税理士として独立開業した11ヶ月を振り返る

2020年7月に税理士として独立開業してから、11ヶ月が経ちました。

この11ヶ月間「ひとり」事業を謳歌していますし、いまのところ人を雇う予定もありません。

とはいっても、人を雇ってみようかなと考える場面もありますので、振り返ってみます。


ギターアンプとPC。


人生が楽しいのはひとり事業として独立したから


2020年7月から11ヶ月間、ひとりで事業を行なっています。

ひとりなので、営業から雑用といえるものまで全部じぶんでやらなければなりません。

先日も事務所になぜか「ゴ○ブリ」がいて、

「なんでこんな何もないところに、ゴ○ブリなんて出てくるんだよ。」

「ゴ○ブリなんて、何年か振りにみたよぉぉぉぉぉ。」

とひとりで発狂していましたが、そんなときでも「じぶんで対処」しなければなりません(わたしは、ゴ○ブリが苦手で、家に出現した場合には妻に対処してもらっています。。。)。

そんな苦手なことも「ひとり」で事業をしていると、やらなければならないときもあります。

とはいっても、ひとり事業というのは全部じぶんで決めることができるので楽しいです。

「休日が明ける悲壮感。」もありませんし、

「嫌いな上司や同僚に気を使う。」必要もありません。

使いたいモノがあれば、予算が許せば投資できますし、平日にプライベートの予定も入れることができます。

また、「ひとり」事業だからこそ勉強しようという意欲も強くなりますし、

「勉強したことがそのまま売上として収入になる。」といった、勤めていたときには味わえなかった感覚を体験することができます。

それでも、「人がいる」といったことを羨ましく思うこともありますし、

「人を雇おうかなぁ。」ということを考えることもあります。

なので、今回はこの11ヶ月の間に「ひとり」をやめようかなと考えた場面を、振り返っていきます。



スケジュール管理が甘かったときに人を雇うかなと考えることがある


仕事のスケジュール管理が甘かったときには、

「やっぱり、だれかを雇ったほうがいいのかなぁ。」と考えることがあります。

たとえば、「だれかに会計入力を頼みたい。」といったようなことを感じることは、ないと言えば嘘になります。

また、移動などをしている最中に、「欲しいデータを取ってもらう。」ということをしてくれるだけでも、楽なんだろうなぁと考えることもあります。

このように、「誰かいればなぁ。」と感じることは、いくつもの場面であることはあります。

とはいっても、「データ作業や事務だけをやりたい。」と考える人って、どうなのかなぁと思ってしまいます。

いまは、GAFAを筆頭にかつての大企業と比べても、従業員数は圧倒的に少なくても仕事ができる時代です。

まして仕事というのは、「ずっと同じ組織にいる人たちだけ。」でやるものでもないよなぁと思います。

「プロジェクトに人が集まり、そのプロジェクトが完了したらそのチームは解散する。」

というような働き方が、今後は増えていくように思いますし、仕事とはそうあるべきですよね。

「資金力のあるお金持ちが、奴隷を飼う。」

というような働き方は好きではありませんし、そのような状態から抜け出したいと考えて、税理士になり独立をしました。

それなのに、じぶんの「作業」を補完する人を雇ってしまうと、わたしが好きではない人になってしまうよなぁと。


同世代の人と税理士法人を設立したら楽しそうだなと考えることがある


ある税理士法人の名前の由来が、「その2人が住んでいたマンション名から取った。」という話を聞いたときに、

「そういうのって楽しそうでいいなぁ。」とおもったことがあります。

どうしても、ひとりで事業をしていると簡単に相談できない寂しさがあるものです(簡単に相談されない気軽さもあります)。

だからなのか、「じぶんと相性のいい税理士の人と税理士法人を設立したらどうなんだろう。」といったことを考えることがあります。

「未経験の仕事を協力してやり遂げ」たり、「2人で考えた営業手法を実践して」みたり、

「2人分以上の仕事量をやり遂げていくことで、同じ景色をみる気持ちよさ。」を味わったり。

というような、「青春っぽい楽しいことがありそうだよなぁ。」と感じたり。

ただ、「実際のところどうなんだろう。」と思ってしまう経験をしたことがありました。

というのも、わたしは以前、

「仲のいい友達同士の税理士2人が設立した税理士法人」で、創業メンバーとして働いていたことがあります。

その税理士法人は、従業員もほとんど同世代だったので、初めのうちは楽しいことも多かったです。

しかし、設立から1年もしないうちに、「仲が良かった。」はずの税理士2人の仲が悪くなってしまったのです。

上司である2人の仲が悪いので、社内の空気感も悪くなっていき、仕事もうまく進まず、色々な業務が滞ってしまい、3年も経つ頃にはその税理士法人は解散してしまいました。。。

最初の頃は和気あいあいとしていた職場でしたが、どんどん仲が悪くなっていく2人の税理士を見ていて、

「やっぱり、友達同士で事業を始めるのはよくないんだなぁ。」ということを思ったのでした。

「同じような考えを持っているけど、お互いに違う強みを持っている。」

という人同士でなければ共同経営のようなかたちは、かなり難しそうですよね。

税理士が2人で税理士法人を設立するのであれば、

「お互いの年齢差や実力差、持っている世界観に差がありすぎる。」と、結局は仲違いするんだろうなぁとおもいます。

そうすると、誰か他の税理士の方と税理士法人を設立して、「ひとり」の状態をやめるということはないんだろうなぁと考えたりします。


まとめ


ひとり事業をしているからか、「人を雇うとどうなるんだろう。」

「誰かと税理士法人をつくったらどうなるんだろう。」と考えることは、わりとよくあります。

いまは、たとえ仕事中でも「ひと息ついたときにギターを弾く」こともありますし、事務所でも車でも必ずラジオや音楽、そして動画などを流しています。

そのようなことは、人を雇うと難しいでしょうね。

やりたいことがあるうちは、人を雇うのは向いていないんだろうなぁとおもっています。

ひとりの方が、世の中に対する嗅覚が高くなるのでわたしには向いているなぁと。


【おわりに】

「80歳をすぎて髪の毛が真っ白になり腰も曲がった。」

わたしが、税理士業の顧問のお客様のところにいって、

「身体は疲れるけど、やっぱりこの仕事は楽しいなぁ。」と思っているという夢を、先日を見ました。

80歳のときには、何をしてるんだろう。想像もできないや。。。


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