経理担当者の横領を防ぐためには、経理と財務で担当者を分けるべき

自分の横を、自分自身が稼げないほどのお金が流れていたら、なんとかしてそのお金を欲しいと思うのが人でしょう。

会社のお金を着服した経理担当者がいたという、報道を度々目にしますよね。

https://www.sankei.com/west/news/181213/wst1812130028-n1.html

みんなで稼いだ分のお金を、一旦集めて分配しよう。

世の中には様々な立場の人が人がいるから、頑張って稼げる人もいるし、頑張れない人もいるから、その方が平等だ。

このような意見は、一見もっともな意見だと思います。

ただ、一旦集めたお金を分配する立場の担当者が自分だったら。

しかも、そのお金が数十兆円規模のお金だったら。

1億円くらい盗んでも、分からないという気持ちになりますよね。1億円ではなくても、10万円くらいならバレないと思ったりもしますよね。

ましてや、ちょっと借りて後で返せばいいやと言う気持ちにもなったりします。

ある国のトップの人の体型を見るだけでも、そんな考えになるの私だけではないと確認できたりします。

平等にお金を分配をしようという崇高な理念を国家レベルで掲げていても、お金を集める人間が私利私欲にお金を使うということが、見えてしまいますよね。

経理の仕事は帳簿を付けること

経理の仕事とは、帳簿を付けることが一番の仕事になります。

経理の基本である簿記の仕訳では、何かお金が出ていったら、そのお金で何を買ったのかを確認できるようになっています。

帳簿を付けることによってお金がどの様に使われ、いくらお金があるのかの把握ができます。

帳簿を付けないと、どんぶり勘定で、いくらのお金があり、またいくらお金が必要かも分からなくなってしまいます。

帳簿によって、何にお金を使ったのかが分からないことがあっても、その分からないお金ということで、その金額が帳簿に載ります。

財務の仕事は、お金の管理をすること

財務の仕事は、実際のお金の管理をすることです。

銀行に行き、預金を引き出してくる。

お金が足りなければ、銀行からお金を借りるか、出資者からお金を調達するということを行います。

このように実際のお金を扱い、お金の使い方に決済の権利を持つことが財務の仕事です。

経理と財務の担当者を分ける

経理と財務を分ける必要があります。絶対に。

その理由は、何故でしょうか。一番は不正を防ぐためです。

たとえば、経理の担当者が、帳簿をつけ、お金の出し入れをしているとどうなるでしょうか。

銀行から100万円のお金を引き出して来たのに、帳簿には90万円の引き出しとすることができます。

経理の人が銀行通帳を握っていれば、実際には100万円の引き出しをしているのに、帳簿に90万円となっている差額の10万円がバレる可能性が低くなります。

多くの場合、経理担当者を信頼しているので、帳簿しか見ないということも考えられるのです。

実際のお金と帳簿がずれているなんてことは考えないかもしれません。

実際のお金を見ることが出来ず、帳簿しか見ることができないのであれば、完全犯罪が出来てしまいます。

こういったことを防ぐために、経理と財務は分け、こういった間違いや不正を防げます。

財務担当者が、銀行から100万円を引き出す。これを経理担当者が帳簿に100万円の引き出しと書く。

これによって、実際のお金の流れと帳簿の金額が一致します。

経理と財務の担当者を分けることによって、お互いの相互牽制が出来ることでしょう。

小さな組織であれば、財務は社長、経理は奥様といったように分けるのもいいかもしれません。

経理が分からなくても、銀行通帳や、金庫のお金は経理担当者ではない人間が担当しましょう。

【おわりに】

大学医学部の、入試の報道の件。

試験で人の人生が変わっていくということは、公正ではありますが、その試験の結果が不当に操作されているものであったら。

本当に有能な人間が、その道を閉ざされたことになることも考えられますよね。

これは社会にとって、かなりの損失になります。このようなことは、もう起きないようにしてほしいものです。

【一日一新】

鍛高ラムネ

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