役員報酬に対して銀行員はこのような考えを持っている

「役員報酬を銀行員はよく見ている。」と考えて銀行融資対応をしたほうがいいものです。


目で実際に見える距離感とスマホカメラのアングルに違和感を覚える。


役員報酬を銀行員はチェックしている


「経営者保証に依存しない融資慣行の確立を。」といったことが、ひとつのトレンドともなっている銀行融資対応。

そのなかには「財務基盤の強化」といったように決算書の内容がいままで以上に重要なものとなってくるともいえるかもしれません。

なかでも「ここの社長の役員報酬って高すぎじゃね。。。」といったことや、

「家族全員を役員にして役員報酬を出しているけど、実際には社長が全部貰ってそうだよね。。。」というように役員報酬に関しても銀行員は注目していたりもするものです。

それこそ「銀行員でいるよりも稼げそうだよなぁ。」といった羨望の眼差しで、

損益計算書や勘定科目内訳明細書の役員報酬の欄を眺めているともいえるかもしれません。

だからか、銀行融資対応においても「役員報酬というのは見られている。。。」といった意識が社長には必要だといえるでしょう。



業績が振るわないのに役員報酬が高すぎると思われている


融資を実行して早めに目標数字を達成したい銀行員とすると、

「すべての会社が黒字であって欲しい。。。」とも考えていたりするものです。

赤字会社であったり債務償還年数が10年超などといった決算書の内容だと、支店の人間や本部担当に説明する手間が増えるからだといえるかもしれません。

その説明を求められた際に厄介なのが、

「ここの社長、こんな業績のくせして役員報酬高すぎじゃないか。。。」といった本部からの難癖だともいえるのです。

「経営に対する感覚の鈍い社長だなぁ。」などといった捨て台詞を受けながら。。。

などというように、業績に関わらず毎期無意識的な役員報酬を取っていると銀行の中ではひと悶着起こっていたりするのです。

それこそ、役員報酬に無頓着だと「法人個人の一体性の解消。」というように、経営者保証に関するガイドラインを満たしていない決算書になっているともいえます。

たしかに銀行というのは「中小企業=社長自身。」といった認識で会社を評価している面があるものです。

だからか、社長の個人資産を聞いて「いざというときの保全。」を確認しているともいえます。

とはいっても、高すぎる役員報酬を得ているからといっても意外に社長の個人資産が少なく、経営の保全とならない場合があると銀行員は感じているものです。

なので「いざというときにはポケットマネーを会社に入れるために役員報酬を高めにしている。」というのは、

決算書の業績が悪い際にはそれほど銀行員に対して説得力のない説明だといえるかもしれません。

だからこそ、業績に応じて「役員報酬を毎期見直す。」といったことは銀行融資対応においても必要なことだといえます。


「黒字決算がいいから。」と低すぎる役員報酬にも違和感を持っている


「銀行融資をいつでも受けられるように創業以来いちども赤字決算になったことはない。」という社長もいたりするものでしょう。

このようなセリフを銀行員が聞いたりすると「この融資案件はそれほど手間をかけずにいけるかも。」と考えたりもするものです。

とはいっても「役員報酬が低すぎるから実は会社からお金を借りている。。。」ということがあったりすると、

たとえ黒字決算だったとしても社長が思っているほど銀行からの評価は高くなっていないといえるかもしれません。

銀行員というのは「決算書の一部だけ。」を見ているわけではなく「そこそこ隅々まで見ている。」ものだといえます。

なので「社長への貸付金が決算書に載っている。」「社長への立替金が載っている。」ということには気がついているのです。

だからか「社長への貸付金はいつ返済されるんですか。。。」といったことや、

「この社長への立替金ってどういう理由で発生しているんですか。。。」と銀行員は聞いてくるといえます。

たしかに、決算書を銀行員に見せたその場では「今期も黒字で凄いですね。。。」といった言葉を受けているかもしれません。

ただ、銀行員というのは社長との面談の際に確認した時間とは比較にならないほど、その後に時間をかけて決算書を見ているのです。

そして、低すぎる役員報酬を要因として役員貸付金が毎期増えている決算書であれば、

「役員貸付金が増えた分を役員報酬として再計算すると、それほどいい決算内容ではないかも。」と判断していたりするといえます。

銀行融資の申込みにおいては黒字決算のほうが喜ばれるものですし、高すぎる役員報酬を原因とした赤字決算は嫌われたりするものです。

とはいっても、生活できないほどの低すぎる役員報酬では決算書に歪みが生じて、返って評価が下がってしまうこともあるといえます。

「役員貸付金が毎期増えていくほどの低額の役員報酬による見かけ上の黒字決算では、それほど銀行からの評価も上がらない。」といったことは認識しておいてもいいものです。


まとめ


役員報酬は「社長の経営スタンスを示す重要な意思表示。」だと考えていきましょう。


【おわりに】

今年は夏頃からひたすらU-NEXTでモキュメンタリーホラーを観ていて、ひさびさにNetflixで映画を観ました。

『終わらない週末』という作品で終始よくわからない感もあったのですが、なんだかおもしろかったという。。。


【一日一新】

セブンプレミアム マイルドキムチ鍋つゆ

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