いまの税理士が何もしてくれない。
このような話は、税理士業界ではよく聞く話しです。
税理士にも特徴がある
「事業を始めたから税理士を顧問につけよう。」
「相続で税金が課かりそうだから、税理士に相談をしてみよっかな。」
ありがたいことに税金の概念がある限り、税理士が活躍するという場はいくつかあります。
その際に聞こえてくる、税理士や税理士事務所とのミスマッチ。
「期待していたことを違う。」
「お願いをしたことをやってくれていない。」
「他の税理士よりも高い。」
そうならないために、何があなたとミスマッチとなっているのかを、把握する必要があります。
とにかく安く申告書を作成してもらえればいいと考えて、依頼しているのか。
申告書の作成だけではなく、事業の相談にのって欲しいと考えているのか。
そのときに、料金はいくらまでなら支払えると考えているのかでも、対応できる税理士は変わってきます。
安く大量に申告書を作るのを得意としている税理士。
料金は安くはないけど、経営相談に乗ることを得意とする税理士。
このように税理士にも特徴があります。
安く大量に申告書を作成することで、社会貢献を図ろうと経営理念を掲げている税理士に、経営相談をしてもミスマッチになってしまいます。
また、良き相談相手として、経営相談に乗ってくれる税理士に格安の料金を求めることも、ミスマッチが生まれてしまうことです。
安いのに質が一流というものは存在しない
早くて、安くて、うまい。
これはどんな事業を行う際も、お客様に求められる原理原則です。
しかし、市場にはそれぞれ相容れないポジションが存在します。
料金が安いのに、高級料理並みに質が高い料理やおもてなしが受けられるというものは、存在しません。
一流のシェフが作る料理を食べたければ、相応の金額を払わなければなりません。
価格帯によっても、出来ることと出来ないことが変わってきてしまいます。
どんな仕事にも原価があります
野菜を仕入れて、野菜を売るという商売だと、野菜の仕入れ値に応じて販売価格が変わるのは仕方がないことだと納得できるはずです。
それは原価があることを理解できるからでしょう。
税理士業のような知識やサービスを売るという商売にも、原価があります。
その原価は目に見えないので、野菜と違って簡単に値下げが出来ると考えるかもしれませんが、そうではありません。
ずっと悩んでいたことを、5分で解決してもらったとしても、その原価は税理士の果てしない時間と経験に基づいてるために、簡単に解決ができるようにみえます。
「これだけ短時間で解決できたから、無料でよくない?高くない?」
そう思ったとして、簡単に解決してもらったことでも、原価が高いということもあるのです。
勘違いしてはいけないことは、安いのに質が一流の高さということはないということです。
その税理士が一流の腕を持っていても、料金が安ければ、あなたに一流の質を発揮してくれる可能性は低くなります。
質が高いサービスを求めるならば、相応の対価の支払いが求められるのが、世の常です。
税理士に依頼をすることは必須ではない
事業を行っているからと言って、税理士に依頼をすることは必須ではありません。
たとえば、事業を行っている個人事業者の所得税確定申告。
これに関しては、じぶんで行う難易度はそれほど高くはありません。
また、自身で帳簿付けを行うほうが税理士事務所に依頼するよりも、細かく現状がわかります。
税理士に依頼するよりも、依頼しない方が事業に対する効果が高いということもあります。
じぶんで出来るようなことをあえて請け負う税理士も、質も高くはないと言えるかもしれません。
何を求めて税理士に依頼をするのかが、大切なことです。
料金が安くて、とりあえず税金の申告をして欲しいと考えているのか。
多少の料金を支払っても、金言となるアドバイスが欲しいと考えているのか。
くれぐれも注意しなければならないことは、
「料金が安いのに、とっておきのアドバイスも貰える。」
という市場は、世の中に存在しないということ。
まずは、じぶんが税理士に求めることを確認し、その状況にあった税理士に依頼することでミスマッチは少なくなることでしょう。
【おわりに】
マクドナルドの月見バーガーとエグチ。
同じようなものだろうと食べ比べたら、ソースやバンズが明らかに違うものでした。
月見バーガーは、エグチよりもさらに美味しかったです。
【一日一新】
ある打ち合わせ