経営の要はお金。常にお金が手元にあるようにする3つのポイント

経営の要は何といってもお金。

キャッシュ・イズ・キングは経営上の重要戦略です。


電線がなければもっといい景色かも。


だれも先を見通せないからこそ、資金繰りで失敗しないようにする


「ノーベル賞ものの秘伝のアイデアがある。」

「どんなものでも売ってみせる、営業力には自信がある。」

「うちの製品の品質は世界一だ。」

とはいっても、それをお金として入金される仕組みがなければ事業は成り立ちません。

どれだけ素晴らしいアイデアがあっても、どれだけ売上を上げられても、お金に変えられなければたちまち倒産してしまいます。

先が見通せないからこそ、「キャッシュ・イズ・キング」の概念でお金を手元に多く持つべきなのです。


常にお金が手元にあるようにする3つのポイント


それでは、常にお金が手元にあるようにするポイントをみていきましょう。

銀行融資を積極的に受ける

事業を営んでいるうえで同業者に誇れるポイントのひとつが、

「無借金経営であること。」

といった経営者の方は、少なからず存在するものです。

借金は返さなければならないので、無借金であるということは経営が行き詰まったときに、廃業がしやすいというメリットがあります。

無借金経営は、「それができるならば」目指した方がいいものでしょう。

借金だけが好きだという人は、ほとんどいないですよね。

借金がないということは、決して悪いことではありませんが、「いいこと」とは言いきれません。

経営者のやるべき1番の仕事は、自社のサービスや商品を求めている潜在顧客に、

「自社商品をどうのようにして届けるか。」

という戦略を練ることです。

経営者の仕事ができずに、「20日の手形が落とせなければ倒産してしまう。」

といったように資金繰りに仕事の大半の時間を使っていては、経営は永遠に良くなりません。

せっかくのいいアイデアや、世界一の品質の自社商品があるのであれば、それを市場に広めるのが経営者の役目です。

その経営者の役目を果たすためには、銀行融資を受けて資金繰りに余裕をもたせることです。

「いまあるお金で、事業は回るから借金なんて必要がない。」

と思うかもしれません。

そのような考えでは、経営者失格です。

いまお金があるならば、そのお金は「非常事態時」に備えて手元においておくべきです。

いつ非常事態が来るのかは、だれにも分かりません。

その非常事態に備えていまあるお金は取っておき、事業に必要なお金は銀行融資を受けて調達するという手段を取っていくべきなのです。

「銀行融資を受けて事業に失敗したら、借金が返せないじゃん。」

といった考えた方は危険。

銀行融資のメリットは、返済が割賦返済でいいということ。

事業に失敗したからといって、銀行は融資金額を「即刻、一括返済しろ。」とは求めません。

決められた期日に、決められた金額を返していけばいいのです。

銀行融資を受けたことで、手元に非常事態用のお金が残っているのであれば、

「そのお金で返済をし、割賦返済で凌ぎながら次の手を打てばいい」のです。

借金が嫌いだったとしても、最低限の運転資金(売上債権+たな卸資産ー仕入債務)は、銀行から融資を受けて調達しましょう。

自己資金で経営し過ぎて、失敗してからでは

「銀行は融資をするのは難しいもの。」

運転資金を自己資金で賄おうとすると、先を見据えた経営者の本来の仕事はできません。

「経営者の仕事は日々の資金繰り。」

と誤った仕事感は捨てていきましょう。

売上入金のサイトを意識する

資金繰りというのは、たった1日でも資金が底をついてしまうだけで、事業は行き詰まってしまいます。

「来週には大口の入金があるから、給与の支払いは来週まで待ってくれ。」

ということが繰り返されると、従業員の方々は「そろそろ転職活動をしよう。」

とその事業に対する忠誠心は、どんどん減っていくことになってしまいます。

忠誠心がなくなってしまうと、サービスや品質などもそれに応じて低下していき、

「気がついたら売上がかなり減っている。」

という経営危機にもなってしまいます。

資金繰りのコツは、「入金は早く、出金は遅く。」といったものだと言われています。

たしかにその通りにできれば資金繰りも楽にはなりますが、現実的には難しいことです。

では、どうするのがいいのか。

売上入金が日々入るように、「取引先ごとに締日と入金日を変える」ということがおすすめです。

実際の現場で良くあるような、末締めの翌月末日に入金というのは、法律で強制された考えではありません。

「月末には1,000万円入ってくるけど、20日には資金が200万円ショートする。」

というもの戦略もなく、締日と入金日を決めているからです。

たとえばこれを、取引先ごとに締日と入金日を変えるてみると、

「10日に200万円、15日に200万円、20日に。。」

といったように、入金が頻繁にあったほうが、一発大きな入金を待つよりも資金ショートする日がなくてすみます。

A社は10日締めの翌10日払い。B社は15日締めの翌15日払い。

などと分けていくだけで、入金の流れが作れることになります。

新規の取引先から、締日と入金日を変えていく。

これだけで、お金がうまく流れる可能性が高まります。

日々売上金が入るようにする

入金サイトを取引先に応じて分けるとともに、日銭を稼げる商売も実践していくことで、お金が手元に残るようになります。

大きくまとまった仕事は、締日と入金日を決めておくべきです。

しかし、小さな仕事を作って、売上げたら即入金の現金商売もできないかを検討してみるべきです。

「普段はある程度まとまった数量で販売しているものを、ばら売りする。」

「お店だけで販売していたものを、配達する。」

「ネット上でも売れるように、サイトを整える。」

普段の取引先と異なる市場でも、売上げが立てられないかということも考えてみるべきです。

「そんな小さな金額の売上なんて要らねぇ。」

といった考えではいけません。

異なった市場でも売れるかどうかを考え、入金の頻度を高い仕事にする。

これを行うことによっても、資金繰りが安定し手元におけるお金は増えていくはずです。


まとめ


どれだけいいアイデアがあっても、営業力があってもお金として回収できなければ事業は成り立ちません。

そのためには、銀行融資を活用して、日々入金がある状態を経営者が主体的に作っていくべきです。

経営者の仕事は、決して資金繰りではありません。

自信がある自社商品で、世の中を幸せにする戦略を実行することが経営者の一番の仕事です。

お金をどう創り、残していくのか。

資金繰りの基本を押さえていきましょう。


【おわりに】

学生の頃から、あれだけ好きだったChildren of Bodomのフロントマン、アレキシ・ライホが亡くなってしまったとは。。。

信じられないです。

そんなに歳も変わらないのに。。。

何度もライヴに行きました。かっこよかったです。

R.I.P


【一日一新】

ベルグの4月

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