「銀行員にキレたくなる。」
ということも場合によってはあるものかもしれません。
ただ「キレてもいいことがない。。。」というのは、銀行融資対応においても同じだといえます。
銀行員は融資案件を忘れてしまうこともある
融資業務をメインで行なう銀行員というのは、
「日々複数の取引先に訪問し、社長や経理の方などの実権者とコミュニケーションを取る。」というのも仕事のひとつだといえます。
そのなかでも、ありがたい話というのは「融資の依頼がある。」ということだといえるでしょう。
「再来月に新規の設備を導入しようと思っているから融資をよろしく。」といったことや、
「この借入れを増額して折り返してもらえないか。」といった話があれば、喜びながら融資に必要な資料などの依頼をするものです。
そんな「融資案件を多く抱えたい。」と考えている銀行員だとしても、
「融資の依頼を受けたことを忘れる。。。」といったこともないとはいえません。
融資の申込みを受けたのにそのことを忘れていて、
数週間後に「このまえの融資依頼の件はどうなっていますか。」と聞かれて、慌てて思い出すといったこともあったりするものです。。。
このような対応を受けると、
「資金繰りが心配になり銀行員にキレたくなる。」といったこともあるものでしょう。
とはいっても、銀行員にキレるのはやめておくべきです。
キレられたことによって「融資をしよう」と考える銀行員はいない
「キレられても前向きに対応する。」という銀行員はあまり多くはないといえます。
キレられて融資をしようと考える銀行員はいないから
「依頼をした融資をほったらかしにされて銀行員にキレる。」
「担当が急に人事異動になり十分な引き継ぎがないことにキレる。」
「自社の業績や事業内容に理解を示さない銀行員の態度にキレたくなる。」
というように「銀行員の態度が気に入らない。」と感じることはあるものかもしれません。
そして、腹に据えかねてひと言だけ伝えるつもりが「キレてしまった。。。」という場合もあるものでしょう。
とはいっても、どのような理由があったとしても「銀行員にキレる。」ということは避けたほうがいいといえます。
たしかに、融資の申込みをしたにも関わらず、
「何の動きもない。」ということであれば、資金繰りの危機感から銀行員に対して強く当たりたくなる気持ちはわかるものです。
ただ、キレられて「ここから挽回しよう。。。」と考える銀行員というのはそれほど多くはないといえます。
むしろ「ここの会社の社長とは合わないから接触回数を減らしていこう。」というように、
「コミュニケーションを避けていく。」といった対応を取ることも少なくないものです。
また、場合によっては「この会社にはじぶんが担当している間には融資を取り扱わない。」というような対応を取る銀行員もいないとはいえません。
だからこそ、事業の資金繰りに対する影響を避けるためには「銀行員にキレる。」ということは避けていきましょう。
「いまの担当者を代えてくれれば何も問題ない。」
と感じていたとしても「取り扱い注意の社長。」ということがその支店内で共有され、好条件の取引ができないということもあるものです。
融資が実行できない理由は様々だから
銀行員が「この融資は問題ない。」と言っていたにも関わらず、
希望額での融資やそもそも融資が受けられなかったといった理由で「銀行員にキレる。」といったこともあるかもしれません。
このような場合も「予定していた入金がなくなる焦燥感から銀行員にキレる。」という気持ちになるものかもしれません。
ただ、銀行融資というのは「刻々と変わる銀行の事情によって融資ができなくなる。」ということも起こり得てしまうものなのです。
担当の銀行員や支店の人間としては実行可能だと考えて取り組んだ融資案件だったとしても、
「うちの銀行はこの業界に対する融資量が多すぎるから、このタイミングでは取り上げられない。。。」といった話を本部から受けることもあるといえます。
そのような場合には「本来であれば融資が実行できるところがタイミング悪く融資ができない。」ということになります。
また、融資の最終場面である金銭消費貸借契約の締結の前日になって、
「融資が受けられなくなった。」ということも稀にあったりするものです。
このような際にも「明日、融資が実行されていると思っていたのに。。。」とキレたくなることもあるかもしれません。
しかし、どのような事情であったとしても銀行融資においては冷静に対応すべきです。
銀行の事情によって融資が受けられなかったのであれば、
決算書の内容が悪いわけではないので「他の銀行から融資が受けられる可能性は少なくない。」といえます。
そして、金銭消費貸借契約の直前で融資が受けられなくなったのであれば、
「コシン(全国銀行個人信用情報センターなどの情報)や不芳情報(反社会的勢力などの情報)に触れてしまった。」という「じぶんのせい。」ということもあるかもしれません。
だからこそ、銀行融資というのは実行されるまでは冷静に対応しなければならないといえます。
キレない対応をしておく
「融資案件をほったらかしにされた。。。」
ということを防ぐためには、融資の申込みをする際には「書類でも申し込む。」ということをしておきましょう。
銀行員というのは1日に複数の会社と打ち合わせをしていますが、
書類を渡すことによって「1日の最後に鞄の中身を出して金庫に片付けるタイミング。」でその書類を見て思い出すということもあるものです。
また、金銭消費貸借契約の直前で断られてしまわないように自身の信用情報などにも注意しておくべきだといえます。
慎重な銀行員であれば、融資案件の手始めにコシンと不芳情報を取り、
「金銭消費貸借契約の直前に再度これらの情報を取り寄せる。」といったことをしているものです。
そして「このまえに取ったときにはコシンに問題がなかったのに何だこれは。。。」
というような信用情報の傷を発見すると「一転して融資謝絶。」ということもあり得るものだといえます。
だからこそ「気持ちが紅潮するまえにじぶんで防ぐ。」といった対応を取っていきましょう。
まとめ
キレなくいいように、慎重に対応してみるべきです。
【おわりに】
銀行員だったときに、
「声がデケエんだよ。。。」なんてキレられたときには、その後は塩対応していたなぁと。。。
【一日一新】
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