社長が「銀行員は決算書が読めない。」と感じる理由を書いていきます。
銀行員は決算書が読めないと感じる
銀行員と話していると「イマイチ話が噛み合わないよなぁ。」と感じることもあるかもしれません。
「この銀行員はうちの事業を理解していない。」といったことや、
「担当の銀行員は、決算書が読めていないんじゃないか。。。」などと考えることもあるかもしれません。
そのようなことを感じているので、
「銀行員と事業に関する深い話をしても時間の無駄だ。」と考えてしまうこともあるでしょう。
たしかに、銀行員といっても「決算書が読めない。」人間も存在しているといえます。
とはいっても「銀行員が決算書を読めないから、銀行員と話すのは融資を申し込むときだけ。」などという事態は避けていくべきです。
社長はなぜ銀行員が決算書を読めないと感じるのか
それでは「社長はなぜ銀行員が決算書を読めないと感じるのか。」といった理由を3つほど挙げていきます。
その銀行員が融資業務を担当してこなかったから
「銀行員は決算書が読めない。」と感じているときには、
「本当にその銀行員は決算書が読めていない。」ということもあり得るといえます。
「銀行員なのに決算書が読めないのは、なぜなんだ。。。」
といえば「その銀行員の融資業務の経験が浅いから。」だといえるでしょう。
銀行員だといっても、若手の銀行員であれば「初めて融資業務の現場に出たためにまだ決算書の読み方に慣れていない。」ということもあるものです。
このような場合には「たしかに、いまの担当は新人っぽいから決算書が読めないのは仕方がないかも。」と感じることもあるでしょう。
ただ「うちの担当はベテランの銀行員なのに、決算書が読めていないような印象もあるんだけど。。。」と感じることもあるかもしれません。
このような「ベテランの銀行員なのに決算書が読めないのはなぜか。」
といえば「その銀行員は融資業務をいままで担当してこなかったから。」だといえます。
地方銀行や信用金庫の銀行員であれば、多くの人間が融資業務を担当するともいえるでしょう。
とはいっても、なかには「入行以来、全く融資畑を歩んで来なかった。」という銀行員も存在するものです。
そのような銀行員の場合には年齢的にはベテランであっても、
「融資業務の担当になり日が浅く、まだ融資業務には不慣れなため決算書が読めない。」ということもあり得るといえます。
社長が決算書の内容を説明しないから
「銀行員と決算書について話し合っていても話が噛み合わない。」と感じている原因のひとつには、
「社長が決算書の内容をきちんと説明していないから。」ということもあり得るものです。
決算書というのは「既に起こった出来事が書いてある。」ということになるので、
銀行員は「起きた事実を推測しながら決算書を確認していく」ことになります。
そして「その起きた事実にはどのような意図があるのか。」ということを完全に理解するのは、銀行員だったとしても難しいといえます。
たとえば、決算書の中で人件費が前期と比較して増えている場合。
この際に社長が何も説明をしないと、
銀行員は「前期決算よりも人件費が増えていて、それが損益を圧迫しているからリストラした方がいいんじゃないか。。。」などといったことを考えるものだといえます。
しかし、社長としては「来期の新店舗出店を見越して人件費を増やした。」という意図があったにも関わらず、
銀行員から「人件費が多すぎるからリストラした方がいい。」などと言われると「この銀行員はズレている。」と感じることでしょう。
このような「決算書に事実として記された数字について未来を織り込んで確認する。」というのは、何の説明もない場合には銀行員としても至難の技だといえます。
だからこそ、銀行員が抱く決算書の内容についてズレが起きないように、社長が決算書の内容について説明をしなければなりません。
「今期の決算書の人件費が増えているのは、来期に新規出店を考えているから既存店舗でうちの業務に慣れてもらうために人員を増やしている。」
「だから、将来投資としての人件増加なので今期は損益が前期よりも悪化している。」というような説明が必要なのです。
このような説明があれば銀行員としても、
「今期の人件費増は一時的なもので、来期以降は収益の拡大見込みがある。」
というように決算書を読むことができ、社長の頭の中にあるイメージを共有できるようになるといえます。
なので「銀行員は決算書が読めない。」と感じているのであれば、
「社長自身の説明不足。」ということもあり得ると考えて、銀行員には事業計画を常に伝えていきましょう。
新規融資が難しいために決算書が読めないふりをしているから
銀行員に対して「うちの決算書の内容についてどう思うか。」
と質問した際に「具体的なことを何も言わずにやり過ごされる。」ということもあるものでしょう。
このような「銀行員が決算書を深く読み込もうとせず、決算書の内容についても質問してこないのはなぜか。」
という理由のひとつには「決算書が読めないから。」ということ以外にも、
「その会社には、新規融資の実行が難しいため深く関わってはいけないから。」ということもあり得るといえます。
銀行員というのは、融資先に対して決算書を預かりに行くという業務があるものです。
そして、決算書を預かりに行く際には銀行員としても「新規融資の実行を伺うチャンス。」だと考えているともいえます。
なので、新規融資を実行したい会社の決算書であればあるほど事前に前期以前の決算書を読み込み、
預かった決算書の内容を確認しながら「資金需要はありませんか。」 などといった融資の提案をするのです。
そのような銀行員が担当者だとすると、
「この銀行員はうちの会社のことをよくわかっているなぁ。」、「決算書が読める銀行員だなぁ。」 と感じるかもしれません。
とはいっても「うちの担当の銀行員は、決算書について何の深堀りもしてこない。」ということもあるものです。
ただ「決算書について深く質問しない銀行員が、決算書を読めていない銀行員だとは限らない。」ともいえます。
新規融資が難しい会社については銀行内部でも、
「あの会社に決算書を預かりに行っても、あまり深い話をしないように。」などといった指示があるものです。
そのような事情があるので、
「決算書の内容に興味を持っていると思われると、新規融資が受けられると勘違いされるかもしれない。。。」ということを銀行員は考え、決算書が読めないふりをすることもあるといえます。
もし、このようなことを感じるのであれば、
「すべての取引銀行に同じような対応を受けているのか。」といったことを確認したほうがいいといえるかもしれません。
まとめ
まずは社長自らが、決算書の説明を積極的に行なう姿勢が大切だといえます。
【おわりに】
「YouTubeの編集は大変ではありませんか。」
とHP経由で営業の連絡をもらったのですが、大変じゃないかなぁと。
YouTubeは撮影と編集を含めても30分あればできてしまいます。
どちらかといえば「ブログのほうが時間もかかるし大変だよなぁ。。。」と思っていたり。。。
【一日一新】
セイコーマート まんだな店