「銀行に創業融資を申し込んだら日本政策金融公庫を勧められた。」
という場合には「その銀行にはどのような意図があるのか。」ということを書いていきます。
創業融資を受ける際は日本政策金融公庫に申し込むのが鉄板
「事業を始めるにあたって金融機関から資金調達をしたい。」
と考えるかたも少なくないといえるでしょう。
その際には「どの金融機関で融資を申し込んだほうがいいのか。」といえば、日本政策金融公庫で申込みをするのが鉄板だといえます。
「じゃあ、どうやって日本政策金融公庫に申し込みをすればいいの。」と感じることもあるかもしれません。
創業計画書などの必要資料を準備しながら「日本政策金融公庫のHPから申込みをする。」という申込み手順になるといえます。
とはいっても「会社を設立したら、銀行員が飛び込み営業にやって来た。」ということもあったりするものでしょう。
そして、その際には「それなら、うちの銀行から創業融資を受けませんか。。。」などというように、銀行員から創業融資を勧められるということもあったりするものかもしれません。
そのような場合には、そのままその銀行での創業融資を申し込むと資金調達がスムーズにいくことが多いといえます。
銀行員からの提案であれば、創業計画書の作成方法などもアドバイスを受けながら銀行員と一緒に進めることができたりするものです。
ただ、その融資の申込みを進めていくなかで、
「日本政策金融公庫にも申込みをされたらいかがですか。。。」などと銀行員から勧められることもあるかもしれません。
銀行に創業融資を申し込んだのに日本政策金融公庫を勧められることもある理由
それでは「銀行に創業融資を申し込んだにも関わらず、銀行員から日本政策金融公庫を勧められることもある。」という理由を挙げていきます。
希望金額の融資がその銀行単独では難しいから
「創業にあたって資金調達をする。」
という場合には「この金額が必要だ。」などというように希望金額があるものでしょう。
すると「どうしたら希望の金額まで融資が受けられるのか。」といったことが創業融資における大きな論点だといえます。
とはいっても「それぞれの銀行には融資が実行できる限度額がある。」というのが、銀行融資における実情だとなります。
たとえば「創業融資で1,500万円の資金調達をしたい。」といった場合に、
「うちの銀行では精一杯頑張って1,000万円の融資となります。」というように「借入希望金額に届かない。」といったようなことがあったりするものなのです。
ただ、そのような際に銀行員から、
「残りの500万円は、日本政策金融公庫からお借入れされてはいかがでしょうか。」といった提案がされることもあるといえます。
そして、その際には、
「わたしの方から日本政策金融公庫の担当者に連絡を入れておきますので、後日担当者から連絡がいくと思います。」といったような会話がされることになるものです。
このように「じぶんの銀行だけでは希望金額までの融資が難しいから、日本政策金融公庫と協調して借入希望金額に届くように動く。」
というようなことも銀行融資を受ける際にはあったりするもの。
なので、銀行員から「希望金額を満たすために日本政策金融公庫の担当者に連絡をしておきます。」
との提案を受けた際には「前向きな提案を受けている。」と考えて、銀行と日本政策金融公庫の2つの金融機関で創業融資を受けておくべきだといえます。
このような場合には「2つの金融機関を合わせて希望金額を借りられる。」という可能性は高くなるものだといえるでしょう。
その融資を断りたいから
銀行員が訪問して来たことによって創業融資の話となったので、
「この銀行から創業融資を受けられる。」と考えることはあるものでしょう。
そして、銀行員としても「せっかくの縁だし、この会社に創業融資を実行したい。」という思いから創業融資の提案をしているともいえます。
とはいっても、銀行員が融資案件を進めていくなかで「違和感が積もっていく。」ということもないとはいえません。
「貰った創業計画書を確認してみると損益の根拠や資金計画が甘い。」といったことや、
「自己資金も少ないし、求めた期限までに必要書類を提出してくれない。。。」といったことがあると、銀行員の気持ちも冷めていくものだといえます。
そのようなことが続いてしまうと「この融資案件からは手を引こう。」と銀行員も考えることになるので、
「創業融資は日本政策金融公庫が得意としているので、この融資はそちらで申し込んではいかがでしょうか。」
というように、日本政策金融公庫を勧めるということになります。
このような場合には「その銀行員は匙を投げている。」ともいえるので、
「日本政策金融公庫の担当者に取り次ぐこともなく、創業融資の対応は振り出しに戻る。。。」ということになってしまいます。
銀行員にキレても結果は変わらない
このように銀行員から創業融資の提案をしてきたにも関わらず、
「希望金額の融資を受けてもらうために日本政策金融公庫と協調した融資を提案する。」といった前向きな提案や、
「そもそも融資の実行が難しいから日本政策金融公庫を勧める。」というように、後ろ向きな提案になることは銀行融資対応ではあったりするものです。
ただ、この際にやってはいけないことのひとつといえば「銀行員にキレる。」ということでしょう。
銀行融資というのは「銀行ごとに融資ができる体力。」というものは異なってくるものです。
なので「日本政策金融公庫と協力して希望金額を満たしてあげたい。」といった融資支援となることもありますし、
「うちの銀行では融資が難しいから。。。」というように日本政策金融公庫を勧めることがあるといえます。
そのような事情を考慮せずに「銀行員にキレる。」といったことをしたとしても「融資審査の結果は変わらない。」ものです。
「変わらないどころか将来の取引の目をじぶんで摘んでしまっている。」ということにもなっているといえます。
だからこそ「銀行に融資を申し込んだにも関わらず、日本政策金融公庫を提案された。」といっても冷静に対応していきましょう。
少なくとの日本政策金融公庫と協調した融資の場合には、前向きな提案を受けているといえます。
そして「融資実行の見込みが薄いから日本政策金融公庫を勧められている。」
といっても、事業を営んでいる限りは「いずれその銀行と融資取引をする可能性もある。」といえるものですから。
まとめ
銀行員が日本政策金融公庫を勧めているのは「善意」からだといえます。
【おわりに】
「銀行との協調した融資の場合には、断りたくても断りにくい。。。」
といったことが日本政策金融公庫の事情としてもあるみたいです。
【一日一新】
フラおじさんクッキー