いま勤めている税理士事務所から逃げ出したいなら、税理士にはなるべき

税理士になれたこと、税理士を目指したことはわたしの人生において、本当にいい選択だったと思っています。

しかし、税理士事務所という職場は悪い意味での衝撃が多かったです。



税理士事務所に勤めている人で尊敬できる人は一握り


わたしは、社会人になってから税理士を目指しました。

当時勤めていた銀行を辞めて税理士を目指すことにしたのです。

そんななか、初めて税理士事務所に勤めた時には、信じられないようなことが多かったです。

働くという姿勢、仕事や人生に対する考え方が、

「それまでの銀行員時代の同僚や上司、学生時代の友人とも違う人種なんだ。」

という感覚を感じました。

たとえば、事務所の電話はナンバーディスプレイで、電話がかかってくると誰からの電話かが分かるという仕組み。

そうすれば、じぶんの担当先の電話なら出るというのが選択肢になると思います。

それが、「じぶんの担当先なのにその電話に出ない」ということが当たり前で、「なぜ電話にでないんだろう」と不思議でした。

銀行員時代には、電話は3コール以内にとるというルールがありました。

そこまでではなくても電話に出ないというのは、顧客軽視が過ぎるのではという印象でした。

また、仕事中に私語を頻繁にしてもいいのもびっくりでした。

私語をしていいというよりも、仕事をしている時間よりも、私語をしている時間の方が長いのではと感じる人も多かったです。

このように仕事に対して熱量が低い雰囲気なので、特に仕事ができるわけではないという人も多く、仕事を教えてもらうというということも難しかったです。

申告書の内容自体も分かっていない人も多く、決算書に関しては、ほとんどの人が読めないといった感じでした。

このような状態なので、「税理士事務所に頼んでいるのに何の相談にも乗ってくれない。」

というような声があることに、頷いてしまう部分があります。

「税理士事務所に勤めているのに」相談に乗れるレベルにいる人が、圧倒的に少数派なのです。


税理士事務所に勤めていても、税理士を目指している人はわずかな一握り


「税理士事務所に勤めていても、税理士を本気で目指している人はいない。」

もしくは「圧倒的に少数派」だったことを知ったことも衝撃的でした。

税理士事務所に勤めているのであれば、独立を目指していないにしても、税理士は誰もが目指しているものか、すでに税理士であるという状態だと思っていました。

それが、たとえば昼休憩中に税理士試験勉強をしていると、

「うちは資格手当がないから税理士資格をとっても意味ないよ。」と言われることも多くありました。

銀行員時代であれば、一生そこに勤め業績を上げて出世を狙っていくという状態なので、そこの人事評価制度は気にしなければなりません。

しかし、町の税理士事務所となると一生そこに勤めるというよりも、

「ある一時期そこにいて、他の経験がしたければ他の税理士事務所に転職したり、税理士になり独立開業する。」

と考えているという印象があるはず。

そうすると資格手当云々よりも、税理士になることに行動の重点をおくべきことになります。

それこそ税理士でないと、お客様に対して失礼だともいえます。

また、バッチどころか、税理士試験に1科目も合格せず諦めたような人が

「税理士資格をとっても食えないよと。」と言っていたのも何をか言わんやという印象でした。

税理士の人からはそのようなことを言われたことは経験はありません。

ですが、税理士ではない税理士事務所職員の何人かには、このようなことを言われたことがあります。

税理士事務所に勤めていても税理士を目指している人は、かなり少数派なのです。


税理士事務所から逃げ出したいなら、税理士になるしかない


わたしと同じように、社会人の途中で税理士という道を知り、税理士試験を受けながら仕事をするというのは簡単なことではありません。

まして、せっかく入った税理士事務所が肌に合わないとこだと、税理士業界にいることも辛く感じてしまうことだと思います。

まずは、いまの税理士事務所が肌に合わなければ積極的に転職をすべきです。

わたしも、履歴書上では5つの税理士事務所で働きました。

そしてどこの税理士事務所に転職をしても一長一短があります。

また税理士事務所を変えると、当然求められるスキルなども変わってくるのでいい経験になります。

そして、受かるまで税理士試験勉強はし続けるべきです。

ニュースなどで、35歳以上を希望退職者として募集というような会社を聞くドキっとすることがあります。

「35歳以上になるともう厄介払いされるのかと。」

しかし、税理士であれば現場から変に逃げ出さない限り、経験は積み重なっていきます。

35歳では、まだまだ上にいけるという業界です。

いまの税理士事務所に合わなくても、それこそどこも合う税理士事務所がなくても自分で作ればいいというのは、魅力的な業界だと思います。

そのためには税理士になるべきです。


【おわりに】

今年の税理士試験は、マスク着用であったり体温を測ったりと例年になく環境が変わってしまっていますね。

こんなときだからこそ、受かるチャンスだと思ってみるのもいいと思います


【一日一新】

ゲタ 焼肉

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