じぶんで経理をやらないからこんな大切なことがわからない3選

じぶんの事業にいまいち自信が持てないのは、じぶんで経理をやらないからです。

やりましょう。経理を。

そうすれば、いまよりもじぶんの事業に自信が持てるようになります。


人手は少ない@新宿


「経理ごっこ」では、いつまでも変われない


なぜ、社長は決算書が読めないのか。

その答えは、じぶんで経理をやらないからです。

決算書というのは、日々の経理の積み重ねで出来上がるものです。

「いやっ。じぶんは経理をやっていないけど、決算書は読めるんだよね。」

という人もいることでしょう。

とはいっても、決算書というのはわりと簡単に「粉飾ができる」ものです。

そして、粉飾までいかなくても、すべての支出や収入が正しい科目になっているのかというと、

「じぶんで経理をやらない限りは、それは怪しいもの。」です。

「うちの経理は、優秀だ。」

「依頼している会計事務所はしっかりしているから、心配ない。」

たしかに、優秀な経理もいますし、優秀な会計事務所も多く存在します。

しかし、このようなことを言っている時点で、じぶんの事業の経理が「経理ごっこ」にすぎないということを表しています。

たとえば、社長であるあなたが支出した、はがき代。

それは「通信費なのか。広告宣伝費なのか。」

それとも、そもそも経費ではないのか。

ということは、実際には「じぶん以外は」わからないことです。

じぶんで経理を行なわないと、「それっぽい科目で何となく正しいような決算書」になってしまいます。

その「経理ごっこ」でつくられた決算書をいくら眺めて分析をしても、本当に正しい経営の実態は見えてきません。

だからこそ、正しい現在の状態を把握して、未来に繋げるためにじぶんで経理を行うべきなのです。



じぶんで経理をやらないからこんな大切なことがわからない3選


それでは、じぶんで経理をやらないから「こんな大切こともわからないんだよ。」というものを挙げていきます。

預金取引の内容

人生を生きる上でも、事業を営む上でも、

「あといくらお金があるのか。」ということがわかれば、選択できる範囲も広がります。

「売上が増えているんだから、預金残高なんて見なくても何の心配もない。」

という考えで、預金残高がいくらあるのかわからないという人もいるでしょう。

「いやっ。預金残高くらいは、わかっているよ。」

ということもあるでしょうが、預金残高がわかっているだけではいけません。

なぜなら、日常の預金取引がどうなっているのかに関しても、確認する必要があるからです。

メインバンクだと思っていたけど、

「融資を受けている銀行の預金取引をそれほどしていなかった。」

ということに気がつけるのも、じぶんで経理を行なっているからこそです。

銀行というのは、「融資残高が多いという理由」だけでは、あなたの会社のメインバンクだと思っていないという可能性もあります。

「あの社長、借りるときだけは調子がいいこと言うけど、預金取引全然やってくれないんだよなぁ。」

などと銀行に思われていたら、今後の融資取引にも支障が出てくるものです。

経理をじぶんで行なっているからこそ、「あの口座引落は、あっちの銀行で行なっておいたほうがいいよね。」

といった、日常の預金取引に関しても目が届くようになり、より銀行の協力も得られるようになります。

経費の金額

じぶんで経理を行なっていない事業者の方で多いのが、経費の金額がわからないということです。

「今月も目標売上を達成したなぁ。」

というように売上の金額だけは、しっかり確認しているかもしれません。

とはいっても、事業を営んでいるのであれば、

「経費の金額の方を売上の金額よりも注目しておく」必要があります。

「経費の金額くらいわかってるよ。」

と思うかもしれませんが、「経費ひとつひとつ詳細な金額を把握している。」

ということは、じぶんで経理を行わないとわからないことでしょう。

じぶんで経理をやるからこそ、経費ひとつひとつ内容がイメージでき、

「これは無駄な経費だった。」

「こっちは未来に繋げるための経費になった。」

というように同じ科目の経費でも、分けて見えてくるようになるはずです。

じぶんで経理を行なうからこそ、売上がイマイチなときでも、

「削ることで、売上に影響がある経費。」が見えることになりますし、

「削っても売上には影響がない経費。」も見えるようになります。

銀行融資を受けるタイミング

じぶんで経理を行なうからこそ、未来の数字が見通せるようになります。

「大きな売上取引があったけど、手形取引だから現金にできるのに150日かかるが、30日後に大きな支払いが必要だ。」

「来月で今期の業績が黒字になるから、来月の試算表で銀行員に資金調達について相談してみよう。」

といったことが、見えてくることになります。

多くの中小企業の経営者や個人事業者は、じぶんで経理を行なっていないものです。

しかし、じぶんで経理を行なうことで、事業の細かい数字を把握することもできますし、財務指標などにも興味が出てきて詳しくなることでしょう。

「当座比率が〇〇%だから、手元流動性を上げるために融資を受けたい。」

「お宅の銀行に対する、実質金利が〇〇%のはずだから今回の金利は勉強してよ。」

というように、銀行員に対しても一歩踏み込めるようになるのは、じぶんで経理を行なっているからこそです。

銀行員には、「この社長にはごまかしが効かないなぁ。」と思わせておくべきです。

そして、じぶんで経理を行なっているからこそ、財務指標も正確な数字が出てくるものです。


まとめ


経理をじぶんでやらないから、決算書が読めないのです。

じぶんで経理をすることによって、事業の未来もより正確に見通せることになります。

「時間がないから経理をやっている暇なんてない。」

といっていると、いつまで経っても誰かの言いなりの状態から抜け出せませんよ。


【おわりに】

都内を車で走っていて、目的地としていた駐車場が埋まっているとドキドキします。

「やばい、どこに停めよう。」

と迷っているうちに、別の駅に行ってしまうんです。。。


【一日一新】

ある手続き

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