借金というとマイナスイメージが強い印象があります。
しかし借金は、必要に応じて生き抜く手段と考えるべきです。
借金は、時間を買うということ
いま欲しいもの、必要なサービスがあるけど、お金がないから手にすることはできない。
手元には十分なお金はあるけど、これを無くしたくないから、必要なものでも我慢して買わない。投資をしない。
完璧なブルーオーシャンを見つけたけど、資金がなくて事業計画を実現できない。
世の中お金がないとできないことが多く、お金がないと心まで貧しくなってしまうこともあります。
貧すれば鈍する。恐ろしい言葉です。
お金が必要な時には、借入をするという選択肢があります。
借入・借金。できればしたくない、と考える人が多いことだと思います。
しかし、資金を調達してよりお金を増やす見込みがある場合や、必要なものに投資をするとその投資で、将来稼ぐお金が増える可能性があるのであれば、借金を怖がってはいけません。
お金が貯まってからというと、時間がかかりせっかくのチャンスを逃す場合もあります。
借金をするということは、使えるお金を増やすことでもあり、時間も買うということになります。
無借金を目的としてはいけない
借金が1,000万円あって、手元にも1,000万円あるから借金を返済して、楽になろう。このような気持ちになることも多いでしょう。
しかし、借金の1,000万円を返済した翌日に、不幸な事故に巻き込まれて急なお金が必要になったらどうでしょうか。
また、借金をすればいいと考えるはずです。お金を貸す方は、返ってくる確率が高いからお金を貸すのです。
この様な状況にある人や会社にお金を貸すかというと、ほとんどの場合は貸してくれないでしょう。
この時に、借金が1,000万円あっても、手元資金として1,000万円もっているとどうでしょうか。
多くの場合、借金は割賦返済になるので、返済をしていっても1,000万円のお金がすぐに無くなるということはないはずです。
たとえば、10年返済であれば、年間に減るお金は100万円で900万円が手元に残っているということにもなります。
このように、手元資金があっても、借入の返済というのは焦って全額を返してはいけません。
借金があるというのは、気持ちがいいものではないかもしれません。
また、借金をしたお金でも、お金を持っているということに変わらないので、気持ちが大きくなり無駄遣いや無駄な投資をしてしまうこともあるかもしれません。
お金があるから無駄遣いをするということと、借金を早く返そうということは別で考えるべきです。
借入をしているけど、手元資金は、借入額よりも多く持っている。この実質無借金の状態を目指すべきで、お金はないけど借金もないという無借金を目的として、経営や人生を送ってはいけません。
【おわりに】
いくら無借金を目的としてはいけないといっても、無謀な事業計画や三重だけの為に借金をすることはおすすめしません。
【一日一新】
壱六家