事業用の銀行口座を複数持つなら、普通預金でいい理由

事業を営んでいるなら、預金口座は複数持ったほうがいいです。

そして、その預金口座はすべて普通預金で十分だといえます。



なるべくATMに行く手間も減らしましょう。


預金口座は複数持つべき


事業を営んでいると、

「お金が貯まっているのかどうかが、いまいちわからない。」

という悩みがあったりしますよね。

その悩みを解消するためには、まずは経理をじぶんで行うということが大切なことです。

経理を行うことで、売上を増やすことはできませんが、お金が減ってしまうことを防ぐことができます。

そのうえで、預金口座を複数に分けるということも、お金が貯まっているのかどうかを確認することに役立ちます。

たとえば、「売上の入金用の口座と税金支払い用の口座を分ける。」

さらに「支払い用の口座を持ち、貯蓄用の口座を持つ。」ということもおすすめなことです。

その預金口座を複数持つといっても、その口座はすべて普通預金でいいといえます。

普通預金以外でいうと、当座預金を使うということはありでしょう。

しかし、お金を分けるためにといって、定期預金や納税準備預金などにする必要はありません。

すべての預金口座は、普通預金にしていきましょう。



用途で縛られた預金口座にする必要はない理由


銀行の預金口座には、いくつかの種類があります。

その種類には役割があり、全く不要だとはいえません。

しかし、ここに挙げるような預金口座に「わざわざする必要はない」といえます。

納税準備預金

納税準備預金とは税金の支払いに使うため、預けておく預金口座になります。

そのため、簡単には引き出すことはできず、

「税金の支払い(納税)にあてるために引き出しができる預金口座。」

になります。

なので、税金の支払いではないと引き出せないので「確実に納税資金を貯めること」ができるというメリットがあります。

さらに、利息が非課税であったり(普通預金利息には20.315%の税金がかかる)、利息が普通預金よりも高いといったメリットもあります。

その納税準備預金を引き出す場合には、「税金の納付書」などが必要なため、引き出すには手間がかかります。

このように、税金用に貯めたお金をその目的以外で使うことを防いでくれるのが、納税準備預金のメリットといえます。

とはいっても、

「予定していた金額よりも税金の金額が少なかった場合。」

には、簡単に引き出すことが難しいので他の資金にあてることができない、といったデメリットもあります。

完璧に納税額を予想して、お金を振り分けていくということは、それほど簡単なことではありません。

だからこそ、納税用の資金も普通預金に入金して「いざ」というときには、事業用の口座に振替えることができるようにしたほうがいいといえます。

通知預金

通知預金とは、まとまった資金を短期間預ける場合に使われる預金になります。

その引き出しには、少なくとも2日前など事前に銀行に通知することによって使えるという口座になります。

この通知預金も、普通預金よりは利息が高く設定されていることがあります。

通知預金の使用方法としては、近い将来にその資金を引出すことが決まっていて、その時期まで資金を運用したいときに使います。

とはいっても、通知預金の使用方法で多いパターンは銀行融資を受ける際に、

「設備資金として借りた資金が通知預金に入金される。」というもの。

この通知預金に入金された資金は、その目的以外では引き出しができません。

なので、銀行とすると融資した資金を他の支払いに回されることを防ぐことができます。

余談としては、銀行融資の際には通知預金にも多少あいまいな部分があり、

「当初の設備資金になかった支払いも、この通知預金から支払うことができたり」

銀行の方から、「残りの通知預金は、もう普通預金に移しておきますね。」といったこともあります。

このように通知預金は、銀行の事情で使われるものなので、わざわざじぶんの方から使うべき預金だとはいえないものになります。

仕組預金

仕組預金とは、デリバティブ(金融派生商品)を組み込むことで高金利を実現した、特約付きの定期預金といわれているものです。

仕組預金は、

「金融市場の動向によって預入期間が変わるタイプの預金」となっていて、

「じぶんでは預け入れ期間を決めることはできない反面」、普通預金よりは利息が高くなっています。

とはいっても、この仕組預金は、預金という名前は付いていますが、基本的には投資商品となっています。

中途解約ができないものも多く、外国為替市場の動向によっては元本割れする可能性があるにも関わらず、儲けはそれほどでもないものです。

預金で儲けようということは、いまの時代には合っていません。

なので、預金でも儲けようなどとは考えず、いつでも引き出しが可能な普通預金を使いましょう。


銀行の窓口に行くことはやめていこう


銀行の窓口は、

「コンビニならすぐに済むようなことも、ある程度待たされる。」

ということがありますよね。

伝票を持っていき、その場で支払えず一旦待たされるという銀行は、いまでも多いものです。

また、銀行の窓口に行くと。

「ほぼ絶対に損をする投資信託や保険商品などの勧誘を受ける。」

ということもあります。

そのような理由もあるので時間をムダにしないために、なるべく銀行に行くことはやめましょう。

なるべくというよりも、銀行に行かなくてもいいという仕組みをつくっていくべきです。

「振り込みは、ネットバンクを使う。」

「引き落としできるものはしていく。」

といったように、「わざわざ時間を浪費して、こころも疲れる」ということは避けていきましょう。


まとめ


事業を円滑に営んでいくためには、預金口座を複数使い分けるということが必要です。

とはいっても、その使い分けで使う口座はすべて普通預金にしましょう。

預金商品というのはいくつか種類があるものですが、そのいくつかの預金は一切気にすることなく、

「普通預金で、複数口座を持つ。」

というスタンスで十分です。

利息が高いとってもほとんど誤差の範疇ですし、普通預金であれば「いざ」というときにも、ストレスなく引き出すことができますから。


【おわりに】

ウルフ・オブ・ウォールストリートという映画が面白かったです。

3時間くらいある映画ですが、内容も濃くあっという間に観終わりました。

「お金だけを追いすぎると、こういう人生になるんだろうなぁ。」と感じる内容でした。


【一日一新】

ウルフ・オブ・ウォールストリート

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