銀行員が融資の申込みを断りたいときに使うかもしれない言葉3選

ホンネを言いづらい銀行員からこのような言葉を言われた場合には、新規融資の申込みを断られているといえるかもしれません。


5月のたまプラーザ駅。


銀行員は常にホンネを言える状況というわけではない


融資業務をメインで行う銀行員というのは、

「何よりもまずは融資を実行して目標の融資量を達成したい。」というようなことを考えているものです。

だからこそ、融資案件を日々探すという営業活動をしているといえます。

とはいっても、せっかく融資の申込みを受けても融資の実行が難しい会社というのもあるもの。

そのような融資の実行が難しい会社の社長に向かって、

「御社の事業内容や業績では融資を行うことは難しい。」というストレートなひと言は、なかなか言い難いものだったりします。

なぜなら、じぶんよりも年上になることが多い社長に対して、

「率直な意見を言ってしまうとあらぬクレームになってしまう。」ということも懸念しているからです。

このように銀行員というのは「融資量を伸ばす。」といった数字を追うこととともに、

「クレームを受けずに滞りなく業務を行う。」ということも意識しているといえます。

なので、銀行員というのは「融資が実行できるかどうかについてホンネで話すのは難しい。」といえるものです。

そして、あえて回りくどい言い方で「融資は実行できない。」ということを伝えているといえます。



銀行員が融資の申込みを断りたいときに使うかもしれない言葉3選


それでは「銀行員が融資の申込みを断りたいとき。」に使うかもしれない言葉を3つほど挙げていきます。

新しい決算書ができてから検討させてください

「今度運転資金の申し込みをしたいんだけど。」

などというように、銀行員に対して新規融資の相談をすることもあるでしょう。

その際に「次の融資は新しい決算書ができてから検討させてください。」などと銀行員から伝えられる場面もあるかもしれません。

このような話を銀行員から受けると、

「そうか。。。最近融資を受けたばっかりだから、新規融資を受けるには時期尚早ということかぁ。」と感じることもあるかもしれません。

たしかに、前回の融資実行日から日が浅いので「新しい決算書ができてから。。。」というような説明を銀行員がする場合もあるといえます。

とはいっても、銀行員からこのような言葉を伝えられた場合には、

「新しい決算書ができても融資が受けられる可能性は低いかもしれない。」と考えた方がいいでしょう。

銀行が融資を実行できる状況というのは、決算書の内容によって変わってくるということはあります。

ただ、すでにその会社に対する融資枠が一杯の場合や業績の改善見込みがない場合などには、

面と向かって「新規融資の実行は無理です。」ということは銀行員としても言いづらいものです。

なので、融資の断り文句として「新しい決算書ができてから検討させてください。。。」と銀行員は伝えることもあるといえます。

もし、このような言葉を銀行員から伝えられた際には、

「決算書の内容がどのような場合だと新規融資は受けられるのか。」と一歩踏み込んで融資の可能性を探っていきましょう。

銀行間のバランスを取りたいので他行をあたられてみたらいかがですか

銀行に融資を申し込んだ際に、

「新規に融資の実行をすると他行との融資シェアのバランスが崩れるので、他行に申し込んでみてはいかがですか。」といった言葉を伝えられることもあるでしょう。

このようなことを銀行員から聞いた際には、

「そういえば銀行というのは、融資シェアのバランスには注意していると聞いたことがあるなぁ。」などと感じることもあるかもしれません。

たしかに銀行というのは「他行との融資シェアのバランスを確認しながら融資を実行していく。」ということも少なくないといえます。

とはいっても「うちの銀行をメインバンクにしてもらいたい。」と考えている際には、

「他行にあたってみてください。。。」などという言葉を発することは少ないもの。

なぜなら、銀行というのは「なるべくじぶんの銀行をメインバンクとして使ってもらいたい。」ということを考えているからです。

にもかかわらず「融資シェアのバランスが崩れるので。。。」という説明をしてくるというのは、

「あなたの会社を最後まで支えるのは難しい。」という状況だといえます。

なので、銀行融資というのは融資シェアを考えながら申し込みをする銀行を選ぶべきです。

もし、メインバンクにこのような言葉を伝えられた場合には、

「他の銀行でも融資は厳しいかもしれない。」

ということを考え、資金繰りの出血を止めるために条件変更(リスケ)などの対応を検討すべき段階だといえるかもしれません。

信用保証協会が断ったので理由はわからない

銀行融資を受ける場合には信用保証協会を使った融資というのも少なくないものです。

むしろ「銀行融資は協会付きでしか受けたことがない。」という会社も少なくないといえるかもしれません。

だからか、銀行融資というのはその融資を実行する銀行よりも、

「信用保証協会の方が絶対的な権力を持っている。」と感じる場合もあるでしょう。

そして「保証協会から断られてしまいました。。。」といったセリフを銀行員から伝えられたこともあるかもしれません。

「協会が融資を断った理由は、いまいちわからないんですよね。。。」などというように。

このような「何だかわからないけど信用保証協会に断られました。」というのも、銀行員が融資を断る際のひとつの常套句だといえます。

そもそも「このような決算内容だと融資は難しいかもなぁ。」と思いながら銀行員は、

「とりあえず信用保証協会に打診してみる。」といったこともあるものです。

「はじめから融資を断るために信用保証協会を利用する。」ということもホンネが言えない銀行員にはあるもの。

なので「協会が断った理由がわからない。」というのは、信用保証協会を逃げ道に使っているともいえます。

ただ、信用保証協会に融資の保証を断られてしまうと他の銀行でも融資が受けらる可能性は低いということになります。

だからこそ、銀行融資というのは「いざ」とならないようにタイミングを図りながら対応していくべきなのです。


まとめ


今回挙げたような言葉を銀行員から伝えられた場合には「ホンネではない。」と考えて、もう一歩踏み込んだ対応をすべきでしょう。


【おわりに】

怪しいコンサルの見分け方は「ストライプのスリーピースのスーツにSDGsのバッジを付けている。」という話。

簡単に絵が浮かぶよなぁと。。。


【一日一新】

グリル蔵敷

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