「仮想通貨の含み損が。。。」という事態であっても銀行員への誠実な対応が求められるものです。
本当は事業の足しになると考えていた
「1ビットコインが6万円しなかったのに150万円になっている。。。」
「えっ。。。600万円近くになっている。」などという経験をしている方もいるものでしょう。
たしかに「サトシ・ナカモトさんの言っていることは実現可能かもしれない。」と考え、かつてビットコインなどに投資をした経験もあったものでした。
そんな仮想通貨は「4年周期で大幅な上昇が見込まれる。」といった情報から次の値上がり益を期待しているひとも少なくないのかもしれません。
また「仮想通貨の値上がり益がうちの事業を助けるはず。。。」と考えて、
コロナ禍に受けた銀行融資を軍資金として大商いをされた事業者の方もいたりするものでしょう。
そして「絶妙な投資スキルで天井で売り抜けた。」という方も少なくなかったりもするのかもしれません。
とはいっても「やっぱり投資の世界は簡単ではなかった。。。」などと仮想通貨取引で多額の含み損を抱えている事業者の方もいるものでしょう。
暗号資産(仮想通貨)で大損していることは銀行員にバレている
仮想通貨で含み損を抱えている際には、
「なるべく銀行にバレないようにうまくやろう。。。」と考えてしまうものかもしれません。
ただ「いずれはバレてしまう。」ので誠実な対応が求められるといえます。
銀行員は決算書を隅々まで見る
「投資元本に戻るまでは、この仮想通貨は保有し続けよ。。。」といったことは投資戦略として間違った判断だとはいえないものです。
だからといっても「銀行員には、このことは内緒にしておこう。。。」ということを考えるのはやめるべきだといえます。
なぜなら、銀行員はその事実にいずれ気がつくといえるからです。
銀行員というのは、決算書を確認する際には売上や損益が記載されている損益計算書よりも、財産の状況が確認できる貸借対照表の方を時間をかけて見ていくといえます。
それこそ、銀行員時代の仕事の密かな楽しみは、
「貸借対照表を過去3期分以上並べて、不透明な資産の動きがないか。」といったものを探っていくことだったものです。
なので、並べて精査していく貸借対照表を眺めていくなかで、
「投資仮想通貨や仮想通貨、有価証券。」などといった科目がある際には目がいってしまうものといえます。
「この社長、うちの融資で仮想通貨やっちゃったな。」などと。。。
科目をカモフラージュしてもバレている
だからか「仮想通貨に投資していることをバレないようにしよう。」などと、貸借対照表の記載を工夫したりもするものかもしれません。
「事業に関わる資産だから「商品。」として棚卸資産に記載しよう。」といったことや、
「売買するものだから売掛金にしておくのが正しいよね。」といったように。。。
たしかに、ぱっと見た印象で「仮想通貨に投資をしている。」ということがわかりづらくなっていれば、銀行員が決算書を預かった際に気づくことはないといえるでしょう。
なので「科目を仮想通貨だとバレないようにしよう。」とカモフラージュをしたことが賢い選択だったと考えたりもするものかもしれません。
「じぶんって頭が切れるなぁ。」と。
そして「カモフラージュしたことにホントに銀行員が気が付かない。」ということもあったりするものだといえます。
「なんだか在庫回転率が伸びてるけど、どうしたんだろ。。。」といった認識でやり過ごしてしまうこともあったりもするものかもしえません。
ただ「本当は銀行員も気がついているけど、社長には何も聞かない。」ということも少なくないといえます。
銀行とは長期間付き合うからこそ誠実さは大切
「銀行員は決算書の中身をかなり隅々まで見ている。」といったことは認識しておいたほうがいいものです。
たとえば「仮想通貨で含み損を抱えていても時価評価をしていない。」
といったことに銀行員が気づいた際には、時価評価をして決算書の中身を組み替えていたりするのも日常風景だといえます。
そして、そのようなことが発覚した場合には「この会社へは今後の対応を控えよう。。。」などと感じたりもするものです。
だからといっても「仮想通貨への投資が事業の助けになる。」として投資をした結果、
含み損を抱えている場合に「バレないように。。。」などと科目をカモフラージュするような決算書の操作は控えるべきだといえます。
「ちょっとした操作だから。」と考えていたとしても、
銀行員としては「粉飾決算をしている。。。」というような大事として捉えてしまうのです。
たしかに「銀行融資を受けたお金を仮想通貨に投資する。」というのは資金使途違反になるものです。
また、資金使途違反をしている会社に対しては、
「融資をした資金を回収にかかる。」といったことは銀行員の行動原理としてあったりするといえます。
とはいっても「銀行員に仮想通貨へ投資をした理由やその後どのような状態になっているのか。」
ということを伝えたからといって「即融資全額回収」となる可能性は、それほど多くないといえるかもしれません。
銀行融資というのは事業をやめるまで取引が続いていくといったことは認識をしておくべきでしょう。
事業を営んでいる限りは銀行融資が必要になる場面も少なくないもの。
そのような長い付き合いをすることになる銀行に対しては、
「バレないだろう。」と説明を控えることや粉飾決算をして闇に葬ろうとすることは避けていくべきです。
それこそ、大きな含み損を抱えるなかでノンバンクなどから融資を受けることなどは悪手。
「先に言ったら説明。後に言ったら言い訳。」といったことは銀行融資取引でも必要な行動原理だといえます。
だからこそ、仮想通貨で大幅な含み損を抱えているのであれば、その対応策を練り銀行員へ説明をして妥協点を探ることに注力すべきだといえるでしょう。
まとめ
「隠そう。」ではなく、対応策を練りながら銀行員に伝えるべきです。
【おわりに】
「今シーズンまさかのリーグ優勝をするかも。。。」と睡眠時間を削って応援しているイングランド・プレミアリーグのアーセナル(サッカーの話)。
怪我人などの影響もあったのか失速してしまい、あと2試合を残して2位となることが確定したっぽいです。。。
でも、去年はここまで活躍するとは思っていなかったので嬉しいのは嬉しいなぁとも。
【一日一新】
LAWSON ゼルダの伝説ケモノ肉カレーパン