何か新しいことを始めようとするときには、いくつか諦めていることがあります。
何でもパッとできればいいのですが、そうもいきません。
すぐにできるという感覚
何かいままでやったことがないようなことをやるときに、
「すぐにできるだろう。」
という考えは、持たないようにしています。
たとえば、わたしはギターを弾き始めて20年以上経っています。
言葉尻をとらえると。「ギター歴20年超のギタリスト。」です。
とはいっても、できないことだらけです。
ギターを始めたときには、もっと簡単な楽器だと思っていました。
そして、そのうち「ポール・ギルバート」や「イングヴェイ・マルムスティーン」ばりに、超絶技巧が弾けるようになるものだと考えていました。
日々の練習時間がほぼないなかで、超絶ギタリストになれるわけがないのですが、思っていた以上に満足にギターが弾けるまで時間がかかっています。
また、税理士なることに関しても、東日本大震災の年に受験を始めて、コロナ禍の年に独立するまで時間がかかりました。
ブラジルワールドカップのときには、「独立してるっしょ。」
なんて思っていたときもありましたが、新しく始めることには「時間がかかるものだよね。」
と、「すぐにはできないだろうけど、目指してみよう。」
という感覚で、長期戦を覚悟して取り組むようにと考えています。
安くやろうということ
おなじものであれば、安ければ安いほうがいいですよね。
でも、「安く、より安くやろう。」
という考えは捨てるようにしています。
税理士試験にしても、「銀行員だったから、簿記論なんて独学でいけるっしょ。」
「学校代ももったいないし。」
と考えていた時期がありました。
しかし、あまりの難易度にすぐに資格の大原に通うことにしました。
学校代がもったいないからといって、ずっと独学だったり、より安い学校はないかなどと考えてしまっていたら、受からなかったと思います。
また、新しい知識を得る場合にも、ネットで無料検索も悪くはないですが、
「書籍を買う。」
「セミナーに参加をする。」
といったように、お金を払って経験を得るようにしています。
より安くと考えてしまうと、提供している側も、
「安いからこの辺で。」
と考えがちなものです。
対価が発生しないと、プロの矜持を受けることは難しいと思います。
同じ仲間と居続けること
気の合う仲間、友達がいると「ずっとこの人間関係のなかにいたいなぁ。」
と思うことがあります。
しかし、何かを始めるということは、いままで居たところから踏み出さなければなりません。
税理士になるために、参加できなかった飲み会も多々ありましたし、会う回数が少なくなってしまったような人間関係もあります。
スポーツチームでも、たとえドリームチームだといわれても、シーズンが終わるとメンバーの入れ替えがあります。
新しい経験を手に入れたいと思っているなら、心地が良い場所からも動き出さなければならないと感じています。
それでも、新しい体験に踏み出せば得るものも多いですし、一度離れてしまった人間関係も永遠に離れるわけではありませんから。
【おわりに】
何かを新しく始めるのは、楽しいことです。
特に、どうしようか迷っているなら、やってみたほうがいいと思います。
【一日一新】
スシロー 倍とろ