経営をするなら、財務の知識は必須

起業をして、経営をすると避けられないのが、経理と財務。

営業をして、売上を伸ばせば、良い経営が出来る。 そうではないというほど、財務の知識は必須なものです。




財務は、経理・税理士任せではいけない


マーケティングをして、営業をすること。または、マーケティングはせずに営業をすることが経営者の一番の仕事だと思っていませんか。

当然、売上が上げられなければ、経営は行き詰まりますし、売上は経営の根幹をなすものです。売上が経営の最重要項目であるのは、間違いありません。

ただ、売上だけを追いすぎて、財務を見ないのであれば、経営の舵取りを失敗してしまいます。

経営の舵取りをするため一番の指針となるものは、財務3表です。

財務3表は避けては通れません。財務3表の基本を押さえて、経営に活かしていくべきです。

財務3表とは、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/S)のことを言います。

貸借対照表(B/S)は、残高一覧表

貸借対照表とは、ある日時点(決算日など)の、会社の総資産の残高を表しているものになります。

決算日時点の、残高一覧表がB/Sだと考えて頂けるといいも思います。

決算日時点といっても、会社の設立時点から、決算日までの経営上の数字が、累積されたものが記載されています。

たとえば、純資産のところにある、繰越利益剰余金とは過去からの利益の積み重ねを表しています。

繰越利益剰余金が、潤沢であれば過去からいまに至るまで儲かったことが確認できますし、少なければあまりうまく経営がいっていないという、過去からの蓄積が分かってしまいます。

B/Sの右側は、お金をどのように集めてきたかを示したものです。これを、負債と純資産(自己資本)と呼びます。

B/Sの左側は、お金の使い方を示したものです。これを資産と呼びます。

損益計算書(P/L)は、1年間の経営成績表

損益計算書は、会計期間(通常は1年間)の経営成績を表したものになります。

主な役割は、売上から費用を引いて、どのくらいの利益が出たかを確認する表になります。

財務3表の中では、一番メジャーなものになります。

売上から原価を引いた、売上総利益(粗利)や、粗利から販管費(固定費)を引いた営業利益などがあります。

重要なのは、原価率(粗利率)が何%あって、 販管費(固定費) を賄う売上げは、いくらなのかを常に確認することです。

キャッシュフロー計算書(C/S)は、現金の儲けを確認する表

キャッシュフロー計算書(C/S)は、会計期間(通常は1年間)の現金の流れを見るために作られた表になります。

C/Sは、P/Lが利益を表していて、実際に利益が出ていても、お金が足りなくなるということがあるため、実際にはお金がどれだけ増えた(儲かった)のかを確認するためにあります。

現金がどれだけ増えて、どれだけ使ったのかを確認することが一番重要かもしれません。

手元にいくらあるのかを確認するするためにも、役立つものになります。

たとえば、P/Lで赤字でも、銀行からの借入を行うと、P/Lには何も計上されませんが、CSの財務活動によるキャッシュフローは増えるということもわかります。

CSの中で重要になるのが、営業活動によるキャッシュフローと、投資活動によるキャッシュフローを合わせた、フリーキャッシュフローに確認することなります。

究極的には、P/Lが赤字でも、C/Sが黒字であれば倒産はしませんし、P/Lが黒字でも、C/Sが赤字だと倒産するということがあるくらい、C/Sを確認する重要性があります。


売上げたあとのことは、知らないでは経営は務まらない


売上が、100億円あっても、原価に80億円かかり、販管費(固定費)が30億円かかっていれば、赤字になりますし、お金も減るので、銀行からお金を借りるなどの、資金調達が必要になることもあります。

100億円の売上が、一年後に入金される取引と、10億円の売上が、翌月に入金される取引だと、後者の方がよりお金を増やせる効果があります。

まずは、利益が出る取引か、そして、お金が効率的に増える取引かを、財務3表を確認しながら経営をしていくことが、事業を守ることにも、成長させることにもつながります。

また、財務3表は、一年に一度ではなく、毎月、1週間に一度、毎日作成しても構いません。むしろ、タイムリーに確認するために、短い期間での集計をする必要がありますし、経営に活かすためには、予測する将来分もつくるといいでしょう。

財務3表へのアレルギーを少なくして、経営の舵取りをしていきましょう。

そのためには、短い時間でタイムリーな財務3表を作成するべきです。

触れる回数が多くなれば、理解できる可能性もどんどん増えていきます。


【おわりに】

龍が如く7は、主人公が変わりましたが、面白そうな感じが伝わってきて、先に進めるのが楽しみです。

わたしは、ひとつのゲームをクリアするのに、時間をだいぶ空けながらやるので、1年くらい時間がかかってしまいます。


【一日一新】

龍が如く7

Pocket

タイトルとURLをコピーしました