事業にはいくつかのセオリーがあります。
経費をかけるから売上があがる
売上を上げるためには、経費をかけなければなりません。
何かを仕入れて売る。
その何かは、売上を上げるために、売上よりも先に支払わなければならないものです。
売上に最大限貢献できる経費を使わなければ、その市場で勝ち抜いていくことはできません。
その売上げに最大限貢献できる経費は、果たして人件費でしょうか。
経費で一番かかる金額が人件費
事業を行う上で、一番多くかかるのは人件費です。
人件費は、給与として支出したものと、その給与分に社会保険料も負担したものとなります。
従業員を採用するときにその人件費は、かけた分だけの利益を見込むので、従業員が求められたパフォーマンスを発揮すれば、損をすることはないと考えて採用を行うことだと思います。
しかし、従業員を雇うことは慎重にならなければなりません。
一番負担が重い経費が人件費であり、売上の変動に関係なく掛かる経費なので、人件費は固定費と言われるものになります。
むやみやたらに固定費を増やしてしまうと、売上が計画通りにいかなくなれば、その負担に耐えられなくなってしまいます。
また、売上が急減したとしても簡単に削ることが出来ないのが人件費です。
人には意思がある
人には意思があります。
従業員として雇ったからといって、全てにおいてやって欲しいようにはやってくれることは難しいことです。
従業員には、忠誠心を持って仕事をしてほしいと経営者としては考えることだと思います。
しかし、従業員が忠誠心を持って働くのは、誰にも名の知られた大企業だけです。
たとえば、Googleに勤めていれば、そのことを周囲に自慢したい気持ちになります。
これが社名を言っても殆どの人が知らない会社であれば、周囲に自慢することもできないので忠誠心を持つということが難しいというのが人間です。
必要のない仕事が増える
人を雇う効用として、1人でやっていれば1人分の仕事しかできないけど、2人いれば2人以上の仕事ができるようになるとよく言われることです。
しかし、パーキンソンの法則を無視してはいけません。
仕事量は1.2人分くらいだけど、これから仕事が増えるから人を雇おうとなる。
すると不思議なことに、その仕事量1.2分だったはずの仕事量が、売上が変わっていないのに2人分になってしまいます。
そうなると当然、利益も減ることになります。
人ではなくツールに投資をする
従業員がいるため、予算的にスペックの低いPCで揃えるしかないということはよくある光景かもしれません。
しかし、それは言語道断です。
スペックの低いPCやツールに投資をすることで、生産性が下がり無駄なコストがかかることになります。
自社のサービスを、世界中に最大限届けようと考えるのであれば、売上を上げることに実直になるべきです。
それは人ではなくツールに投資し、時代を掴み、時代を作ることです。
予算が有限であればあるほど、人ではなくツールに投資を行いましょう。
人を雇って一人前の経営者は幻想
意思を持っている、期待したほどの効用をもたらさない人に投資をするのは、辞めましょう。
従業員を雇って一人前というのは、幻想です。
人を増やせば何とかなるからと従業員を雇ってしまうと、時代遅れのサービスしか提供できずにその市場から簡単に排除されてしまいます。
また撤退を考えても、従業員がいると簡単に撤退はできず、さらに無駄なコストがかかります。
意思かあり、さぼることもある人にむやみに投資をしてはいけません。
何となくの期待値で人を雇うのであれば、ツールに投資をする。
その上で、生産性が極限まで高められたところで、必要な人材を慎重に見極めてから人を雇う。
幻想だけで経営を行うと、その市場の先駆者にはどうあっても勝つことができません。
チャレンジするためには、むやみに人を雇うべきではありません。
【おわりに】
最新のツールにどんどん触れていった方が、人生が楽しくなると思います。
人がいるからと遠慮していると、人としての自分の存在価値もなくなっていってしまいます。
【一日一新】
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