コロナ融資を受けた後に、「ああ潰れるな」と銀行員に思われる、やってはいけないこと4選

お金の魔力に取り憑かれないでください。


いつか2兆まで積み上げたい


商売には、お金の確保が大切


商売を始めると、やらなければいけない必要なことはいくつもあるものです。

仕入先の確保。販売先の確保。特別な技術を身につけるなど。

それらを確保するためには、お金が必要になります。

お金があるからこそ、競合他社が仕入れられないものを仕入れることができる。

お金があるからこそ、特別な技術を手に入る、ということが出来る可能性が増えます。

そのお金を、必要な金額まで貯めてから、商売を始める。

お金が貯まるまで新たな設備投資をしない、というやり方もあります。

ただ、それだと商売のタイミングを逃してしまうので、多くの場合は、銀行から融資を受けてお金を仕入れることになります。

その融資に関して、新型コロナウイルスの影響で景気が低迷している反面、新型コロナ対策として融資を受けるハードルが著しく低い時期がありました(まだ多少続いているとも言えます)。

コロナ融資は、銀行も与信管理よりスピードを重視して融資を行ってきたのものです。

その結果いまは、通常であれば手に入らない金額の融資を、受けた方も多くいたということになっている状況。

経営の見通しが立たないときほど、時間を稼ぐために出来る限りのお金を確保するということは重要なことです。

ということで、実質無利子融資であったり、元金を長期据え置きといったかたちで、「借りられるだけ借りる」というスタンスで、融資を受けることは経営判断として懸命なものでした。

すると、いままで見たこともない金額の預金残高となっているはずです。

手元にお金があると、どんな有能な人でも「ついつい」使いすぎてしまうものです。

しかし、それは借りたお金。

いつかは返さなければならないもので、それが返せないとなると、いよいよ倒産をしてしまいます。

そんな見たことがない預金残高があるからといっても、絶対にやってはいけない行動を4選を見ていきましょう。


融資で預金残高が膨らんだからといって、やってはいけない4選


新型コロナ融資などで、預金残高が膨らんだからっと言って、次のことは絶対にやってはいけません。

役員報酬を増額する

商売を始めるひとつのきっかけは、「より多くのお金を手にしたい。」ということかもしれません。

わたしも、できれば年収は「2兆円くらい」は欲しいです。

なので、お金が欲しい。お金を使ってあれをしたい、こんなものを買ってみたいという気持ちは分かります。

そんなときに、コロナ融資を受けたけど、その後思ったよりは業績が低迷せず、預金残高が多いという状態。

だったら、「役員報酬を上げようかな。」お金もあるし。

どうせ元金は3年間据え置きだし。

「3年後には世の中も落ち着いて、売上はもっと上がっているはずだから問題ないでしょう。」

このような考えは危険です。

役員報酬というじぶんの取り分を増やしたいのであれば、それは売上や利益で稼ぐものです。

借りたお金で、じぶんの実入りだけを増やしてもその商売は強くなりません。

融資を受けた預金残高をみて安心し、お金が欲しいからと役員報酬を上げる。

これをやってしまうと、「こいつ融資を受けたからといって役員報酬を上げたな。要注意な経営者だ。」

となってしまい、今後の銀行取引の際にも、危機管理能力の低い経営者だとみなされてしまいます。

金融商品に投資をする

せっかく、数千万円の預金残高になったんだから、「このお金を寝かしておくのはもったいないな。」

だったら、「投資しない手はないんじゃないか。」

いまの株価や暗号資産は、安定的に上昇基調だ!

だから買いだ!

と考えて株や保険、暗号資産(仮想通貨)に投資をするのはやめましょう

銀行は、銀行融資を受けた後に、その決算書に有価証券が載っているのを、銀行は非常に嫌います

銀行が貸したお金は、その商売のために、正常な運転資金として貸したものです。

それを、事業とは関係ない余興に使われれると銀行からの信頼は失われてしまいます。

それどころか場合によっては、その投資をした株などの株価が、買ったときよりも下がっていたとしても、銀行は強制的に売ることを強要します。

それくらい、銀行は融資したお金が株などの投資に使われるのを嫌います。

株式投資などをするのに「借りたお金では投資はしてはダメ」だと、心に留めて起きましょう。

最悪、株などに投資をしたいのであれば、決算書に載らないように決算日までには売却しましょう。

なお、保険にお金を投資するのはやめましょう。

保険は株などど違い、損をするためだけの賭けです。

たしかに余剰資金があれば、投資をするのは悪い選択ではありません。

しかし、借りたお金で金融商品に投資をするのは、絶対にやめるべきです。

高級車など、事業に関係ないものを買う

経営者になったんだから、「左ハンドルの高級輸入車に乗らなきゃ。」

「国産車はダサい。」

などと考える方もいるでしょう。

いまコロナ融資で、予期せぬお金を持った。

だったら、周りにじぶんを誇るため憧れを持ってもらうために、高級車を買うチャンスが来たんだ。

しかも、ディーラーで借りるよりも金利は安い。

その気持も分からなくはありません。

ただ、それは危険な考え方です。お金の魔力に取り憑かれているといえるでしょう。

銀行は、あなたの商売に生き残って貰う価値があるために融資をしたのです。

いまの商売を強くするために、その高級車が役立つことはないでしょう。

「じぶんは、気が大きくなっている。」

このように踏みとどまる意思が、必要です。

起死回生の手段に出る

預金残高が増えたからといって、起死回生の手段に出てはいけません。

たとえば、飲食店などの店舗ビジネスの場合。

新型コロナの影響で、いままで空かなかった好立地の物件がある。

「あの場所なら、絶対に成功するはずだ。」

いまの危機を抜け出すためには、あの場所に出店をすべきなんだ。

これも危険な考え方です。

いままでは、その場所は好立地だったのかもしれません。

しかし、いまは状況が変わってしまったのです。ましてや、その状況はいつまで続くかもわかりません。

好立地な場所を見つけたからと、起死回生を狙っての出店は絶対にしてはいけません

本当に好立地であれば、その場所が空くことはありません。

状況が変わってしまったリスクがあるのです。

特に、いまの店舗がダメだからと、より立地の良いところに出店をして起死回生の手段に打って出る、ということはやめるべきです。

いまの状況が苦しいのは、ビジネスモデルの転換期を迎えているものと考え、いままでの常識を捨てるべきです。


借入で得たお金は、いつかは返さなければならないもの


おなじお金でも、じぶんの商売で売り上げて利益として残したものと、借りたものでは違うものです。

借入で得たお金は、売上で得たお金と違うので、いつかは返すもの。

危機時には時間をか稼ぐため、融資を受けることは懸命な選択です。

その手に入れたお金は、商売に関係のあるところだけにお金を使いましょう。

状況が変わったのに、見栄や無駄なものにお金を使ってしまうと、思わぬしっぺ返しに会うこともあります。

商売は、お金がないと潰れてしまいます。

銀行からお金を借りたことで潰れることはありません

なので、「借りられるときには、最大限借りておく。」ということはとても大切なことです。

しかし、銀行からの融資が返せないと潰れてしまいます。

商売に必要なものとして借りたお金で、気が大きくなり無駄遣いをしてしまう。

それだと、銀行からの信頼もなくなりますし、あれだけあったはずのお金も、気がついたらあっという間に無くなってしまいますよ。


【おわりに】

スーツを着る機会が減ったので、ジャケットを買おうと思っています。

ただ背が大きいとイマイチ、いい着丈のものがないんですよね。。。


【一日一新】

あるお店の牛ヒレ串

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