときには金融や労務の知識も求めれるのに給与は決して高くはないのが税理士事務所への就職になります。

税理士試験の合格はそれほど望まれていない

初めて税理士事務所に就職したときに衝撃を受けたことのひとつが、

「税理士を目指しているわけではない人。」がかなり働いているということでした。

例として挙げると「当時20人超だった税理士事務所で税理士は所長が一人。」

そして「他はだれも税理士を目指していない職場。」というものでした。

従業員のなかには「税理士にはなりたくないんだ。」

と意味のわからないことを言っていて、税理士試験の勉強をしている人に対して、

「勉強をしても意味がないよ。」などと周りに言い続けるという人もいました。。。

税理士事務所に勤めている人というのは、

「そもそも税理士なんて目指していない。」という人と、

「税理士試験を受けたことがあるけど諦めた。」人というのが圧倒的に多いのです。

また、普段の仕事ではその税理士資格を持っていない人と接することが多いので、

「税理士試験に本気で挑戦することを揶揄され続ける」ということになります。

だからといって、就職した先がそのような税理士事務所だったとしても税理士になることを決して諦めてはいけません

特に、その年の税理士試験の結果が思わしいものではないと、

「もう受験するのやめようぜ。」などとじぶん達の世界に引き込もうとするので、気をつけなければなりません。

税理士試験は、何度落ちても受かるために改善を続ければきっと合格するものです。

ただひとつ。わたしの経験だと税理士資格を持っている所長税理士などには、

「資格をとっても意味はない」といったことは言われたことがなく、

「早く資格をとったほうがいいよ。」と応援をしてくれる税理士の方が多いものでした。

番頭やお局が権力を握っている

税理士事務所に勤めていると、社長であるはずの所長税理士が全く働かずに、

「税理士資格を持っていない番頭やお局が現場で絶大な権力を持っている。」

ということがあります。

この番頭やお局というのは、資格を持っていないどころか仕事の実力も実際にはどの程度あるのかは未知数です。

だからといって、これらの人に逆らうと厄介なことになります。

「なぜ、税理士でもないこの人がこんなに威張っているんだろう。」

「なんで所長税理士は何も言わないんだろう。」と感じることも多いものでした。

もし、就職した税理士事務所がそんな職場だったとしても、

「じぶんは絶対に税理士になる。」という信念を持ってお客様のために働くようにしましょう。

番頭やお局になる人は、決して威張っているほどの実力があるわけではありません。

そのような人には面従腹背でいき、じぶんのミッションが達成されたら転職をするか独立開業をしてしまいましょう。

つまらない人たちなので、本気で対応をしても何も得るものはないので大人として割り切った対応でいいとおもいます。

開業後の世界はそれらの人にはわからないものですから。

働きやすさを決めるルールはない

税理士事務所で働いていたなかで厳しかったことのひとつは、仕事におけるルールがないか曖昧だったということです。

たとえば、ある経験だと、

「当日に急に体調が悪くなり始業前までに連絡をして休んだ場合には、有給休暇が適用されず欠勤になるというルールがありました。。。」

にも関わらず、そのルールを決めた番頭本人が「当日に休む」と連絡をして休んだ場合には、欠勤ではなく有給休暇が適用されるということもありました。

組織として動く場合には、ルールが曖昧な状態よりもルールがきっちり決まっている方が実は働きやすいものです。

それが人によって適用されるルールが異なる職場だと「何を信じて、どのルールを守ればいいのか」がわからなくなってしまいますよね。

税理士事務所に勤めていると、お客様には税法や労働基準法などのルールの大切さを説くこともあるかとおもいます。

そんなアドバイスをすることもある税理士事務所の職場の方が、ルールが曖昧で混乱することが頻繁に起こるという不思議なことがあるものです。

もし勤めた税理士事務所のルールが曖昧な職場だった場合には、面倒でも言質を取りながら動いていきましょう。

とはいっても、言質を取ったはずなのに「そんなことは言っていない。」

と小学生みたいなやり取りが始まってしまうんですけどね。。。

それでも税理士試験の勉強はし続けよう

税理士試験を受け続けながら税理士事務所に就職をしようとしている人は、

少なくとも税理士を目指している人だとおもいます。

税理士事務所の職場というのは、お客様に対応する仕事はやりがいがあり楽しいものです。

しかし、職場の人間関係などには嫌気がさす場面も少なくありません。

だからといって、税理士試験を受けるのをやめて税理士になることを諦めるのはもったいないです。

決して恵まれた職場とはいえない税理士事務所ですが、税理士になるためには鋼鉄の信念を持ち続けましょう。


まとめ


今回挙げたような税理士事務所がすべてだとはいいません。

それでも多くは、こんな感じだとおもいます(わたしがそうでした)。

税理士事務所に就職をするというのは、お金の面でも働きやすさの面でも、同年代と比べるとそれほど高待遇というわけではありません。

でも、大丈夫。

税理士資格を取って開業をすればやりようはあります。

「税理士はもう食えない。」

といっている媒体や人よりは、税理士の方が食べていける選択肢は多くありますから。


【おわりに】

わたしが人を雇っても、このような税理士事務所をつくってしまう可能性があるので人を雇いたくないんですよね。。。


【一日一新】

ファミマ クリスピーチキン

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