決算書は銀行員にオープンにしていくべきだといえます。

銀行融資の審査は信用によって図られる
「もっと事業性を評価しろ。」
「社長の個人保証を外せ。」
「ビジネスマッチングをしろ。」などといった号令を折に触れて世間から浴びることになる銀行業という事業。
銀行に就職する前には同じようなことを考えていたものでした。
「金融機関の目利き力が足りないから日本経済がハネないんだ。」などと。。。
とはいっても、
「貸したお金を返してもらえるかどうか。」ということは、個人的な貸し借りだったとしても銀行における融資だったとしても同じ部分が決め手の一打ともなるのです。
「これまでの実績によって信用が生まれる。」といったような。
銀行融資の最重要資料、決算書
「この案件、貸し倒れないよなぁ。。。」といった不安がよぎる融資業務に取り組む銀行員。
そんな銀行員からする貸し倒れ確率が低く見える信用の決め手となる最重要資料が「決算書の中身」だといえます。
決算書の中身を複数の会計期間に渡って確認することで、
「この会社と社長なら融資を実行しても貸し倒れる確率は低いかも。。。」といったことを銀行員は考えていくのです。
ましてや「決算書」となる法人税申告書は、専門家である税理士の方を通して国家に提出される公的な資料。
税務署という国家機関へ提出している資料となるので、融資審査をおこなう際に信用を図る資料としては、決算書が最上位なものになるのです。
「数十ページに渡る事業計画書。」よりも、
「日本を代表するグローバル企業との業務締結書。」よりも、
「社長が著名な有名人と知り合いといった情報。」よりも、公的な資料となる決算書の中身が銀行融資案件に銀行員が取り組む際の重要な資料となるのです。
決算書を全ページ銀行員に渡す
などという銀行融資における最重要資料である決算書。
出し渋るのは避けていきましょう。
「決算書っていうのは貸借対照表と損益計算書のページだけでいいんだよね。」とも思われるかもしれませんが、そうではないといえます。
「顧問税理士の方から貰った申告書一式。」を銀行員は決算書と呼んでいるのです。
消費税の申告書のページも法人税のページも、その全ページを銀行員は必要としているといえます。
「あからさまな粉飾決算」というのは、
法人税の申告書と損益計算書の数字がズレていたりもするので、その確認を銀行員がおこなうたまにも法人税の申告書ページが必要なのです。
また、決算書のなかで貸借対照表や損益計算書よりも時間をかけて確認したいページが「勘定科目内訳明細書」といったページだといえます。
この勘定科目内訳明細書を確認しながら、
「貸借対照表や損益計算書の数字が実態を表しているのか。。。」といったことを複数の決算書を並べて銀行員は確認していくのです。
そんな決算書出し渋られると、融資審査は進まないものです。
「融資が実行できそうな会社なのかどうか。」といったアドバイスも決算書を確認できなければ銀行員はできないといえます。
「会社に取っても最重要マル秘資料だから滅多に見せたくない。」といった気持ちも理解できるものですが、銀行にはオープンにしていきましょう。
取引のある銀行であれば、決算書が完成した時点で担当の銀行員に連絡を取り「中身を説明する。」といったスタンスでいくべきです。
飛び込み営業をしてきた銀行員だったとしても、
「じゃあ、次来たときには決算書を用意しておくよ。」というように決算書を渡していきましょう。
なぜなら、決算書の全ページを銀行員にオープンにすることが資金繰りの安定に繋がる一手となるからです。
まとめ
「銀行員に出会ったら決算書を見せる。」といったスタンスでいきましょう。
【おわりに】
今日はNintendo Switch 2が当選しているかどうかをずっと追っていました。
結果、落選と。。。
まずは娘の分として1台手に入れないとわたしの分が買えないので、なんとかしていかなければ。。。
【一日一新】
Twitterのアカウントが一時的に乗っ取られる。。。