ひとり事業者が事務所を借りるというメリット・デメリット

ひとり事業には必須とはいえない事務所を借りるという行為。

今回は、事務所を借りているひとり税理士として、事務所を借りることのメリットとデメリットを検証してみます。


tapo C200で事務所を撮影


ひとり事業だけど、事務所を借りている


わたしは、ひとり税理士としてひとり経営をしています。

そんなひとりの状態でも、いまは事務所を借りて税理士業を営んでいるという状態です。

ひとり税理士の方やひとり事業の場合だと、

「事務所を借りずに、自宅兼事務所というかたちで経営をされている。」

という方もいるかとおもいます。

そのようなこともあるなか、事務所を借りている理由は、

「自宅に仕事用のスペースを作ることがムリなことと、人生のなかで一度もじぶん専用のスペースを持ったことがないから借りた。」

ということになります。

いまの家で本格的に仕事をしようとすると、

「キッチンテーブルでやるしかなく、引っ越しをするしかない。」

ということになるのですが、引っ越しをすることはいまの状況では難しいことです。

そんなひとり事業では、事務所を借りることに関してメリットもありますし、デメリットもあります。

独立して半年以上経過したいまの現状として、事務所を借りるメリット・デメリットを検証していきます。


事務所を借りることのメリット・デメリット


それでは、メリットとデメリットを挙げてみます。

事務所を借りるメリット

仕事専用のスペースを持てる

事務所を借りる際の最大のメリットは、仕事専用のスペースを持てるということです。

いまの事務所の広さでいうと、約30㎡ほどでマンションタイプです(ユニットバスではない)。

事務所に行くのに通勤をすることになるので(徒歩で10分、自転車で3分くらい。)、

「さあ仕事をするかなぁ。」

と、事務所に入ると仕事モードになり気持ちの切り替えができるので、集中力が増すということがあります。

また、自宅ではないのでレイアウトや設備投資(単に欲しい物を買うということだけかも)に関して、家族の許可を取らなくてもいいということは、ありがたいことです。

なので、好きなものを自宅ではなく、事務所に置き場所を変えてみるということもできます。

スペースがあることの余談としては、家族が新型コロナウイルスに感染した場合には、事務所に隔離するということになっています。。。

やりたいことをやりたいときにやれる

わたしは、ギターを弾くことがひとつの趣味です。

ギターを弾く人あるあるだとおもいますが、ギターを弾く人は「不意」にギターを弾きたくなるものなのです。

「ちょっと、5分ほど指を慣らしておこう。」

とおもって弾いたら、「1時間くらい」経っていたりなどと、周りにいる人にとっては迷惑極まりないことをしてしまいます。

いまの事務所には、ギターを1本置いてあります(事務所荒らしにあったら怖いので、1番安いギターを)。

いまの人生の標語は、「やりたいことをやりたいときにやる、生き方。」です。

税理士試験中には全く弾くことが出来なかったギター(10年近く遠ざかっていました)。

それを独立したいま、

「弾きたいなら、弾きたいときに弾けばいいんじゃないか。」

と事務所を借りることで、事務所にギターを置き、

「弾きたいときに、弾ける。」という状態が体現できています。

事務所というスペースがあることで、人生を充実させるための趣味も、周りに迷惑をかけずに好きなときにできるということがあります。

Clubhouseで話せる

電話もそうなのですが、自宅だとClubhouseなどで話しをするということも難しい部分もあるとおもいます。

ちょっと電話で話すから、静かにしててね。

などといったことは、家族からすると迷惑なことでしょう。

こういった、だれかと話すということも、

「事務所であれば、他にだれも居ないので自由。」にできます。

Clubhouseでspeakerとして加わりながら、ギターを抱えているなどといったことは事務所では難しいことです。

また、事務所なので「人を呼んで打ち合わせをする」ということも気を使わずにすることができます。

だれかと話したいときに話すということも、事務所を借りているからやりやすいという部分があります。

事務所を借りるデメリット

経費(固定費)がかかる

事務所を借りる1番のデメリットは、経費がかかるということです。

自宅兼事務所であれば、事務所代といった支出がなくなるので、その部分にかける金額を他の投資に使うことができる、ということがあるとおもいます。

いま借りている事務所賃料は、レンタルオフィス程度の金額になります(ふた桁万円には全然届かない金額)。

「レンタルオフィスにこの程度の金額がかかるなら、普通に借りたほうがいいかなぁ。」

と考えて、そのコストで事務所を借りています。

経費の面でいうと、意外だったことが水道光熱費がおもっていたよりもかかるということです。

「電気代と水道代(ガスは引いていない)で、月2,000円ちょっとくらいかなぁ。」

と試算していましたが、実際には倍の月4,000円ほどかかっています。

これは、そんなに使っていないはずなのに意外にかかるなと。。。

電気代に関しては、先月(2021年1月分)は5,000円でした。

その他ネット接続料も必要になってくるので、事務所を借りるというのは事務所家賃+10,000万円ほどは最低かかってくるといった印象です。

この経費に関しては常に、

「事務所と自宅にこれだけ家賃をかけているのであれば、もっといいところに住めるよなぁ。」

といったことを考えることがあります。

同じものが2つ必要だったりする

いつでもどこでも仕事ができる状態にするため、ある程度のものは必ず持ち歩いています。

たとえば、PCやiPadといったものは仕事に「必須」なものなので、事務所に置いておくといったことはありません。

このどこでも仕事をできる状態を作るには、

「事務所を借りていることによって、2つ用意しなければならない。。。」

という状態を作ることになってしまいます。

充電ケーブルやモニター、プリンター(ペーパーレスで使う頻度がほとんどないのですが一応)などは2つ買ったりしています。

また、「やばい自宅に忘れてきた。」といったことや、

「あっ、事務所に忘れてきた。。。」

といったように、「これがあっちに」、「あれがこっちに」などという時間的なムダが生まれるということがあります。

自宅にあったり事務所にあったりと、自宅と事務所を行ったり来たりするということもあります。

「じゃあ、仕事は事務所だけでやればいいんじゃ。。。」

と思われる人もいることでしょう。

とはいっても、

「やりたいことをやりたいときにやる。」ためには、

「いつでもどこでも、仕事もプライベートもできる状態にすることで、時間をうまく有効活用をする必要がある。」

ものなのです。

すると、同じものを2つ買うことをやめるのは、「事務所を借りることをやめるしかない」ということになってしまいます。。。

通勤をしなければならない

事務所を借りるということは、「わざわざ」事務所に行かなければならないという、通勤をしなければならないということがあります。

ひとり事業の方でも、電車や車で毎日通勤をしているという方は多くいることかもしれません。

そんな、わたしの場合の通勤時間は3分です。

それでも、「わざわざ」通勤をしなければならないといったことは、精神的な負担を感じることがあります。

「自宅兼事務所だったら、すぐに仕事に取りかかれるのになぁ。」

といったことは、どうしても感じてしまうのです。

さらに不思議な感覚としては、じぶんの城として借りたものなのに、

「いやー、もう今日の仕事は終わりにしたいなぁ。」

と、事務所に着いた途端に帰りたくなるということがあります。

もちろん事務所なので、集中して仕事ができるというのは間違いありません。

ただ、事務所として借りているので通勤だったり、「仕事をしなきゃ」と小さな精神的な負担を感じてるということはあるかもしれません。


まとめ


わたしの税理士業は、ほぼペーパーレス化できており、それほどのスペースがなくても問題ない状態(机があればいいくらい)で仕事ができます。

そして、自宅テレワークも車内テレワークもわりとしています。

「事務所を借りたほうが、売上が上がるよ。」

といわれたことがありますが、いまの時代はそういうことは少ないかとおもいます。

いろんなメリットやデメリットを検討してみて、

「ある時期は事務所を借りてみる。」

「ある時期は自宅兼事務所でやってみる。」

ということでもいいのではないでしょうか。


【おわりに】

それにしても、最近はサッカーのスケジュールが詰まっています。

アーセナルの試合も頻繁に観てれいいのですが、その結果で一喜一憂してしまいますよね。。。


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