銀行が取引したいと考える会社像はあるものです。
銀行が取引したいと考える会社はある
銀行が「ぜひうちと取引をしてください」と平身低頭となる会社は、
「売上規模が大きく、財務内容がいい地場の名前の知れた名門企業です。」
そりゃそうですよね。。。
銀行員というのは、同期や同僚との飲み会などで、
「じぶんはこれだけ有名な会社を担当しているんだ。」
と自慢をし合うというのが、飲んでいて「じぶんを誇る」場面だったりするものです。
こういったことは、どんな業種でもあったりすることかもしれませんよね。
たとえば、税理士のわたしも、
「Amazonの日本法人の税務顧問をしている。」
「トヨタ自動車の社長の確定申告を請け負っている。」
などといったことをしていれば、HPに書くなどしてそれを自慢したくなることも、あるとはおもいます。
銀行が取引をしたいと考え、銀行員が飲み会の席で誇りたくなるような取引先は、
「売上規模が大きく財務内容がいい、誰もが知っている会社。」
になります。
とはいっても、じぶんが経営している会社は
「そもそもそんなところは目指していなかったり、まだその道中だから。」
といった場合もありますよね。
銀行が取引をしたいと考える会社3選
誰もが知っているなんて、さすがにそんなことは分かりきっているから、
「結局、銀行が取引したいと考える会社はこんな会社だよ。」
といったことを紹介していきます。
試算表や資金繰り表がタイムリーに出てくる会社
銀行員が困る会社というのは、
「決算書の内容もいまいち信用できないし、期中に試算表などを依頼しても全く出てこないんだよなぁ。」
という会社です。
このような資料が、ある程度タイムリーに出てこないというのは
「経営者の方が、じぶんの会社の業績を把握していない。」ということと見なされてしまいます。
人生を賭けて事業を営んでいるはずなのに、事業内容を確認するための根幹となる資料が出てこない会社というのは、
「本気で事業をやっているのかなぁ。取引を厚くするのはやめておこうかなぁ。」
と銀行員は考えます。
なので、「試算表や資金繰り表がタイムリーに出てくる会社。」
それも銀行員が依頼もしていないのに、試算表や資金繰り表を提出してくれる会社というのは、印象が非常に良くなります。
とくに、銀行とコミュニケーションがうまく取れている会社というのは、
「今月の経営資料が出来たから、報告したいんだけど。」
と銀行員に積極的に連絡を取ることをする会社になります。
「財務資料がタイムリーに出てくるか、依頼をしても全く出てこないか。」
では、銀行が取引をしたいと考えるかどうかということで大きな差となってしまいます。
毎月の試算表や資金繰り表などの経営資料が出来ているのであれば、折に触れて銀行に提出をしてみましょう。
経営者の方が、「じぶんの会社の数字に明るくてその内容をしっかりと説明できる会社。」
というのは、どの銀行も取引をしたいと考える会社になります。
もし、試算表などを作っていない、数ヶ月前のものしか出来ていないのであれば、その体制は見直したほうがいいこと。
銀行が取引をしたいと考える会社は、経営資料がタイムリーに出てくる会社です。
さらに決算書が出来た場合には、銀行員から依頼されるのを待つのではなく、決算報告を行うというスタンスもおすすめです。
決算報告を行い、年に一度くらいは支店長にも面通しをしておくべきです。
融資取引だけではなく、預金の取引振りが厚い会社
銀行からの融資残高が多くある会社でも、預金取引などが非常に少ない会社だと、
「その会社とはあまり取引をしたくない会社だ。」と銀行は考えます。
銀行の商売というのは、預かったお金を貸し付けたり、金融商品などで運用して利益を出すというものです。
そして、その根幹を担うのが預金になります。
たとえば銀行とすると融資をしている会社から、預金を多く入れてもらうことで実質金利は上がります。
また、給与振込口座で使ってもらったり、外為取引を行うというのも銀行が取引をしたいと考える会社になります。
給与振込口座として使ってもらうことで、その従業員から住宅ローンなどの新たな取引が望むことができるものだったりもします。
外為取引なども支店によっては、ほぼない状態だったりするので、銀行としてはありがたいものです。
銀行という業態も、一般の会社と同じく商売をしています。
その銀行の事業内容を把握するようにして、融資取引だけではなく、預金の取引振りなどで銀行にもメリットがある取引をする。
お互いにメリットのある取引をしたい会社と考えている会社とは、銀行も取引をしたいと考えます。
銀行からのちょっとしたお願いを聞いてくれる会社
銀行の融資姿勢というのは、「雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を差し出す。」と揶揄されるものです。
どうしても、預金者に元本保証してお金を返さなければならないので、雨の日に傘を取り上げるのは仕方がないことなのです。
とはいっても、何でもかんでも杓子定規にそのような対応を取るわけではありません。
たとえば、銀行にも銀行側の都合というような取引というものはあるものです。
たとえば、
「定期的にあるゴルフコンペに参加してもらえる会社(だいだい〇〇会という名前がついている)。」
「たいしてためになるわけではない、セミナーに参加してくれる会社。」
「お客様のためのキャンペーンとはいえないようなキャンペーンにも参加してくれる会社。」
のように、銀行側の事情を汲み取り依頼を聞いてくれるような会社には、
「雨の日にも傘を差し出す。」
ということをするものです。
とくに地方銀行や信用金庫は、その地域から逃げることはできないので、銀行の事情を汲み取って対応してくれる会社というのは、
「永く付き合いたい会社。」
と傘がなければならないときには、傘を差し出すということをするものだったりします。
まとめ
銀行が取引をしたいと考える会社というのは、名前を聞いただけでも誰もが知っている会社です。
とはいっても、だれもがそんな会社になることは難しいので、
「じぶんも銀行もお互いに商売人。」
だという意識を持って、お互いにメリットがある取引ができる会社は、銀行としてもぜひ取引をしたいと考える会社になります。
【おわりに】
話題のClubhouse。
「なかなか招待をしてもらう機会がなさそうだなぁ。」
とおもっていたら、ひょんなことからTwitterで公認会計士・税理士の三橋裕樹さんに招待をしていただきました。
この場を借りて改めてありがとうございました。
そして、コロナでなければとっくに会いに行きたかった、税理士のモロトメジョーさんともClubhouseでお話しをする機会がありました。
モロトメジョーさんは、資金調達の思想としては勝手におなじ派閥だとおもっていたのでClubhouseに感謝です。
モロトメジョーさんは、明日(2021年2月5日)もRoomを作られるみたいです。
また、参加してみようかと。
【一日一新】
ビックマックコンビ