いま融資の必要性を感じないときに、銀行員から融資を勧められた。
断る。それとも渋々借りたほうがいいの?
銀行員から融資を勧められたとき、断ってもいいのか
銀行の営業マンは、日々企業を訪問し、融資開拓に努めています。
そんな銀行員は、ひと月にどの程度企業を訪問するのかというと、数百社ほどになります。
晴れの日も、雨の日も50ccのスーパーカブで営業活動をしています(たまに軽自動車にも乗ります)。
すると、もはや挨拶のように、「資金繰りはどうですか。資金需要はありますか。」
と言っています。
当然、最初から貸せなそうなところには、そのような話しはしませんが。。。
なので、銀行員から勧められた融資を、「いまではないな」と断ったとしても大きな影響はありません。
しかし、ただ断るだけだと勿体ないので(次の訪問頻度が開くことになるのです。やる気を失って)、いくつかの打診をしてみることをおすすめします。
銀行員から融資を勧められたとき、取り組んだ方がいいこと
銀行員から、融資を勧められたときに、最低確認した方がいいことは以下の3つになります。
既存の借入れをまとめる
商売を始めて、ある程度経ってくると借入れの本数が増えていってしまう、ということがあります。
これはその都度の資金需要に基づいて借りたものなので、仕方がない部分があります。
そんなときに、銀行から融資を打診された。だけど、「いまはそれほど資金の入用はない。」
ということでしたら、その数本になっている借入れをまとめてもらうことが出来るかどうかを、確認してみましょう。
借入れは、まとめると元金返済が減るので、資金繰りが楽になる効果があります。
このときに注意点として、ただまとめるだけだど、条件変更(リスケ)だとなってしまいます。
そうならないように、追加(真水)で100万円ほど借り増しなどをすると、受け入れられる可能性が高くなります。
なお、一般的には設備資金で借りたものと、運転資金で借りたものは、まとめられないという事情があります。
金利の交渉をする
借入れの金利というのは、その時々の市中金利によって変わってくるものです。
すると以前借りたときと比べて、「いまの方が金利が低くなっている」ということが時にはあります。
そんなときには、金利の高いものを低いものに借り換えるか。
借り換えなくても、金利を低くしてもらう交渉をしてみましょう。
特にこのときに、「他の銀行から金利〇〇%で打診されたんだけど。。。」
と銀行員に言うと、銀行員は内心ドキドキしします。
そういったときの銀行員の信条は、
「他で肩代わりされるくらいなら、金利を低くするほうが銀行としても得だ。」となります。
経営者であれば、金利にはシビアになるべきです。
どれだけ借入金利が高くても、その企業の経営者が何も言わなければ、銀行員がわざわざ「御社の金利って実は高いんすよ。」とは教えてはくれません。
せっかくなので、金利にはシビアな経営者という印象を銀行に与えましょう。
経営者保証を外してもらう
多くの中小企業の場合、法人の借入れには経営者が連帯保証人として入っています。
この連帯保証人も外せるかどうかを、確認してみましょう。
いまは、経営者保証に関するガイドラインというものが定められているので、国の政策としても経営者が連帯保証人に入ることは推奨していません。
経営者が連帯保証人に入らなければ、その商売が万が一失敗したときにも、生活に大きな支障を追うことが少なくなります。
借りる気がないのに借りるのであれば、経営者保証を外すように交渉をしてみましょう。
また、経営者保証を外すと金利が若干高くなる、と言われた場合でも経営者保証は外すべきです。
日本の金融は住宅ローンも含めて、その貸付けの実態よりも、人質を取ることを主軸に貸付けが行われているという一面があります。
商売の内容だけで借りれる社会になるように、ひとりひとりが努力して交渉していくべきなのです。
銀行もただの仕入先のひとつ
銀行員とはせっかくコミュニケーションを取れる機会があるなら、簡単に交渉をしてみるべきです
銀行員も、「企業経営者が何を悩んでいて、どこかで力になれないかを考えているもの」です。
あまり、構えずに気軽に相談をしてもいいのです。
心のなかでは銀行員も、「この会社がこういってくれたら、助けられるのに。」などと考えているものですよ。
【おわりに】
ひとりで仕事をしていると、お昼ごはんに何を食べようか悩みます。
お弁当を作るのもなっと。。。
【一日一新】
森永ココア