銀行融資の申込みが減額される3つの理由

「意気揚々と申し込んだ融資が希望額に満たなかった。」

といったように、融資が減額されたということはあり得るものです。


中華街の人出は平常時の1割もないらしいです。


銀行員にとっては融資案件は大切なもの


銀行として融資の案件があったときに、「どうしても希望金額で融資が実行できない場合」ということはありえるものです。

銀行員時代に希望金額が通らなかった取引先に、希望金額の融資が難しいことを伝えることは心苦しいものでした。

現場の銀行員というのは、1ヶ月単位で色々達成しなければならない数字の目標金額があります。

その色々な目標金額のなかでも、一番重要視されるのが融資の実行金額です。

わたしが銀行員だった時代の話だと、

「融資金額以外の数字が「散々な」ものだったとしても、融資金額の実行額が目標金額に達していれば、他の数字に対しては特にお咎めはなかった」ものでした。

だからこそ銀行員というのは、融資の目標金額達成を目指して、雨の日も風の日も毎日スーパーカブに股がり、何とか融資案件の発掘を目指して働いています。

なので、融資案件があったときというのは、

「よしっ。これで目標金額達成だ。」

といったように心の中ではガッツポーズを決めていたりします。

銀行員とは、融資を希望されるお客様には

「できるだけ希望金額通りの融資を実行したい。」

と考えていますし、場合によっては希望金額の増額を提案をすることもあります。

現場の銀行員というのは、「融資を実行してナンボ。」の世界なので、

「融資希望金額を意図的に引き下げてやろう。」

と考えている人はおらず、「何とかして」希望金額通りの融資の実行を目指して動いています。


銀行融資の申込みが減額される3つの理由


銀行融資の申込みがなぜ希望額から減額されてしまったのか。

その理由を確認していきましょう。

融資希望金額の根拠が曖昧だから

銀行員時代も税理士業界にいても多く感じることが、

「融資希望金額の根拠が曖昧。」

ということがあります。

いまのように、緊急事態であれば融資希望金額の根拠が薄くても(なくても)、希望通り借りられる場合も多いでしょう。

とはいっても、銀行融資には「資金使途」と、なぜその金額が必要なのかという「希望金額」の根拠は説明しなければならない大切なことです。

にもかかわらず、

「とりあえず、1,000万円貸してくれ。」

「とりあえず、5,000万円欲しい。」

といった、根拠がありそうでない希望金額は多く、だからこそ減額となってしまうのです。

銀行融資の際には、その希望金額に至る根拠はしっかりと示したほうがいいです。

たとえば、

設備資金であれば、その「設備投資に1,000万円かかるから、必要金額として1,000万円貸してほしい。」

運転資金などの諸経費支払資金であれば、「運転資金の3ヶ月分として5,000万円を貸してほしい。」

といったように、希望金額がなぜその金額になるのかを具体的な根拠を示して融資の申込みをする。

数字の根拠が明確だからこそ、銀行としても減額をしにくいということがあるものです。

決算書の内容が悪いから

銀行融資の際に、融資の可否判断となる1番のポイントは、決算書の内容です。

「あの社長は、いい人だから絶対にこの希望された融資金額で支援したいんだ。」

と現場の銀行員がいくら息巻いても(稀にそんな銀行員もいます)、上司や審査部に、

「何言っているんだ。おまえは決算書も読めないのか。」

と糞味噌に怒られてしまうものです。

なので、世の中にいくら「定量評価(決算書の数字など)だけではなく、定性評価(事業の内容や経営者の資質など)をもっと重視しろ」という風潮があったとしても、

「結局は決算書の内容が1番のポイント」になるのです。

たとえば、

「役員報酬の数字を「適正な」金額で計算し直しても、連続して赤字の状態。」

「自己資本比率が低いどころか、債務超過の状態。」

「損益計算書の方は黒字だけれども、借入金の金額が多すぎる場合。」

「そもそも、粉飾決算っぽい場合。」

など決算書の内容が悪い場合には、融資の希望金額を減額せざるを得ないということになります。

銀行の事情で融資姿勢がかわることがあるから

銀行とすると、「希望金額というのはただの希望であって、詳細は審査してみなければわからない」ということがあるものです。

「決算書を精査してみたら、見かけと違って融資ができるような決算内容ではなかった。」

といった場合や、銀行本体として、

「ある特定の業種に総量規制をかけてしまい、その業種に融資が出しにくい状況になってしまった。」

といったことなどのように、

「融資の申込みを受けた段階と、銀行自体の状況が変わってしまった。」

ということが、あり得るものなのです(サブプライムのときに総量規制はありました)。

なので、銀行とすると希望はあくまでも希望なので、経済が日々変わるのと同じように融資姿勢が突如として変わるということはあるものです。

とはいっても、現場の銀行員は希望金額が借りられるように奮闘しています。


まとめ


銀行融資の際に大切なポイントは、資金使途と必要金額の根拠を示すことです。

とはいっても、「思いもよらずに融資が減額となってしまった。」

ということもあるかもしれません。

銀行融資の申込みは、希望額が通らず減額されることはあり得るもの。

だからこそ、決算書の内容がいいときに将来を見越して融資を受けておくことが大切なのです。


【おわりに】

ただ質問をしているだけなのに、機嫌が悪くなるという人とはもう付き合いたくないかな。。。

何となく、権力を握っているお年を召した方にそのような人が多いような印象が。

税理士事務所の所長税理士なんかもその類のような。。。


【一日一新】

インドカリーダイニング

ある胡麻団子

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