銀行に「8月に銀行融資の相談をした方がいい。」といったことはありだといえるものです。
基本は決算書の良し悪し
「8月に銀行融資の相談に行くと融資が受けやすくなる。」という話を聞いたりしたこともあったりするものかもしれません。
このような「8月に申し込みに行った方がいい。」というのは、その通りだといえるかもしれません。
とはいっても、銀行融資が受けられるかどうかの決め手となるのは「決算書の内容。」だといえます。
「8月には。。。」などと言われていても、
「決算書が毎期赤字傾向で債務超過に陥っているような場合。」には、たとえ8月だったとしても銀行員はその融資案件の稟議書を書くのは難しいといえるものです。
なので、債務償還年数などの財務指標を軸に、
「銀行融資が受けられる余力がある。」といえる決算内容となっている会社が「8月を意識してみるもあり。」というのがひとつの前提だといえます。
「8月に銀行融資の相談をした方がいい。」は意識してもいい理由
「8月は融資の相談がしやすく、融資が受けやすい。」といっても、それは決算書の内容次第というのが前提だといえます。
ただ、そのような前提を満たしている場合には、8月にはこのような理由もあって融資が受けやすいといえるかもしれないというものを挙げていきます。
支店でも案件が少ないから
銀行の支店というのは日々融資案件の件数や実行額の予実管理がされているといえます。
なので「今月は融資案件が何件あって、いくら実行する予定なのか。」といったことはその支店の中で共有されている情報だったりするものです。
そして、3月や9月などは季節柄の事情もあるのか融資案件が多い月だといえます。
その反面「一番融資案件が少ない月は。。。」といえば、8月だといえるでしょう。
8月となるとお盆近辺に休む会社も少なくなく、
「この融資の実行は9月に入ってからでいいから。。。」といったようなやり取りもされていくといえます。
「だから正式な申し込みと必要資料はもう少ししたら用意するね。」などという会話とともに。
このようなやり取りも少なくないので、
「うちの支店の融資案件、今月(8月)全然ないぞ。。。」というような会話が支店内で繰り広げられていたりもするのが8月だといえます。
また「8月は融資実行金額が少なくても、9月に猛チャージをかければいい。。。」といったことを融資業務をメインとする銀行員も考えがちなのが8月だといえるかもしれません。
ただ「8月は多少融資案件が少なくなりがち。」といっても、あまりにも融資実行額が低いと他の支店と比較された際に悪目立ちしてしまうという事情があるのです。
銀行の支店というのは、他の支店と常に数字で競わされているといえます。
だからか「ぶっちぎりのトップになるのはいいけど、ぶっちぎりのビリになるのはまずい。。。」といった心理で動いているともいえるのです。
そんな「今月の融資実行額が他の支店と比べて低くなりすぎるのはまずい。。。」と融資案件が少ない中で感じるのも8月だといえるので、
「他の月であればそれほど力を入れない会社。」であったとしても融資が実行されやすいといえます。
支店長や副支店長がいないから
銀行員というのは「お盆に一斉に夏休みを取る。」というのではなく、ローテーションを組みながら夏休みを取ってくものです。
その夏休みも「平日5日間連続で休まなければならない(なので9連休となる)。」ともなっているので、8月は支店に出勤する従業員数が少なめになるといえます。
そして、若い銀行員ほど「夏真っ盛り。」という時期に夏休みを取ることは少ないといえますが、家庭がある役席などは「8月に夏休みを取ることが多い。」ともいえるのです。
だからか、8月は「今週は支店長が休みかぁ。。。」
「来週は副支店長が休みなんだなぁ。。。」などと、普段強烈なプレッシャーをかけてくる上司がいない和やかな雰囲気があったりもするといえます。
などというように「役席は休んでいるけど一般行員は通常通り仕事をしている。」ともいえる8月には、ちょっとだけ審査基準が緩んでいることがあったりするともいえるかもしれません。
なぜなら「支店長は融資積極派。副支店長は融資慎重派。」
「支店長は融資慎重派。副支店長は融資積極派。」などという人事になることが少なくない銀行にとっては、
「慎重派の副支店長がいない間にこれを実行しちゃおう。。。」というような雰囲気があったりするのも8月だといえるからです。
このように「夏休みが分散されることによって融資積極派のひとだけが出勤しているから。」という場合もある8月は融資が受けやすくなるといった事情もあるといえます。
銀行員に時間があるためじっくりと対応してもらえるから
「支店として案件が少ないから8月申し込みの融資案件を8月に急いで実行する。」といったことが8月という季節にはあったりするものです。
それとともに、
「中間決算となる9月に寂しい数字にならないように8月の間に融資見込み先をつくっておきたい。」ということを銀行員は考えたりもするといえます。
そして、8月のお盆近辺の時期などは「訪問する会社もそれほどなく、結構ひま。。。」だと銀行員は感じていたりするものです。
なので、8月やお盆近辺の時期は「いつもよりもじっくりと対応しやすい。」というのが銀行員の事情だといえるかもしれません。
だからか、8月は銀行員が他の月と比べると必要な資料について丁寧に伝えてくれることもあるでしょうし、その資料作成のポイントを伝えてくれるともいえるものです。
「資金が必要なのは9月だけど、8月に相談に行く。」としたほうが丁寧な対応が受けられるともいえます。
また「この融資なんですけど今月(8月)の実行でもかまいませんか。」などと言われたりもするものかもしれません。
「少し条件を良くするので。。。」といったセリフとともに。
などというように、他の月よりも手が空いているともいえる銀行員とじっくりと話せるのが8月だといえますし、
「9月でいい。」と考えていても8月に相談に行くことで通常よりも条件のいい融資が受けられることもあったりするといえます。
まとめ
このようなことが「8月には絶対に起こる。」とはいえないかもしれませんが、意識してみるのもありだといえます。
【おわりに】
銀行員だった頃の8月のお盆の時期などは、やることがそれほどなく18時くらいには帰社していました。
ただ、毎日飲みに行っていたりも。。。
【一日一新】
桃菜の魯肉飯