「うちの会社は粉飾決算をしているのに銀行融資が受けられているんだよね。。。」といったこともあったりするものでしょう。
倒産、貸し倒れを避けたい銀行員
倒産件数が11年ぶりに1万件を超えたと言われている昨年の2024年。
そんな倒産は銀行員にとってできる限り避けたい事態だともいえるものです。
「あいつが最近書いた融資稟議書で貸し倒れにあったらしい。。。」などということがあると後ろ指をさされたりするものだからです。
ましてや融資金額が大きい担当先に、
「あの会社に張り紙されている。。。」
「電話に誰も出ない。。。」
「倒産している。。。」ともなれば銀行全体を通して騒然ともなるからだといえます。
そして、担当者を含めた関係者の銀行員は針の筵ともなってしまう事態だともいえるかもしれません。
「実は粉飾決算をしてるんだけど銀行融資を受けられているんだよね。」のなぜ
倒産しそうな会社を見極めて、その融資案件を避けるというのは銀行員が最もおこないたいことだといえます。
そんな「倒産の兆候がある会社。」という目利き力は銀行員としても発揮していきたいものなのです。
「どうやら粉飾決算をしていたらしい。。。」ともなれば、見抜けなかった担当や役席、本部の人間までも立場がなくなってしまうといえるからです。
にも関わらず「うちは粉飾決算をしてるけど、まだ融資を受けられているんだよね。」といったことが起こり得る理由を挙げていきます。
売上規模が大きいから
「銀行は返済原資を審査して融資判断をする。」という事業だといえるものです。
そんな返済原資は、利益をベースにしたキャッシュフローの多寡によって決まってくるといえます。
だからか「苦労して決算書を預かってきたのに赤字決算だったのかよ。。。」と利益がマイナスになっている赤字決算だと判明した際には銀行員は肩を落とすのです。
とはいっても、世の中で幅を利かせている会社というのは売上規模が大きい会社だともいえるでしょう。
売上規模が大きな会社であれば、
多少の赤字決算だったとしても「この会社なら浮上できる。」という判断が銀行からも受けられたりするのです。
なので、売上規模が大きい会社が粉飾決算をしている場合には見逃されて融資が受けられているという場合があったりするといえます。
どのくらいの年商から売上規模が大きいとみなされるのかといえば、地方銀行や信用金庫にとっては数十億円以上の規模だといえるでしょう。
売上規模が大きな会社を担当していると、じぶん自身も大きくなった感が銀行員にはあったりするのです。
「あの会社をいま担当していて。。。」などという自慢大会が繰り広げられるのは、銀行員の宴席にとってはあるある話だともいえるかもしれません。
「本当の年商は数億円だけど、粉飾決算をして数十億円にしている。。。」
「数十億円だけど、数百億円にしている。。。」という売上規模を水増ししている会社が銀行から融資を受けられているともいえるかもしれません。
融資が見込める企業が少ないから
銀行というのはある程度のエリア内で融資先を探して事業を営んでいくものだといえます。
なかでも地方銀行や信用金庫などの地域金融というのは、かなり狭いエリアを限定して営業をしているともいえるのです。
すると「この支店のエリアは融資先に困らないほど企業数が多い。」ということもあれば、
「ここの支店のエリアには企業数が少ない。」「規模の大きな会社なんてホント数えるほど。」といったようにエリアによって企業数に濃淡があるといえます。
だからか、企業数が少ないエリアに配属されると「融資見込み先が少ないじゃん。。。」とも落胆したりするのです。
そんな融資見込み先が少ないエリアでは、
「多くの銀行で同じ会社を奪い合う。」といったようなことも起こりがちだといえるかもしれません。
「あの銀行がいま融資案件に動いているみたいだから、うちも乗り遅れるな。」という小さなプライドの掛け合いをしているともいえます。
なので、融資見込み先が少ないエリアでは、
「決算書の内容を精査するよりも他行に取られないように動く。」といったように、決算書を精査する力が見落とされているともいえるのです。
「他に融資先がないんだから、この程度なら実行まで持っていってもヨシ。」というような粉飾決算に目をつぶっているケースもあるかもしれません。
「このあたりは銀行の融資見込み先が少ないエリアだから粉飾決算をしても見過ごされている。。。」として銀行融資が受けられているともいえるかもしれません。
粉飾決算に気がついていないから
銀行員が恐れていることにひとつに、
「粉飾決算に気が付かず融資を実行してしまい、その会社が倒産した。。。」というような事態だといえます。
だからか「この会社はどこを粉飾しているんだろう。。。」といった目線で決算書を分析しているともいえるでしょう。
それこそ「ちょっと聞きたいんだけど。。。」と粉飾決算疑惑の話を知り合いの税理士の方に連絡をしてくる銀行員もいたりするものです。
それほどまでに銀行員というのは、粉飾決算の兆候にはシビアになっているといえます。
とはいっても「これは絶対に粉飾決算だ。」と言い切って銀行内部を説得できるかどうかは、その銀行員の力量や行内情勢にもよってくるのです。
本部が「これは粉飾の兆候が強い。」と差し戻してきた決算書でも、
「そんなことは絶対にない。」などと猛然と反論をしている支店長もいたりするので、粉飾決算には確信を持てていないのが銀行員だといえるかもしれません。
なので「えー、この売上債権の回転率を見ていれば粉飾決算なのは明らかじゃん。。。」
と研修時に突っ込みたくなる「粉飾決算によって貸し倒れが起きた事例研修」がおこなわれたりするといえます。
などという銀行員や銀行全体が粉飾決算にまだ確信が持てていないから融資が受けられているという場合もあったりするのです。
ただ「粉飾決算に気が付かない。。。」ということはAIの進化でかなり減っていくといえるかもしれませんが。。。
まとめ
「粉飾をしても銀行員に何も指摘されずに融資が受けられている。」
「そもそも粉飾していることを社長であるじぶん自身も忘れている。」
「袖の下を通して。。。」などというようなことを起こしていてもいずれは無理が来てバレてしまうものです。
なので、粉飾決算は銀行員も意外に気がついていると考えて対応していきましょう。
【おわりに】
「家系ラーメンから卒業しよう。。。」とランチの際などにラーメンを食べるのをやめてみているのです。
その変わりに最近のランチがマクドナルドとフレッシュネスバーガーばかりになっているという。
お弁当を持っていくようにしようか悩み中だったりと。。。
【一日一新】
マクドナルド ホワイトチョコミルクティーパイ