「経理なんてやってられない。」
と感じるなら、事業を営むのはやめたほうがいいかもしれません。
いまの実績を検証していないと行き詰まる
事業を始めたのにも関わらず、じぶんで経理を行わない理由のひとつは、
「経理をやらなくても業績がわかるから。」
ということでしょう。
だから、「わざわざ時間を使って経理をする必要もない。」と考えるのかもしれません。
とはいっても「経理をやらなくてもわかる業績」と、
「実際の業績」が完全に一致しているという場合は少ないといえます。
なので、じぶんで経理をやらないということは事業の方向性を誤る可能性が高くなってしまうといえるでしょう。
その方向性を誤らないために、妄想と実績がずれないように経理が必要になります。
たとえば、経理を行なうことで、
「50%のはずだった原価率は、実際には60%だった。」
「在庫が想定以上に滞留していることも確認した。」
というように今後の方向を確認できるのが、経理を行なうメリットのひとつになります。
また、「利益が出ているはずなのに資金が溜まっていないのは、借入金の返済額分を稼げていないから。」
ということを実際の数字として把握できるのも、経理を行なう効果だといえます。
「でも、じぶんで経理をやらなくても会計事務所に経理をやってもらっているから安心でしょ。」
と考える方もいるかもしれません。
会計事務所が行なう経理は「所詮は経理ごっこ」に過ぎないレベルです。
たしかに会計事務所は、会計のプロだとはいえますが、
「すべての支出や収入を細かく正確に把握している。」ということは難しいといえます。
なので、「経理をそれっぽく行なうことで終わらせる。」ことになります。
その「それっぽい経理」を眺めていても、本当の実績を把握するのは難しいでしょう。
すると、事業の方向性を誤らないためには「経理はじぶんで行なう」ことが必要になります。
銀行員に業績を語れないのは危険な行為
「経理なんて過去のことだから、過去なんて振り返っても仕方がない。」
という感覚で「じぶんで経理をやらない、やる必要がない。」
と感じている人もいることでしょう。
ただ、じぶんで経理を行なっていると税理士や銀行員に業績をうまく話せるようになります。
事業を行なっていると、自社の製品や商品などについては、
「語りたくて仕方がないものとして、いきいきと語ること。」ができるものですよね。
とはいっても、銀行員などは「数字」で事業の内容を語ってもらいたいと考えています。
「今回の設備投資を行なうことで、業界でも最新鋭の設備だからお客様に喜ばれるはず。」
ということを説明されても、
銀行員などは「何を言っているのかわからない。」と感じているものです。
それが、じぶんで経理を行なっていると、
「今回の設備投資を行なうことで、原価率を3%ほど下げることが可能になる。」
また、「リードタイムも削減できるので、人件費も年間100万円単位で削減できる効果がある。」
という数字の話ができるようになるといえます。
なので、じぶんで経理を行なうことによって、自分事として事業の数字が身近になるといえるでしょう。
そして、事業の周りにいる数字のプロっぽい人たちにも、
「まともな」事業の説明ができるようになり、より事業が強化できることになります。
じぶんで経理をやるためにPCを買おう
「じぶんで経理をやりたい気持ちがあるけど、いまのPCは使いにくいし、経理もできない。」
と「経理を行なう設備が整っていない」ということを感じている方もいるかもしれません。
経理を行なうためにはPCは必須なものになります。
「PCよりもタブレットなどのほうがスマート」かもしれませんが、
「タブレットで経理を行い、その後の経営資料を作成する」のは難しいといえます。
経理に関しては「クラウド会計によって全自動で経理ができる。」
という触れ込みもありますが、どうしても入力をしなければならないこともでてきてしまうもの。
なので、ある程度スペックの高いPCを購入しましょう。
「経理なんて。」といいながら、スペックの低いPCを使っていると、
時間も無駄になり「経理をやるのはやっぱり手間。」と感じてしまうことになるかもしれません。
だからこそ、事業を行き詰まらせないためにはPCにも投資をして、
「時間をかけずに経理を行なう。」
という環境も必要な設備投資だといえます。
まとめ
じぶんで経理を行なうことで、事業が行き詰まる可能性は低くなるといえます。
その効果がある経理を面倒だと考えるなら、
「事業を営むことを考えたほうがいい。」といえるかもしれません。
だからこそ、経理をやっていきましょう。
【おわりに】
ひさびさに五輪サッカー男子の試合をテレビで観てみました(シドニー五輪以来)。
ただ、前半の30分も持たなかったです。。。
サッカーはやっぱり「もどかしい」スポーツだなぁと。
【一日一新】
THE STRONG SPARKLING