「個人事業主だと銀行融資が受けづらいって聞いたんだけど。。。」という感じる場合もあったりするものでしょう。
「個人事業主だから。」ということで銀行融資が受けられないわけではありませんが、銀行融資が受けづらい理由はあるものです。

経費が多すぎてどうやって生活をしているのかわからない
「個人事業主になると節税ができるから会社員時代よりも税負担が軽くなった。」ということを感じたりもするものかもしれません。
「なぜ、個人事業主時代よりも税負担が軽いのか。」といえば、確定申告書に経費を入れられるからだといえます。
だからか「税負担を軽くするためにプライベートな支出も、ものは言いようだから経費にしていこう。」という行き過ぎだといえる行為に走ったりもするものでしょう。
「領収書さえあればすべては経費になる。」というような、
税金関係のベストセラー書籍があったりもするので「個人事業主とはいかに経費を入れられるかの戦い。」などとも考えているかもしれません。
それによって、支払う税金が少なくなれば「手取りが増えた感がある。」ともなったりするでしょう。
ただ、銀行融資を受けようとする際には、売上に対して経費の割合が低いほうが銀行からの評価は高くなったりするのです。
「儲かっていますね。」と銀行員としては感じたりもするものですから。
にも関わらず、経費もりもりで税金を支払っていないような確定申告書だと、
「このひとはどうやって生活をしているんだ。。。」と銀行員としては評価せざるを得なくなり、返済の原資がないと考えられて融資が受けづらくなるといえます。
事業として成り立っているように感じられない
「事業所得として確定申告をしているから、じぶんは立派な個人事業主。」といったことを感じたりもするものかもしれません。
たしかに、事業所得として確定申告をしているなら個人事業主だともいえるでしょう。
とはいっても、銀行員からすると「事業所得であることはあたりまえ。」だといえるので、それ自体が評価されることはないものです。
「売上がいくらあるのか。」
「利益(青色申告特別控除前の所得金額)がいくらあるのか。」
「専業として事業を営んでいるのか。」といったポイントを中心に評価をしていくのです。
なので「売上が100万円程度。」といったような場合や、
「そもそも副業なんで。」というケースでは特別な資産や資格がない場合には銀行としても評価がしづらいものだといえます。
「数字的にみると事業というよりも、遊びの段階だよね。。。」などと銀行員に感じられてしまう状態では事業としての評価は受けづらいのです。
「事業に専念していて、売上規模に規模感がある。」という状態でなければ、資金使途がはっきりしていても銀行融資を受ける難易度はかなり高いといえます。
そもそも確定申告をしていない
「銀行や銀行員は数多くの事業を見ている百戦錬磨の目利き集団だ。」といったようなことを感じたりもするものかもしれません。
たしかに、銀行員というのは、多くの事業者の方に接することになるので「多くの事業を見てきている。」とはいえるかもしれません。
とはいっても、銀行員というのは事業を営んだことのない、ただの会社員だといえるのです。
そんな銀行員が事業の評価をどうやっておこなうのかといえば「確定申告書を中心とした数字で判断していく。」といえます。
なので「いままで確定申告をしてこなかった。。。」という場合には、銀行融資を受けることはかなり難しいといえるでしょう。
「確定申告書はないけどめちゃくちゃ儲かっているんだ。」と言葉で伝えたとしても、銀行員としては評価の仕様がないといえます。
「そんな言葉だけで信用するのは無理だよ。」とも感じてしまうものです。
だからこそ、確定申告を期限(翌年の3月15日)までにおこなっていきましょう。
「一度も確定申告をしたことがない。」というのであれば、過去分を含めて複数の確定申告をおこなったほうがいいとえいえます。
銀行員というのは会社の決算書と比べると、
「個人の決算書ともいえる所得税の確定申告は精度が低い。」とは考えているものです。
にも関わらず「確定申告をしたことがないんですよね。。。」となってしまうと、銀行融資を受けるのは無理ゲーになってしまっているといえます。
まとめ
事業の実態を表した確定申告をおこない、売上規模も専業と認められる水準を追求していきましょう。
【おわりに】
まだコートを着ないで動いていたのですが、さすがに寒くなってきたなぁと。
いままで毎年「いつまでコートを着ないでいられるかチャレンジ。」みたいな痩せ我慢をしていたのですが、もうやめます。
【一日一新】
麺匠 虎白
京王百貨店 新宿店