じぶんで経理を行なえば棚卸の大切さもわかるようになる

「棚卸なんて面倒だし、やる必要もないっしょ。」

じぶんで経理をやってみれば、棚卸を行なう効果も理解できるようになりますから。


富士山の積雪量を図るのも経理。


経理をするのはじぶんのため


「事業が軌道に乗ってきたから、そろそろ税理士に頼もうかなぁ。」

「経理なんて、よくわからないし苦手だし。。。」

じぶんで事業を起ち上げて、

「充実した毎日を過ごせている。」

という場合でも、経理をやるのは手間だと感じている人もいるかもしれません。

「経理にせいで、事業がつまらない。」などと思われる人もいることでしょう。

とはいっても、手持ちのお金がいくらあるのか確認せずに飲食店に入るのは、怖いことだったりしますよね。

また、財布の中身が「すっからかん」とは気が付かずに、お子様と買い物に行き恥をかくのは避けたいことです。

じぶんで経理を行っていなくても、財布の中身を逐一確認しているという人は、多いのではないでしょうか。

財布の中身を確認するという行動は、経理を行っているというのと同じ話になります。

経理というのは、いまのお金がいくらあり、そのお金が増えていっているのか、それとも減っているのかということを確認するためのもの

「仮想通貨で儲ける。」

「不動産投資取引で儲ける。」

などとお金を増やすことを考える前に、

「いまのお金の状態がどうなっているのか。」という意味を持つ経理は、じぶんで行なうべきものです。



棚卸資産は銀行融資の際に必ず見られている


「棚卸や仕掛りの計算なんて、いままで一度もやったことがない。」

などということを耳にする機会があります。

「棚卸をする必要性なんて、いままで感じたことがないからやる意味がわからない。」

という人もいるでしょう。

事業の本業のひとつである資金調達を、銀行から行おうとする際には、決算書を提出することになります。

その決算書や申告書の中身を銀行員が確認するときには、棚卸資産は必ず確認する項目といえます。

「棚卸資産は、計上されているのか。」

「前期と比較して棚卸資産の金額は増えているのか、減っているのか。」

「棚卸資産回転期間はどう推移しているか、」

といったことを確認しない銀行員というのは、まずいないでしょう。

なぜ、必ず棚卸資産を確認するのかというと、

「棚卸資産を利益の調整弁」とすることで、決算書の操作をしている事業者が多いからです。

たとえば、銀行員が受ける決算報告で、

「売上は減ったけど、不採算事業の撤退だったから粗利率が改善したんだよね。」

という説明は、よく聞く常套句になります。

そして、そんな常套句に対して銀行員は「嘘つけ。」と思っていたりするものです。

なぜなら、「決算報告の通り決算書を見ると粗利益率は高くなっているけど、棚卸資産回転期間も長くなっている。」

といったことが見えているからです。

なので、このような決算報告などを受けると銀行員は、棚卸の詳細な明細書を要求するということもあります。

棚卸というのは、きちんと行っていないと銀行員にはバレますし、「利益の調整弁」になることが多いので、じぶんで経理して正しい棚卸の金額にすべきなのです。


じぶんで経理を行なうから棚卸の大切さがわかる


じぶんで経理を行なうことで明確になるものは、経費の金額です。

その経費の計算の中でも、売上原価の金額は棚卸を行ったかどうかで変わるものになります。

たとえば、粗利益というのは、

売上 ー 売上原価 = 粗利益

という計算式で算出するものです。

この粗利益の計算をする際に、棚卸を行っていないとすると、

売上 ー 仕入代金全額 = 粗利益

というように、仕入れたもの全てが売上原価になってしまいます。

棚卸を行ったかどうかで、粗利益の金額が変わることになるのです。

「仕入れたけど、まだ売れていない。」という在庫を経費に入れてしまうと、利益が低くなるので支払う税金は少なくなります。

もし、税金が少なくなったとしても税務調査で、

「棚卸をして、売上原価をもう一度計算してください。」

と指摘を受けることになるので、棚卸をしなかったからといって税金で得をする、ということはありません。

また、銀行としては、「棚卸資産がない決算書なんて、どこまで信じていいのかわからない。」

というように、会社の経理管理を疑うことになります。

しかし、じぶんで経理を行っていると、

「せっかく仕入れたのに、売れ残っている在庫の金額が気になるようになる。」

ので、棚卸をするようになるでしょう。

棚卸をすることで、適正な売上原価が計算できるということだけではなく、

「これは数字上在庫ではあるけれど、もう売れっこない。」

といった、販売できない在庫を見つけることもできるようになります。

さらに、「計算上の在庫は、100個あるはずなのに80個しかない。もしかして盗まれた。。。」

といったように、実物と数字を突け合わせることで、いまある在庫や在庫の状態を確認する習慣が身につくようになります。

じぶんで経理をしているからこそ、

「実物と数字を確認しながら、適正な売上原価の計算をできるようになる。」

ということだけではなく、実物に異常がないかということも確認するようになるでしょう。


まとめ


じぶんで経理を行なうということは、慣れるまでは手間なことだと思います。

しかし、じぶんで経理を行わないと、

「業績がいまいちわからない。だから著名なコンサルタントを雇おう。」

という考えにもなり、コンサルタントにとっていい餌食となってしまうこともあります。

棚卸の重要性がわかならいのは、じぶんで経理をやらないからです。

じぶんで経理ができるようになれば、事業に対する充実度はもっと上がりますよ。


【おわりに】

ある申請を郵送でしたら、次の流れとして一回面談に直接来てくださいと。

面談もオンラインでいいと思うんですけど、こういうやり取りをしていると、

「テレワークが進まない。」というのは、こういうことかぁと思ったりします。。。


【一日一新】

ある申請

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